キサラギのレビュー・感想・評価
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おもしろい!
素晴らしいどんでん返し
初めて見たときは、途中まで観て止めてしまった。なんというかミステリー好きの自分には合わなかった。でも、映画レビューサイトでの色々なレビューをみて再度観てみることに。結果、素晴らしいどんでん返しでした。
部屋の中で男達がただただ話すだけのプロットでこんなにも面白くどんでん返しが決まるとは驚きです。
テンポがいい。
テンポ良く進むサスペンスコメディ
無名アイドル・キサラギミキの自殺から一年。
一周忌を開こうと、ネットを通じてマンションの一室に集まった家元(小栗旬)・スネーク(小出恵介)・安男(塚地武雅)・オダユージ(ユースケ・サンタマリア)・いちご娘(香川照之)の5人。
はじめはそれぞれの思い出話やグッズの話で盛り上がるが、「キサラギミキの自殺の原因はなんだと思う?」というオダユージの一言により、状況は一気に加速していき...?!
舞台はマンションの一室で終始進行していきます。
サスペンスコメディなので所々に笑どころが用意されていて、5人それぞれの正体が明かされていくたびに事態が一変していきます。
テンポがいいので途中でダレたり飽きることなく、また、次々と新たな真相が明かされていくので、次の展開が楽しみであっという間に時間が過ぎていきます。
世間的にはあまり有名ではないかもしれませんが、間違いなくオススメの映画です。
すばらしい!
洗練されたコント
脚本とキャスティングの面白さ。
邦画の底力
邦画の傑作!面白い!素晴らしい脚本です!
いやー、なめていました。邦画は元々好きではないのですが、この作品は面白かった。なんせ、ストーリーが秀逸です。細かいプロットや次々に明かされる時事実が先を読ませないほどのひねりが入っており、完敗です。推理小説や謎解きが好きな方にはぜひ観てもらいたい作品です。5人の演技も素晴らしく、各人が癖のある役をうまく演じており、ある意味5人の舞台演技を見ているようです。キャラも際立っており(これも脚本のおかげなのですが)ところどころに笑いが入っており飽きさせずに最後まで楽しく観ることができた。洋画ファンの自分にとって、こういう一風変わった邦画で面白いって言える映画はこの作品だけです。絶対にお勧めです。DVDでも借りてみてください(小栗旬のファンはやめた方がいいかも笑)
ぎゃははと笑わせ、ちくりと皮肉
「シムソンズ」などの作品で知られる佐藤祐市監督が、小栗旬、ユースケ・サンタマリアなどの主役級俳優陣を迎えて描く、コメディ作品。
某地方映画館経営者に話を伺う機会があった。終わり際、その方は鼻息を荒げつつ語ってくれた。「私はね、これほど完成度の高いコメディは最近観たことが無いんだよ。是非、観て欲しい。映画館をやっているものとして、お勧めしたいんだよ」。
それが、本作である。物語の舞台はほぼ、地下に作られた小さな一室。そして、登場人物はたったの、五人。その最低限、というよりもむしろ、少なすぎる要素を必死に廻し、2時間弱の会話劇を作り上げてしまった。この低予算、かつ高純度の意欲にまずは、手放しに拍手を送りたい一品である。
追い詰める者、追い詰められる者、嘘を付く者、暴く者、強烈に濃く、濃く味付けされた登場人物たちが短時間で手を変え、品を変え、立場を変え、コンピュータの中で個人が覆い隠していた本音、本性を明らかにしていく。そこには単純に奇抜さ、リズムだけを考えて作られた台詞は無く、あらゆる真相へとたどり着く伏線として機能した言葉が丁寧に編まれている。
その中にあって、一人異質な立場を貫いている人物がいる。それが、小出恵介演じる「スネークさん」。何やら自分が信じたい意見、都合の良い意見に乗っかって、勢いのままにまくし立てる。観客は当然、「都合の良い奴め」と鼻白むが、一番活発に、鮮度抜群に活き活き描かれているのも、彼だ。作り手が、「スネーク」に任せた役割。それこそ、本作が鋭く突く皮肉の姿。
「スネーク」こそ、観客の姿そのものなのだ。マスコミやら掲示板に書かれた白々しい事実を、自分の都合よく解釈して理解する。そして、他人を罵倒する。実際に本作がコミカルに、コメディ色を強くしている要因も、彼の天性の陽気さが大きい。事実なんて、分かりはしない。私達自身が、真実を面白おかしく書き換えて、楽しんでいる。そんな冷静な皮肉が、滲み出す。
大笑いさせつつも、きちんと「スネークさん」(=私達)をちくりと刺すユーモアも織り交ぜられた奇抜な現代社会風刺も利く本作。なるほど、映画のプロが認めるのも頷ける。今、メディアを自由に動かせる力をパソコンをもって手にした私達に当てた、社会派エンターテイメントとしても成熟していたのだ。
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