スキヤキ・ウエスタン ジャンゴのレビュー・感想・評価
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すき焼きの如く、旨い映画(笑)
どんな料理だってそうだけど、上品なだけじゃ腹は満たせない。だから肉料理とか食っているとき、本当めちゃくちゃ幸せだし、すき焼きなんかご褒美レベル♪『スキヤキ~』はまさにそんな満足感を問答無湯に味わえる映画!! 全編英語、一部日本語、侍とガンマン、そしてすき焼き(笑)これだけ面白そうな材料使って、ハチャメチャ承知でやってるんだから、楽しい奴だけ楽しめりゃ良い♪そもそもB級映画なんだから、乗れたら全然気にならないしね♪ 個人的には伊藤英明の寡黙なガンマンがグッと来た♪木村佳乃はもうちょっとかな。 すき焼き、書いてたら食いたくなった(笑)
木村佳乃の濡れ場はすごい
もともとは、黒澤明監督『用心棒』にインスパイアされたセルジオ・レオーネ監督『荒野の用心棒』から一回転して日本に戻ってきたという経緯を持つのが『ジャンゴ』で、三池崇史が監督。 なるほど、二つの反目するならず者集団に支配された村という舞台、そこに素性知れずの凄腕がやってくるというのは一緒。 その凄腕の風来坊が、なんか知らんけど二陣営を壊滅させるのも一緒。 だけど、その根底にあるものは独特のものが横たわっている。 まず源平というモチーフを持ってきたのが特色。 わかりやすく紅白で色をつけ、そこから転じてイングランドの薔薇戦争も題材として登場する。 また『用心棒』にせよ、『荒野の用心棒』にせよ、舞台の時代背景はある程度ハッキリしているのに対し、『ジャンゴ』には時代背景が不明。 一応は「源平の合戦から数百年」といっているものの、明らかにスカジャンに見える上着を着ていたり、寅壱にありそうな奇抜なインナーシャツ着ていたり。 いわゆる無国籍映画チックな世界観。そして全編英語。わかってないと面食らうことが山ほど。 佐藤浩市、伊勢谷友介、香川照之、石橋貴明、桃井かおりとアクの強い役者がそろってしまい、それぞれがキャラ立ちしようとするせいで映画のスポットが薄く広がっている印象。 「弁慶」「(那須野)与一」など映画の中心シナリオからは省いたほうがよくね?とか思ってしまうような役者陣に、どうも視線が定まらない。 『用心棒』だと素浪人が二つの陣営を行き来してかく乱するという面白みがあったけれど、ジャンゴには各陣営の掘り下げまでやっただけでなく、村人までスクリーンに出張るから参っちゃう。小説ならともかく、映画という短い尺でそれやっちゃうとなーって気がしてしまう。 香川照之演じる保安官、後半に入ると統合失調症気味のヘンな演技を見せるのだけど、「お前のソレって映画全体にどんなシゴトしてるの?」って感じ。うーん。 こういういろんな役者が全体の映画を作っているという意味では、なるほど「スキヤキだな」とは思うものの、観終わった後の後腐れなさがすごい。バラバラのピースは残ってるけど、きちんとハマッた絵はどんなだっけ?という感じ。とっても後味悪いパズル。 とりあえずメインになるべき風来の凄腕ガンマン・伊藤英明が薄すぎる。「かあちゃん、もっと醤油足してよ~」ってなくらい。画面では凄腕っぷりを発揮するのだけど、なーんかイマイチ。 個人的には「木村佳乃の濡れ場すげー」って思ったくらい。 ここはアレですか。 茶なら二番煎じというところを、『用心棒』から数えて三番煎じ。さらに先行くダシール・ハメットによるハードボイルド小説『血の収穫』からすれば四番煎じの本作。 いくらなんでも出涸らしが過ぎるということだったのかも。 では評価。 キャスティング:2(アクの強い役者をそろえすぎ) ストーリー:3(役者に引っ張られて本筋が弱い) 映像:4(紅白に色分けしたのは見やすくていい) 味のハーモニー:3(どれがメインの食材なんだか) 歴史:2(『用心棒』という題材にしろ、源平や薔薇戦争というキーワードにしろ、とっても扱いが軽い) というわけで総合評価は50満点中14点。 ポスターやジャケットだけ見て全体に満足できる人はオススメ。 公式サイト、Blu-rayジャケットなんかは、とっても面白そうな映画に見えるのだけどなぁ。
【B!B!B!】
久々に『困ったちゃん』な作品だ〜(^o^υ 昔から時代劇と西部劇の親和性は感じていたので この二つを融合させる試みには賛同だったけど 監督の目指したモノは そんなものではなく[海を越えたマカロニB映画]への壮大なるオマージュだったのだ。 その為 過去作品の参照が随所に行われており 映画愛に溢れた[Bなニューシネマパラダイス]とも言える微笑ましさがある。 『キルビル』を引き合いに出すのがちょうどイイと思うけど、その張本人のタランティーノが出演している事も この作品の目指したものが[映画愛]のストレートな告白を先ず第一に掲げている事の表れだと思う。 勿論 マカロニB讃歌だけの作品では決してなく、露骨なお約束の導入と 反する お約束の無視。 コッテコテの笑いと明確なキャラ設定等、最期迄見終えた時に感じたものは 呆れる程の[B]の突き詰め方だった…。 国内拡大系のメジャータイトルで ここまで[B!B!B!]に徹した姿勢は買いたい……ってかよく企画通ったなあ…(^_^υ ラストのオチと北島のVoも唖然…。 私は良い意味で困ってしまったけど 本当に困る人も大勢いそうだな…(^-^υ - - - - 《劇場観賞》
これは三池流源平合戦だ!
『十三人の刺客』以来筆者にとって二本目の三池映画。そないに良い評判を聞いたわけでもなかったのだが、思ったより面白く拝見致しました… この手の和洋折衷(という言葉が適当かどうかちと悩む)モノの映画に大傑作を知らない身としてはちょっと心配しながらの鑑賞であった。でもまあ、なかなか良いぞ。 語るとすればやはりこの無駄に豪華な俳優陣に尽きる。香川照之さんなんかはさすが。切れ者に見えてトコトン間抜けな役を演じさせたらこの人の右に出る者は居ないなあ…序盤鳴りを潜めていた桃井かおり女史なんかも、中盤から本領発揮している。ハードボイルド臭が目に染みて染みて凄い。木村佳乃様、エロい!エロいぞ!うわ!そしてそしてタランティーノ御大まで!腹一杯だったです。はい。 …てかおい、伊藤さんよ!陰薄かねェか? 案の定、三池映画ならではのダーティーなゴア描写に彩られており、花(!?)を添えるユーモアが苦笑を誘う。物語はまんま「用心棒」で捻りもクソもないけれど、もう紛れもない三池崇史監督作品に仕上がった。筆者としてはそれで満足。 ただ、もっとスマートにやってくれ! 全体的にしっとり見せようと努めているのは判るがそう言う映画ぢゃないと思う。10分の差でも印象は大きく変わる筈だ。 まあそう言っときつつ、世界観にはほぼ文句なしなのだ。こういう映画を日本人で撮れるのは取り敢えず貴重なスキルではなかろうか。 てなわけで三池さん!『実写版忍たま乱太郎』楽しみに待ってますよーだ。多分観ないけど。
日本の映画、本気で面白くなってきた
全篇、英語で綴る和製ウエスタン。 60年代のマカロニ・ウエスタンを髣髴させるお決まりのシーンが満載。 かくし芸大会の英語劇に毛が生えたものかと思いきや、なかなかに大掛かり。 往年の「渡り鳥シリーズ」のような日本であって日本でないみたいな異世界が楽しい。 ラスト、ある俳優が美味しいところを持って行ってしまうのもマカロニ・ウエスタン的だ。 ま、なんにしても・・・かくもバカバカしくもマジな映画を作るだけになった邦画界の今後が楽しみ。 エンディング・テーマは「続・荒野の用心棒」の「ジャンゴ」で、三味線と尺八をフュージョンしたアレンジにサブちゃんの歌がキマってた。
あのコケる映画で有名な三池崇史がなんと...最高傑作を作ってしまった!!
イタリア製がスパゲッティ・ウエスタン(日本ではマカロニ・ウエスタン)や「快盗ブラックタイガー」はタイ製ということでトムヤム・ウエスタン...なら日本はスキヤキ??ってことなんだけど、以前に高倉健のサムライ・ウエスタン~って映画があったような気がするんだけど(._.)な~んてことは置いといて、この監督ちゃんと寝てるの??って言いたくなるくらい映画を連発してるよね(>_<)もうじき公開の「クローズZERO」もそうだし「龍が如く」や「太陽の傷」なんてのも彼の作品だったりする(>_<)でも特徴とも言っていいのかな??80%の確立でコケるんだよ(._.)スピーディーに作っているからなんか雑なんだろうね...今回もそんな感じだと思ってたし、企画を聞いたとき「最高のB級映画を作りますよ」みたいなこと言ってたからもう開き直ったからダメだなぁ~って思ったんだけど...今回の三池崇史は正直言って、やってくれましたよ(>_<)
今までの彼の作品とは一味も二味も違う!そして自信をもって言おう!これは彼の作品史上最高傑作だろう(>_<)「妖怪大戦争」「ゼブラーマン」のようなしょうもない娯楽作品を作ったかと思えば「46億年の恋」のようなアート的すぎてワケのわからないレベルの作品を作っている彼だが、今回はそんな作品の中間に位置する作品だと思う。娯楽作品としても十分楽しめるし、アート作品としても楽しむことができる。そして何より映画オタク的要素がスパイスとして加えられているからタランティーノを思わせるし、実際にタランティーノも出演してんだよね(._.)タランティーノと言えば丁度、ロバート・ロドリゲスと共同企画作品で今公開中の「グラインドハウス」があるがまさにこの作品は日本版グラインドハウスと言っても過言ではないし、彼の「最高のB級映画を作る」って言葉は実際のものとなったっていうかもう発言までタランティーノ化してきてるよね(@_@)まさに和製タランティーノ??
そんなタランティーノは今回、友情出演なんだけど...普通にちゃんとした役でそれなりの時間が与えられていて、俳優として出演してんだよね(>_<)彼らしいというか、バカらしいというか...そんないつもタランティーノをこの作品でも観ることができる(>_@)逆にタランティーノが製作総指揮をつとめた「ホステル」に三池崇史が出演したときはほんのチョイ役だったのにね...(._.)
西部劇だけにものすごく単純なストーリーなんだけど、とにかくカメラワークやカット割り、演出がすごいよくって、1シーン1シーンがちゃんと画になつているんだよね(>_<)まさにスタイリッシュな映像と言うべき映像にまさか三池崇史の作品で出会えるとは夢にも思わなかったよ(>_<)不覚ながら三池崇史は天才じゃん!!って思わされる瞬間がたくさんあるからこそ...普段なんであんな作品ばかり作ってるんだろう...と思わずにはいられない(@_@)
どうでもいいんだけどさぁ~木村佳乃は「さくらん」もそうだったけど最近とにかく濡れ場が多い!!今回もなめ回されたり、レイプされたり...とこの女優大丈夫か??と思ってしまうほどだから今後の活躍が心配でならない...とりあえずハリウッド映画の出演も決定しているけど、そのうちヘア解禁するんじゃないのこの人??ある意味、危険な時期だよね。
この作品、とにかく何も考えずに観てエンディングまで楽しめる作品となっているんだよ(¥_¥)そしてまた...エンディング・テーマの「ジャンゴ」を歌ってる北島三郎がいいんだぁ~(>_<)一見、ミスマッチかにも思えるけどグッドチョイスだよ☆ジャンゴってのは「続・荒野の用心棒」の原題でありこのエンディングテーマはその「続・荒野の用心棒」の曲のカヴァーなんだよ(>_<)そんなこんなでウエスタンにかける情熱がなければこんな作品は作ることができないだろうから...三池崇史はかなりの西部劇マニアだと思ったし、それはこの作品を観ればわかるよ☆
こんなにおバカになれるってすごい
それぞれのキャラクターの、英語のなりきりっぷりが面白かった。衣装のディテールもすごくて観ていて楽しい。北島三郎の歌うジャンゴもぐっとくる。1本の映画としてというより、そういう細かいところをいちいちそれ自体で楽しんでいるうちに、おバカな遊園地でせいせい遊んだなー!みたいな気分になってきて、そんな気分に浸りきった頃に映画が終わる感じ。こんなにたくさんの人が関わって制作して、こんなにおバカになれるってすごい。
脱線を躊躇う三池らしくない凡作
ワクワク出来たのはタラ出演のオープニングのみ。あのハジけぶりで最後まで突っ走って欲しかったが、伊藤英明が登場して本編が始まると途端にトーンダウンしてツマラなくなる。工夫のないビジュアルに無駄な背景説明、ありふれたキャラ描写……。奇抜なコンセプトの割に真面目すぎる展開・演出に面食らう。もっとナンセンスに、勢いで観客を置き去りにするくらいのパワーが欲しかった。“ジャンゴ”についてのオチも蛇足。ジャンゴが何者かわからなくたっていいだろう。この変な生真面目さが作品の勢いを殺いでいる。タラが「アニメオタクだからダー」と渾身の設定無視超絶脱線を見せるが、西部劇へのオマージュからか、三池は最後まで枠の外へ冒険するのを躊躇ったまま。サブちゃんの主題歌リメイクや演者自身による日本語吹き替え版など、アイデア満載の企画コンセプトが生かされないジレンマ。ジツに勿体無い。
残念だが三池はタラに勝てない
ジャンゴはB級をリスペクトしているのではなく、タランティーノ映画をリスペクトしているように感じた。 だが、三池監督は演出面でタランティーノに大きく離されていると思う。 また、劇中でもほんの10分弱しか登場しないタランティーノにおいしいところをすべて持っていかれていると思う。 (それでも三池監督は大喜びしてるだろうけど) はじけたB級テイストは間違いなく好き嫌いが分かれると思うが僕は好きだ。けど、この映画にははじけ具合が足らなかったと思う。序盤の源氏と平家が出てきてグダグダといがみ合うシーンは正直、かっこ悪いし退屈だった。アクションシーンにおける音楽も物足りない。 だけどどうしても嫌いになれないのはキャラが立っているからと チャレンジ精神に溢れているからだ。 「すき焼きは白菜から甘みを出せ!」は映画史に残る迷ゼリフだ。
惜しい
他の方も散々書かれているが、これだけ面白い設定なのに、いまいちハジけてない感じがするのは何故だろう…。 随所の小ネタやベタなギャグは笑える。話の内容もあってないようなものだが、それは別にいい。でも、それならもうちょっとテンポよく、せめて90~100分くらいにまとめられればよかったのではないかと思う。 香川照之の二重人格や、石橋貴明のオカマはそれこそ不要だろう(前者はあってもいいがクドすぎて無駄に時間をさいてる)。役者はなかなかいい人選だったと思うけど、主役であるはずの伊藤英明の存在感の薄さは……。周りがあれだけクドいのに、ルックスも含めて薄すぎる。凄みもないし、背負っているものの重さが感じられず。 英語である意味もいまいちわからず、日本語でも十分面白くなったんじゃないだろうか。でも、そうするとタランティーノが日本語をしゃべらなければならなかった? いやいや、彼なら喜んでヘンテコな日本語セリフを披露してくれれただろう。そう思えば、やっぱり日本語のほうがよかったかも。タランティーノはいいスパイスになっていて、出てくれてよかったですね。 期待してなかった分(周りにあまりいい評価がなかったので)、案外面白いじゃんと楽しめたのですが、それだけになんとも惜しいと思ったのでした。サブちゃんの主題歌はいいですね。
楽しめました♪
楽しめました♪ 豪華な出演者、独特の世界観、単純ストーリー、 難しい要素一切なしの楽しめる映画だと思います。主役級の伊藤英明を 抑えて、佐藤浩市、伊勢谷友介の演技と存在感が光りました。そして タランティーノが要所で笑わせてくれました。北島三郎の主題歌も良かったです。
これがベネチア映画祭日本映画代表?
とってもくだらない映画だった。話の下敷きは黒澤明の「用心棒」なんだろうが、ストーリーを収斂させることを考えず、どんどん破壊してしまっている。それが三池監督の魅力でもあるのだが、全編英語である意味もよく理解できなかった。 出てきた人物を次々に撃ち殺すだけで、まるでゾンビ映画のようだった。桃井かおりはいいが。 これを日本映画代表として選んでしまうベネチア映画祭はおかしい。他の国の映画はもっと内容があっただけに、出来の悪さが顕著だった。
もう説明はイイから映画を始めてよ
黒澤の「用心棒」がベースになってる感じ
面白くなる要素もゴマンとあるのに一向に話が広がらない、
なんで面白くならないのか映画を見ながら考えてしまった。
(見ながら考えるくらい退屈だった)
思うに映画の大半が説明的なシーンや台詞で占められてる感じ、
作品の世界観の説明に始まって状況説明や説明のための説明。
突然踊りだしたり、弁慶がカマ化するようなくだらないシーンを
残す前にもっと話も背景も練って欲しかった。
主人公を含めて人物の掘り下げ方も希薄
何も無い寒村に建つ立派な屋敷にも違和感あり
まるで中途半端なイメージだけで撮った感じで、爽快感もなく残念。
雪の中の決闘は目に新鮮だったが、
あっという間に降り積もる雪もお宝には全く積もらないのね。
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