スキヤキ・ウエスタン ジャンゴのレビュー・感想・評価
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あのコケる映画で有名な三池崇史がなんと...最高傑作を作ってしまった!!
イタリア製がスパゲッティ・ウエスタン(日本ではマカロニ・ウエスタン)や「快盗ブラックタイガー」はタイ製ということでトムヤム・ウエスタン...なら日本はスキヤキ??ってことなんだけど、以前に高倉健のサムライ・ウエスタン~って映画があったような気がするんだけど(._.)な~んてことは置いといて、この監督ちゃんと寝てるの??って言いたくなるくらい映画を連発してるよね(>_<)もうじき公開の「クローズZERO」もそうだし「龍が如く」や「太陽の傷」なんてのも彼の作品だったりする(>_<)でも特徴とも言っていいのかな??80%の確立でコケるんだよ(._.)スピーディーに作っているからなんか雑なんだろうね...今回もそんな感じだと思ってたし、企画を聞いたとき「最高のB級映画を作りますよ」みたいなこと言ってたからもう開き直ったからダメだなぁ~って思ったんだけど...今回の三池崇史は正直言って、やってくれましたよ(>_<)
今までの彼の作品とは一味も二味も違う!そして自信をもって言おう!これは彼の作品史上最高傑作だろう(>_<)「妖怪大戦争」「ゼブラーマン」のようなしょうもない娯楽作品を作ったかと思えば「46億年の恋」のようなアート的すぎてワケのわからないレベルの作品を作っている彼だが、今回はそんな作品の中間に位置する作品だと思う。娯楽作品としても十分楽しめるし、アート作品としても楽しむことができる。そして何より映画オタク的要素がスパイスとして加えられているからタランティーノを思わせるし、実際にタランティーノも出演してんだよね(._.)タランティーノと言えば丁度、ロバート・ロドリゲスと共同企画作品で今公開中の「グラインドハウス」があるがまさにこの作品は日本版グラインドハウスと言っても過言ではないし、彼の「最高のB級映画を作る」って言葉は実際のものとなったっていうかもう発言までタランティーノ化してきてるよね(@_@)まさに和製タランティーノ??
そんなタランティーノは今回、友情出演なんだけど...普通にちゃんとした役でそれなりの時間が与えられていて、俳優として出演してんだよね(>_<)彼らしいというか、バカらしいというか...そんないつもタランティーノをこの作品でも観ることができる(>_@)逆にタランティーノが製作総指揮をつとめた「ホステル」に三池崇史が出演したときはほんのチョイ役だったのにね...(._.)
西部劇だけにものすごく単純なストーリーなんだけど、とにかくカメラワークやカット割り、演出がすごいよくって、1シーン1シーンがちゃんと画になつているんだよね(>_<)まさにスタイリッシュな映像と言うべき映像にまさか三池崇史の作品で出会えるとは夢にも思わなかったよ(>_<)不覚ながら三池崇史は天才じゃん!!って思わされる瞬間がたくさんあるからこそ...普段なんであんな作品ばかり作ってるんだろう...と思わずにはいられない(@_@)
どうでもいいんだけどさぁ~木村佳乃は「さくらん」もそうだったけど最近とにかく濡れ場が多い!!今回もなめ回されたり、レイプされたり...とこの女優大丈夫か??と思ってしまうほどだから今後の活躍が心配でならない...とりあえずハリウッド映画の出演も決定しているけど、そのうちヘア解禁するんじゃないのこの人??ある意味、危険な時期だよね。
この作品、とにかく何も考えずに観てエンディングまで楽しめる作品となっているんだよ(¥_¥)そしてまた...エンディング・テーマの「ジャンゴ」を歌ってる北島三郎がいいんだぁ~(>_<)一見、ミスマッチかにも思えるけどグッドチョイスだよ☆ジャンゴってのは「続・荒野の用心棒」の原題でありこのエンディングテーマはその「続・荒野の用心棒」の曲のカヴァーなんだよ(>_<)そんなこんなでウエスタンにかける情熱がなければこんな作品は作ることができないだろうから...三池崇史はかなりの西部劇マニアだと思ったし、それはこの作品を観ればわかるよ☆
もう説明はイイから映画を始めてよ
黒澤の「用心棒」がベースになってる感じ
面白くなる要素もゴマンとあるのに一向に話が広がらない、
なんで面白くならないのか映画を見ながら考えてしまった。
(見ながら考えるくらい退屈だった)
思うに映画の大半が説明的なシーンや台詞で占められてる感じ、
作品の世界観の説明に始まって状況説明や説明のための説明。
突然踊りだしたり、弁慶がカマ化するようなくだらないシーンを
残す前にもっと話も背景も練って欲しかった。
主人公を含めて人物の掘り下げ方も希薄
何も無い寒村に建つ立派な屋敷にも違和感あり
まるで中途半端なイメージだけで撮った感じで、爽快感もなく残念。
雪の中の決闘は目に新鮮だったが、
あっという間に降り積もる雪もお宝には全く積もらないのね。
こんなスキヤキを食いました。
★分量は多すぎ。伸びたコシのないうどん入り。
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話は元ネタのお約束通りだが、ヒネリも何もない(弁天様の正体なんて即分かるし)。それで上映時間2時間は長い。本家ジャンゴは1時間半よ。緩い編集と勿体ぶった中身のない長回しが原因。『黒豹のバラード』の編集術を見て出直して欲しい。
★メインの具である肉が薄味すぎ。肉喰った気がしない。
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主演の伊藤英明の存在感の無さ。眼差しにも肉体にも「業」が全く感じられず、台詞の退屈さには欠伸が出る。桃井かおりの方が余程主役向き(タランティーノとのコントで台無しだが)。このヒーロー像を見ると、作り手は本当にマカロニが好きなのか疑問だ。
★その他の具の中には、それなりに食えるものもある。
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佐藤(何演ってもしぶとい存在感ある)、木村(気合いの入った女優さんだ。踊りは意味不明だが)、伊勢谷(意外に良い)、松重あたりは魅せ場あり。
★スキヤキなのに寒気がする。
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亜流竹中直人のような香川の寒い多重人格芝居、石橋の浮いてるカマ芝居などのお寒い笑い。作り手は面白いと思ってるんだろうけど、どちらのジョークも場を乱す余計なものでしょう。
★欧風料理の名店の味付けを加えたスキヤキ。これ見よがしな材料を使って見た目は派手な割に意外性のない味。薬には当然ならないが、さりとて毒になるわけでもなし。とにかく舌に残らぬ。
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三池作品は初めてだが、意外に個性が無いんだなというのが正直な感想。『キル・ビル』の二番煎じのようなアニメやストップモーションは観ていて恥ずかしい。全編英語というのも大胆だけど、映画の活きの良さを奪っている。(国内でも海外でもマイナス要素になると思うんですけど)
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