アヒルと鴨のコインロッカーのレビュー・感想・評価
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雰囲気重視な印象
人にオススメされて見てみたけど、特に響くシーンが無かった。
後から種明かしされる作りの作品は
あれはこういうことだったのか!と納得した時が一番面白いと思うが
別に誰が「河崎」でもブータン人でも何か意味が大きく変わるわけでもなく
真相を探りたくなるような重大な伏線もなく
真実を隠した理由も薄い。
タイトルのコインロッカーも最後にしか出てこず、その意味(神様に見て見ぬふりしてもらおう)も
ドルジがこの後そうやってしらばっくれて生きていきそうな気がしないし、どっちにしろ顔を見られているので捕まりそうだし
一体あの場で何の意味がある行動だったんだろうと思う。
オシャレな音楽を軸に進んでいくので雰囲気が良いけど、繰り返される単語もタイトルも取ってつけたように感じてしまう。
また、椎名が色んな人と話をするのに
誰の忠告も守らないし、誰もに全て正直に話してしまうし
訳が分からないまま犯罪まで手伝ってしまうし
あまりにふわふわしていて何を考えているのか(何も考えてないのか?)分からなかった。
生まれ変わりが強調されていたので
ボブディランを歌う椎名を見たドルジは
河崎が生まれ変わって戻ってきたと思ったのかな、だから出来なかった本屋襲撃を椎名と実行したのかな、もしそうなら面白いなと思った。
「神様に見て見ぬふりしてもらうんだ」
綺麗なストーリー、映画らしい映画でした。
大学進学で引っ越してきた椎名が隣の男と出会って話が始まるというストーリー。しかし終盤、話は予想外の展開を迎える。
仙台が舞台であるが仙台要素はほとんどない。なんならブータンの要素の方が強い。
魅力的な人物が多い。印象的なセリフがよく出てくる。
特にこれと言って影響を与えてくれることはないとは思うのだが、見終わった後の爽やかさや、ストーリーのまとまり、そして特徴的な人物たちがこの作品の良さを強めている。
人生の機転に見て何かしらの指針となる事はほとんど無さそうだが、間違いなくエンタメ映画としては高いランクに入る。(そもそも映画に生き方やモットーを求めるのはよくないと思うので素人の勝手な口コミですが星5つと私は評価しました。)
なるほど
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ブータン人の男とその恋人と元彼氏(河崎)の話。
近くで頻発していた動物虐待事件の現場をブータン人と彼女が目撃。
逆襲されそうになり逃げるが、財布を落として身元が割れる。
そして脅迫電話があったり、拉致られそうになるが、河崎が助けたりする。
で河崎は何故か忘れたけど死亡し、彼女も犯人らに車でひかれ死亡。
ブータン人は引っ越して来た大学生に対し、河崎と名乗る。
そして本屋で働いてるのを見つけた犯人の1人を拉致る。
大学生は何も知らないままに「河崎」に犯罪の片棒をかつがされていた。
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内容は結構シリアスだが、雰囲気はそう暗くない映画。
なかなか巧みなトリックで、視聴者はブータン人=河崎と思い込む。
でもこのブータン人は日本語が読めない。
それを伺わせるシーンが散りばめられており、後でなるほどと思うことになる。
でもブータン人ってのがバレてから急に片言みたいになるのは何故?
ってなツッコミもあるが、加瀬君の片言の演技がなかなか上手かったので許そう。
しかしブータン人は犯人を拉致ってるのがバレたが、
もし途中でバレなかったらどうしてたのだろう?殺してたんかなあ。
原作未読
計画性がなく正義感だけを振り翳した無鉄砲な女が苦手な私 撃沈 そのタイプのヒロインである
最初、瑛太の河崎 合ってないな〜
って見るに耐えなかったんやけど、なるほどな!!!
違和感を醸し出させる演技すごい
松田翔太の川崎ぴったりやし、なによりこういう役が
松田翔太に似合いすぎている
中盤までは河崎の違和感を始め面白くなさすぎて
何度も見るの止めようか悩んだけど、
結果的に最後まで見て良かった
濱田岳さん!
笑えるシーンは幾つもあったけれど、特に椎名の「何か困っている事はありませんか?」ジェスチャーは何回観ても笑った!
椎名の他人から聞いた想像シーンは白黒となり、これは真実ではない。偽カワサキの言葉遣いが演技地味ているし異様だったけれど、日本語をよく理解してすぐ返事していたし彼がブータン人だとは気付かなかった。椎名のちょっとマヌケで素直な性格がなければこの映画は成立しない。ブータン人ドルジも動物を想う気持ちは人一倍強いのに、悪い人間には酷い事も出来てしまう。
最後コインロッカーに神様を閉じ込めて映画は終わるけれど、その後それぞれどんな選択をしたのだろう?
日本人カワサキはエイズを患うが琴美の事を本当に愛していたから敢えて友人に戻り、琴美をドルジに委ねたのだろうと思う。
展開が衝撃的
原作の前に映画を観たので、その結末に衝撃を受けた。
「広辞苑」を「広辞林」ということであったり、前半ではクスッと笑えるネタのようなものが、あとあとになって切なさを助長させる。
ドルジのピュアさが、悪とは何かを考えさせる。日本で孤独を感じた彼が、再び孤独になった瞬間の気持ちを考えると居た堪れない。
原作が読みたくなる…
けど、ボブ・ディランが耳に残る映画が良いかな。淡々と、不思議な展開が急遽、爽やかながら、とても切ないストーリーへ。そういうことだったのかと。結局ドルジの周りの二人は死んでしまった。そんな中でボブ・ディランを口ずさみながら隣にやってきたのが濱田岳。運命を感じたかもしれない。この先、二人は再会したのだろうか。映画タイトルの意味がようやくわかった。
脚本がいい映画は、やっぱり面白い
脚本がいいというより、原作が面白いんでしょうね。
是非、原作未読なので、読んでみたいと思いました。
もしかすると、2回目観たら、また違う感想なのかもしれません。そんな映画でした。
しばらくしたら、もう一度観たいと思います。
映像化するのが難しい題材。やっぱり成功とは言い難い。映画としてそん...
映像化するのが難しい題材。やっぱり成功とは言い難い。映画としてそんなに悪くないんだけどね。ちょっとショボいけど。
違和感
原作未読ですが、伊坂幸太郎の本は過去に何冊か読んでます。なので、伊坂幸太郎の本の雰囲気は出ていたと思いますが、なんだか作品に違和感がありました。まずドルジの日本語がいくらなんでもネイティブ過ぎる。色々と唐突すぎる。ドルジが車の運転ができる事は普通のこと?などなど、観ていて疑問に思ってしまいました。
色んな謎が入り組んでいる
神様に内緒にしてもらおうよ。とラジオをコインロッカーに入れたシーンがすごく良かった。
主人公いい人そう。っていうかいい人を演じるのが上手い。
大塚寧々はあまり好きじゃなかったけど、なんかここでは好きになった。
ちょっとと言う点は、「そこまで外国人留学生に冷たくするか?」
と不自然さを感じたこと
日本語が急速に上手くなっていることに違和感を感じたこと。
もうひとひねり、↑これを説明して欲しかった。
悪くないけど気になる点が多すぎ
あの、女性は死ななくても良かったと思うんだけどなー
あと、DQNの一人が地元でバイトしてるって変じゃない?
動物殺しの犯人がノウノウと暮らせるほど日本は他人に無関心じゃないぞ。
いい映画でした。
名前だけすごくなんども聞いたことがあり、見よう見ようと思い今更ながらやっと見ることができました。
神様の歌、ディランのくだりも、すごく印象に残るし
動物殺害犯のせいで愛する人を失い、復習する川崎。
まさか瑛太が川崎ではなく、ブータン人の方だったとわ。
隣の隣が自分のことだったんですね。
同じ神様の歌で繋がった引っ越して来た椎名。
できなかったことを手伝ってもらったんですね。
あの頃のように。
最初と最後が繋がっていて、いいなって思いました。
二回目を見ると瑛太の不自然な日本語に築くポイントがいくつか散りばめられていたことに気づきました。
苗字の漢字はどれだと聞かれて、河童の方だと言ったり。
椎名、椎名、おかしいななど。
2回目見るとより良さがわかる作品でした。
見てよかったです。
アヒルと鴨のコインロッカー。
その名の通りの映画でした。
ちょっとご都合主義かな
昔に小説読んで、なんとなくオチは知ってたけど、改めて映画で鑑賞。
伊坂幸太郎らしい、独特の間とか、やりとりとか、雰囲気とか、そういう部分は見てて心地よかった。濱田岳と瑛太がすごいハマり役。というかこれが演技力?
ただ、終盤、ちょっと展開が無理矢理じゃない?と感じる。琴美は轢かれるまで退かず、犯人も警察の目の前で人を轢くし、この部分はいただけない。それまでが練られた展開だったからなおさら、もうちょい不慮の事故にならないかな。。。って思ってしまう。
アヒルがドルジで鴨が椎名、神様を閉じ込めるコインロッカー、発想のセンスが素敵。
丁寧な答え合わせ
後半に答え合わせが描かれている丁寧な作品。
最初から瑛太の日本語に微妙なアクセントの違和感を感じていて。
そうゆう事かと思った。
瑛太スゴイな。
しかし、解せない点も多い。
リアリティが無いとノレない
原作は未読。ネタバレなしに説明はちょっと難しい。後半のツイストが最大のポイントであり見所。
しかしちょっとリアリティが無さ過ぎた。出会ってすぐに色々と話が進み過ぎたり、警察はそんなに無能じゃないとか。物語を推進させるための強引な展開は冷めますよ…。おそらく原作にあわせるための詰め込みすぎが原因だろう。
しかし役者の演技は悪くない。ディランの歌声も優しく響いた。好きな役者が出てればどうぞ、という感じ。
ブータンは経済成長を諦めて、国民総幸福度にシフトチェンジしている。...
ブータンは経済成長を諦めて、国民総幸福度にシフトチェンジしている。
風貌も日本人と変わらない。
見事に騙されたが、騙されてこの爽快感は何だろう・・・。
犬を虐殺した犯人は3人。2人は逃走中に事故で死亡。残りの1人は本屋の長男。ブータンスピリットには反するだろうが、自分の仲良かった友だちを殺された気持ちの方が勝ったんだな。
でも神様(てかブータンは仏教だが)は見て見ぬふりをして、と頼む。でも見てんだろうな、神様は。
広辞林を持ってきたあたりで日本人でないと気づくべきだった。
なんかおかしいし、伊坂ワールドでは何かあるはず!とは思いながら気づかんかった。鈍感。
濱田岳君の歌声も見所
いや~よかった。
あれをどうやって映像で…?と
思いながらみたけど
うまくできてたと思う。
りゅうへいのかっこよさに溶けそうになりました。
印象的だったのは
瑛太が(表記方法がわからず役者名で)濱田君演じる椎名が歌う
ボブディランの声が聴こえてきたときの嬉しそうな表情。
ぐっときた。
この映画は原作読む前に見た方がいいかも。
そのあとは私もあなたの物語に飛び入り参加させてください。
こいつとなら。
それが前から決まっていたように
自分の琴線に触れる人との出会いが
人生を変えていく。
ボブディランの風に吹かれてという
曲が彼彼女らを結びつけて
繋がっていくのが面白いです。
ブータン人のドルジが鍵で織り成すせつないどんでん返しが良いです。原作読んでない人は終盤ストーリーが明かされるまで気づかないでしょう。
題名は初めは何のことかわからないのですが、アヒルと鴨は国籍の事を表現し、コインロッカーは、清廉潔白では解決できない人生の淀みを晴らす時の対処を示しているように思います。
まったりしながらも、ストーリー展開は小気味いいので、後味がいい作品です。
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