父ありき

劇場公開日:

1942年製作/94分/G/日本
配給:松竹
劇場公開日:1942年4月1日

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映画レビュー

5.0それでも父を思うこと

2024年11月24日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

1942年。小津安二郎監督。金沢の中学校教師は小学生の息子と二人暮らしだが、修学旅行で生徒が事故死したのをきっかけに教師を辞めて信州上田へ。そこから一念発起して息子を寄宿舎に残し、東京で仕事を探すことに。以来、高校、大学と離れて暮らす父と息子だが、息子は父と一緒に暮らすことを望み続ける。大学を卒業して秋田で教師をする息子が兵役検査に合格したとき、父は肩の荷を下ろした気分でほっとするが、同時に、病に倒れてしまう、という話。 父を思い続ける息子というのは、どうしても、戦後になって父を思い続ける娘(原節子)を描いた「晩春」を想起してしまう。父親が子供の幸せを願いながら、一緒に過ごすことよりも自分とは離れても理想的な幸せを追い求めてほしいと願う様子も同じだ。だから、つれなくされている子どもたちからの父への想いが根拠のない一方的なものに見えてしまう。というかそのような成就されない感情のもつれを描きたいのだろう。 戦後のGHQによる検閲で失われた数分間のうち、ロシアで発見されたプリントから復元したというものを加えた2023年版。まだ削除部分が数か所あるが、だいたいわかる程度にはなっている。笠智衆の詩吟がことのほかうまくて驚く。

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4.0『ねッ、父さん。』

2024年10月12日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
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When I am 75♥️

3.5人間は誰だって分がある。その分を守らにゃならん。

2024年2月3日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

「生誕120年・没後60年記念 フィルムでよみがえる――白と黒の小津安二郎」で上映の一作。古いので画質が悪いのは仕方がないとしても、どうしてもセリフが聴きづらい。これだって精一杯なのだろうけど、話がみえないは困るなあ。でも、そこを我慢すれば笠智衆の若かりし姿はむしろ眼でさえあるし、昔の風景には癒しさえ感じる。そして、言葉は何割か聞き取れないにしても、この父子の深い愛情が画面から染み出ている。その時間を味わうだけで、十分に満足感があった。

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栗太郎

3.0今はなき世代の滑稽さ

2024年1月24日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

早くして鬼籍に入り記憶が少ない父を思い出しながら鑑賞、どこか無器用で取り留めのない印象が強かったように記憶していますがこの映画であの世代に共通する思考が分かった気がした淡白に見える親子関係でも意味を見いだしていたのかな、申し訳ないけど仕事を大人の言い訳にしているようにうつりましたそんな思考はどんなに取り繕うとも出来の悪いお手本に過ぎません、かなり偏見が有る意見とは思いますが実感なのです。

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なんてこった

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