ファウンテン 永遠につづく愛のレビュー・感想・評価
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輪廻転生
ネタバレあり
『火の鳥』と『2001年宇宙の旅』とテーマは同じだ。キリスト教の復活ではなく、輪廻転生なのだ。
それがオリオン座M42星雲とか関わっている。
さしずめ、主人公の男性は『火の鳥』に度々登場した『猿田彦』だ。
結局、彼は死んで妻と永遠の愛を実現する。
追記
監督はキリスト教と思えないので、ウィキしたら、ユダヤ系ロシア人だった。なんか、タルコフスキー見たいな感じもするし。
追追記
座禅を組んで光の海へ没して行く姿は、レコードジャケットで見た事がある。『クイーン』の『JAZZ』と『スティービー・ワンダー』の『キー・オブ・ライフ』かなぁ。
休み休み観るのが精いっぱい
時を超えて愛し続けた感動ラブストーリー」とあったので、色んな時代の映像が観れるのかと楽しみにしていたのですが何の感動もありませんでした。繋がりも理解するのが難しいし...
レイチェル・ワイズはショートカットもよく似合うな...それだけでした。
悪くないと思います。
ストーリーはそんなに好きじゃないんですが、考えさせられたのは「死は病だ」という主人公の台詞です。なんだかこれを聞くととても悲しくなります。
西洋では2元論というのが古くから支配していまして、それは簡単に言うと「あるものと別のものとの違いをはっきりさせる」たとえばYESとNOの違いをはっきりとさせて、基本的に中間を認めないという姿勢なんです。
日本人だったらその中間のあいまいな姿勢というのはありなんですが、西洋では、もし仮に中間を認めるのだったら、どれくらいの割合でどっちよりで、それはなぜか、とか、白か黒かはっきりとさせることに異常なまでの執着を示します。また本当に中間の意見をもっているのであれば、中間であるという状態を具体的に示す必要が出てくるという、大変面倒くさい文化なんです。
で、その際たるところは生と死の捉え方で、生はよいもの、その反対に死は本来あってはならないタブーとしてとらえる傾向にあるようです。日本は仏陀の「割れた器は、割れていない状態がなければ存在し得ない」という言葉にもあるとおり、死を生の続きと見てその境をはっきりとさせない傾向があります。この考えは西洋では非常に受け入れずらものです。
映画の後半でいきなりヒュージャックマンが座禅を組んで浮いてしまうのも、日本人的には失笑かもしれませんが、西洋的には西洋文化では補いきれないレベルに到達した、という表現で、一応okなんだとおもいます。
愛する人の死を受け入れられない男の物語
映画でまくりのヒュー・ジャックマン。彼とレイチェル・ワイズの生と死と愛という難しめのテーマに挑んだ作品。極めて評価高いのですが、私的にはいまいちでした。
内容は中世、現代、超未来(26世紀?)に3世代にわたって、ヒュー・ジャックマンが愛するレイチェル・ワイズの死を受け入れられず・・・というお話。うむむ・・・なんだか、さめた目で見ていました。理不尽な死、というのはいつでも誰にも訪れる可能性があるという事実をいつも突きつけられているせいなのか?
ただ、レイチェル・ワイズの演じる女性の悟っているレベルまでたどり着く人間ていうのはなかなか居ないと思いますけど・・・。例えば全身に転移した癌に対して数ヶ月の延命のために入院して化学療法を受けるか?という問いに対して、私は延命なしに自宅で家族と過ごすことを選ぶと思います。多分、レイチェル・ワイズの道と一緒ですね。
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