「先達の偉業に感無量」劔岳 点の記 kita-kituneさんの映画レビュー(感想・評価)
先達の偉業に感無量
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先達の偉業を再認識できるドキュメンタリーとしてよかったです。
測量屋、一般には知られない職種の一つと思われます。
また近年ではGPS測量の台頭により急峻な山の三角点も使うことが少なくなりました。
しかし、楽になった測量も一等から四等になる三角点があればこそ。
惜しむらくは、測量作業風景も踏査、選点、観測だけでなく、三角点を埋める作業や測量器材の組み立て、内業(計算作業)等も多少は欲しかった気がします。平板とアリダードを使っての選点作業は、測量教本でしか見ない作業だったので参考になりました。
測標視準の画が正像(上下が目で見たとおり)なのは・・・・一般への配慮でしょうが・・・・
本来は倒像(上下逆さま)と聞きます。
あと、肝心の剣岳が三等ではなく四等三角点となった経緯が描かれてないような・・・
登頂の報告を受けながら、現場の苦労に気遣いも見せず、面子だけに拘る参謀連中のシーンは削っても測量作業風景には、もうちょっと時間を取って欲しかった・・・・
あまりやってしまうと、NHK番組のようになってしまうでしょうが。
言わずもがなではありますが、フィルムによる山岳映像はすばらしいものでした。
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