スカイ・クロラ The Sky Crawlersのレビュー・感想・評価
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置いてけぼり
そもそも原作自体がガンガン置いてけぼりにしていく話で、ほとんど謎なまま終わるのでそこは忠実かと。
スカイクロラから始まる原作シリーズは好みは分かれるが名作だと思うので、できれば単体でなくてそれも見たかったなと。
微妙
世界観とテクノロジーの格差
声優に女優さんを起用する事の弊害
原作を知らないと置いてけぼりになるストーリー等 見ていて不快になるレベルで駄作です。
バイオテクノロジーは発展しているのに
戦闘機はレシプロで騎士道なバルカン戦
平面2Dアニメーションに不自然な3D戦闘機
棒読み声優陣 世界観的にはコレが好きな方もいるとは思うが、あまりにも声に感情が無さすぎて無理
映画の半分は音だ なんて言ってる監督が声も音だと理解していない気がしてならない…。商業的に上から指示で女優かもしれないが…。
最近の押井作品はエンターテイメントとしてのアニメ映画では無くて
俺の価値観をお前が理解しろ!って感じで楽しめません
戦争の扱い方がクソ過ぎる
大嫌いな映画でした。
とにかくガキがクソガキに評価されればいいというゴミみたいな映画でした。
ゴミ。
超ゴミ。
イラストもスーパーダサくて驚きでした。
高校の就学旅行で防空壕の見学に行った時、ヤンキーでもない、人気者でもない、中途半端な目立ちたがり屋が
「つまんねー。早く出よーぜ」
とあえて大きな声で言ってたことを思い出しました。
この映画を観てる最中と上記の瞬間に覚えた怒りがピッタリイコールです。
いったい誰に何をどう訴えたかったのか理解ができませんでした。
最凶最悪のクソダサ映画でした。
なんでこんな監督が評価されたり人気があるかさっぱりわかりません。
大嫌いな映画でした。
押井守渾身のエンターテイメント。
押井守監督が「逃げも隠れもしない」と宣言して作った、渾身のエンターテイメント。
淡々として分かりにくく、感情移入もカタルシスもない、渾身のエンターテイメント。
しかし、「逃げも隠れもしない」といった明快さは十分に感じられました。
こうして二重らせんを少しずつ登っていくような気がする、というだけで十分に前向きなのではないかと思いました。
映像や登場人物の死生観に見るべきものはあるが、設定と物語がわかり辛い
総合:65点
ストーリー: 40
キャスト: 65
演出: 70
ビジュアル: 80
音楽: 80
絵は全体に綺麗だし空中戦の動きは面白いが、CGと思われる飛行機の絵がアニメと融合しきれていない部分がある。音楽は寂しくて美しい。
一番わからないのは物語。前知識なしで見たが、設定からしてどうなっているのかさっぱりわからない。
イギリスかどこかの欧州の風景に日本人がたくさんいて、時々白人が出てきて彼らとは英語を喋りながら、どこか日常の社会活動の余裕でゲームのような空中戦をしている。国ではなくて会社単位での戦争らしい。第二次世界大戦に登場する日本海軍の試作戦闘機「震電」やドイツのメッサーシュミットのようなプロペラ機が登場するが、陸では戦後ずっと後に出てきたナロー・ポルシェやアメ車のコンバーチブルが走っている。登場人物らは特殊な人間で、どうやら歳をとらないらしく、基本的に戦闘でしか死なないらしい。そんなに長生きする彼らだけが何故戦闘に参加するのだろうか。
そういうことを作品の途中で自分で読み取らなければならなくて、ちょっといくらなんでも設定の説明を省き過ぎではないだろうか。謎を残したといえば恰好がいいが、悪く言えば手抜きしただけ。
結局戦闘をしながら日々生き延びている彼らなのだが、自分を見失っていて生きる目標もなくただ時を過ごしているような、何か感情を失いかけた刹那的な生きる半屍のような登場人物が冷めた心のまま登場する。これだけ特異な世界の設定をしてその中で戦争をしながらも、死ぬまで戦闘を続けなければならない特殊な彼らの死生観を中心に描いているのだろうか。戦闘が嫌なら会社を辞めればいいだけのような気もするのだが、それに関する説明もない。
彷徨う彼らの冷えた魂を表す厭世的で閉塞的な雰囲気はいいし、押井監督は以前に手がけた「攻殻機動隊」でもこのような冷めた哲学的な主題を取り入れていたが、本作では雰囲気重視でとにかく設定や物語が置いてきぼりになった印象を受ける。これで俺の高尚な哲学的思想と世界観を理解しろよ、と製作者側(特に押井監督)が自己満足しているだけなのではないか。それで押井監督教の熱狂的信者が支持し、そうじゃない一般の視聴者は取り残される。
だからわずか7億円と興行収入も伸びないし(ウィキペディアによる)、これでは製作費の回収も出来ていないのではないか。全体として駄作とは思わなかったけれど、あまり高い評価も出せない。
三ツ矢碧役の栗山千明が、主人公に感情をぶつけたりする難しい役柄をうまくやっていた。苦悩したり怒ったりしながら喋るのはすぐにわざとらしいものになりそうだが、上手にこなしていた彼女の力量を見られた。
どこまでも青く虚しい空
ショックです。あまりにもショックで映画館がクソ狭いことも忘れてしまいました。
”生きる”事がテーマな作品は数多いですが、感動ではなくショックを受けたのは、この作品が初めてです。
ラストの函南の台詞は私のくだらない頭では理解できないほど重いものでした。
何も感じず毎日を過ごすことが、恐ろしいとさえ思いました。
押井監督の”戦争と平和”の考え方が、パトレイバー2と今作でなんとなく解ったような気がします。
わかる人にだけわかればいい
「キルドレ」という言葉の意味ややってる戦争のことについてなど解説無しには分からない設定があるにも関わらず、一切解説が無いまま後半(ほぼラスト)まで話が進むので置いてきぼりにされた感が半端無かったです。
だからなにやら「キルドレ」という少年(青年)兵たちがよくわからない戦争だか擬似戦争だかに参加して飛行機で撃ち合いしているだけの話にしか見えない。
設定解説セリフが満載なのも萎えるけど、それにしてもこれはあまりにひどいな、と感じました。
後半でやっと解説して頂いても今更って感じ。
他にも菊地凛子の声や演技がキャラにあっていないことや三ツ矢?のメンヘラ具合にイライラし、自分的にはまったく見る価値の無い映画でした。
約2時間の本作が半分程終わった時から残り何分かを逐一確認していました。
早く終わってほしくて堪らなかったです。
本作の監督の作品は二度と見ません。
あまりに不親切。
わかる人にだけわかればいいと思っているのがありありと伝わってきて、なんだか軽んじられているようにさえ感じ、不愉快でした。
救いのない感じの後味
とても深い映画だと思いましたが、いやあ、暗いというか、空しいというか、救いのない感じの後味でした。
でも、これはこれで嫌いではありません。
空中戦のCGとキャラクターのアニメ部分のテイストの違いが気になりましたが、押井監督的にはOKだったのかなあ。
押井監督が反戦映画を作った。&禁煙者は見ない方が・・・
見た印象は題名の通です。
特に主人公と大人との会話は皮肉に満ちています。
武器を抱えて生まれ来る子はいません
これも皮肉の一つだと思いますが、暇さえあれば煙草すってます。
禁煙中の人は見ない方がいいです。
何回か観ないと分らない作品です
2008年日本映画。121分。今年23本目の作品。本作が公開された時に滅多にAをつけない日経新聞が本作にAをつけていました。それだけで観たので、ファンには失礼ですが押井守監督というお方のことは何一つ知りませんでした。
内容は;
よく分りません。
物語の前設定の仕込みが深すぎ、解説が全く施されていないので、映画が始まってからずっと「?」でした。それは、まるで隣人に気むずかしいおじさんがいて、なにやらすごく大切なことを話しているのだけれど、いつもしかめっ面なので近づきがたい、といった感じです。
本作は押井ファンに捧げられた作品だと想像します。
よって一般大衆向けの作品ではありません。そして、わたくしは今後、この監督さんの作品は観ないと思います。あまりにも監督さんの個人的な世界観が強すぎます。そして、それが観てて「上から目線」に感じました。
大切なテーマがあることくらいは分ります。
でも、自分からそれを理解しようと努力する気にはならないのです。
話が戦争だけどライト
戦争を永遠に年を取らない若者から描いた作品です。
1番印象的だったのは、永遠に繰り返される悲劇に対する絶望に対して、毎日同じことは何一つないという希望の言葉でした。
個人的にはキレている登場人物を見ると、どこかで安心する自分がいるようにも思えた。
戦争なのに話が淡泊なので、戦争として重くするか、戦争でなくて軽くするか、どちらかにした方が話としてはすっきりするように思えた。
きれいだけど心に何か残る映画を見たい人にオススメである。
(他人のレビューで印象的だったこと)
自分の生を確認するかのように相手に介入するエロスがある。
オシイズム全開
やばいです。この映画。
期待していなかったんですが、まじで感動しました。エンドロール始まってもテレビから離れられず、最後までスクリーンに釘付けです。(おかげでエンドロール後の映像も見ることができました。押井作品は大好きでほぼ全作品見ていますが、敢えて台詞を押さえ、押井的な空気を楽しませるオシイズムが全開のこの作品。ファンじゃないヒトには受けないのでしょう。低興行収入、低評価なのもそういう意味では仕方ないのかもしれません。それでも、この映画のメッセージは心にずんと響くし、登場人物の苦悩もダイレクトに伝わってきます。
奇しくも彼の代表作の攻殻機動隊の草薙素子と、ビジュアルも名前もかぶる草薙水素。(スカイクロラの原作者は特に意識したわけではないようです。)その内面での共通性も彼の作品の中では普遍的に思われます。自身の存在意義に苦悩する水素=素子。菊池凛子の演技もぐっと来ます。俳優陣でいえば、主人公の函南優一役の加瀬亮の演技も淡々としていますが、個人的にはかなりよかったです。
原作は読んでいませんが、スカイウォーカー(skaywalker=空を歩くヒト)をもじったと思われるスカイクロラ(Crawler=空を這うヒトorはいはい歩きをするヒト)の意味がエンディングで理解できます。ちなみに最後の出撃時に函南は字幕で「ティーチャーを撃墜する」と言っていますが、実際の台詞では英語で別のことを言っています。注意して聞いてみてください。
評価が低くて、公開からかなりたって鑑賞したこの作品ですが、個人的には日本のアニメ界にとっては金字塔となる作品と思います。多くの人に見てもらいたい作品です。(もっと評価上がってほしい映画です。)
「カンナミ・ユーイチ」と「クサナギ・スイト」
映画「スカイ・クロラ The Sky Crawlers」(押井守監督)から。
アニメなのに、妙なリアル感があり、楽しめた。
吹き替えに、声優ではなく俳優を抜擢したことで話題になったが、
たしかに、その効果はあった気がする。
さて、今回の気になる一言は、主人公の名前。
戦闘機のパイロット「函南」、基地の女性司令官「草薙」。
静岡県民でないと、何とも思わないかもしれない。
どちらも静岡県にある地名で、エンドロールで気が付いた。
「田方郡函南町」「静岡市駿河区草薙」(草薙球場)・・
メモした台詞より、この名前に引っかかってしまった。
是非、監督に「主人公の名前」の由来を聞いてみたいと思う。
日本の映画なのに字幕が出て、
「了解」をわざわざ「諒解」とした意図も聞いてみたい。
エンドロール後に、また新たな物語の展開が・・。
終わった・・と思って帰ると損します。お気をつけて。
沈黙の意味を読め
いつもの押井守作品の様に多くは語らない。
アニメといえど映画らしい映画だった。
賛否両論、批難ゴーゴーなのは、多分、原作:森博嗣 主題歌:絢香で、「ポニョのライバル」みたいな扱われ方で、割とマニアックな押井作品を宮崎駿層が観たからごたごた言われてるのでしょう。
いつもの押井作品に比べてみれば解りやすいけど、それでも確かに難解です。
この監督の作品は毎回詳細な設定をするのに本編ではあまり多く語らないからね、「感じろ」ってものでしょう。
描写の方は3Dと2Dを巧みに駆使し、手描きの温かさとCGの冷たさが混じって、独特の世界を見せつけられる。
ジャパニメーションの未来が詰まっている。
空の上の「動」と、地上の「静」の対比が生きる意味を謡う。
んー、難解。
DVDでたら見直します。
それまで解説ムックやファンサイトみて色々嗜好してみます。
多分こういうスクリーンの前だけでなく、色々と巻き込まれるのがこの作品の楽しさなのか!?と開き直ってみる。
作り込みが凄いなぁ
押井守監督作。
この人の作る作品って、やったら世界が作り込まれてますよね。細かい設定たくさん散りばめるから、よく付いていけなくなっちゃうんですよ。今回も観ていてなんだか置いてけぼり喰らった感覚ありました。パンフレット読んでやっと理解できましたよ。ホントにこの創造性は凄い、尊敬の念を抱きます。こんな世界があったら、ホントにこんな事態が起こってこんな現実が存在してるだろうって説得力が確かにあります。
パンフ読んだらもう一回観たくなった・・・。
けどさ、それをなんとか映画の中で解らせて下さいよ。だからって説明臭いセリフを並べられても困るけど・・・ほら、あなたの世界観に影響を受けたっつー人たちが『マトリックス』なんて素晴らしい仮想世界の映画を撮ったんだから。
愛は、かくも悲しいものなのか?
1回目に見たとき、最後のヒロインのセリフと伴に映画が終わった後、突き放されたような脱力感を感じました。え、駄作?みたいな。
2回目見たときに、この映画のテーマが「愛」だと気づきました。1回目見たときは、精緻を極める空戦に目を奪われてしまって見えてなかった。
燃えるような狂おしい「愛」に、目を背けることの決して許されない「現実」を突きつけ、丁寧に陰線だけで表現した作品。
本作品は何回も見ないと、肝心な物を見る者に何も示さないのだと思います。
100年経っても見る者の心を捉えて離さない渾身の一作、そのように今は感じています。
茨の空。命の空。
空中戦,ドッグファイトが圧巻!
技の応酬に,手に汗握る!
ショーとしての戦争,極限の命のやりとり,
閉塞感が覆う世界の状況にキレず,
悲愴なまでの覚悟で日々を淡々と過ごし,
触れ合いを求めながら,宿命を受け入れ,
終わらない葛藤を抱えて生きるキルドレ。
彼らを包み込む大きな存在の空と海が印象的。
もの悲しい旋律が,
切なさとも,嬉しさともつかない不思議な感覚を刺激。
観賞後,しばらく浸った余韻から抜け出せなかった。
映像は素晴らしいけど、原作とは別の物語
映画化されると知った日から、もう本当に楽しみにしていた。
森作品の中でも特にこのスカイ・クロラシリーズが好きで、原作は何度読み返したかわからない。
今回残念だった点は、キルドレが空を飛ぶのが、彼らにとってどれだけの意味があるか、が描かれていなかった。
空にいてこそ初めて命を感じ、それ以外は価値がない、飛ぶためだけに生きる彼ら(少なくともカンナミとスイトは)の、その一番大切な描写がなければただ無気力なだけの子供に見えてしまう。
空中戦も、映像はとても素晴らしかったと思います。
ただ、操作する人間の描写がなかった。
実際原作では一機落とすにもドラマがあり、そこが見所でもある。鮮やかなまでの空中戦を期待していた身としては、本当に残念でした。
カンナミとスイトの関係性も、恋愛描写にはしてほしくなかった。最後のシーンでも、彼を愛していた?と好きだった?ではだいぶ意味合いが異なる。
全体的にストーリーを追ってはいたけど、原作スカイクロラとはまったく別の物語であり、別の物語として観たならきっと普通に素敵な映画だったと思いますが、長年の原作ファンとしては残念でなりませんでした。
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