LONDON CALLING ザ・ライフ・オブ・ジョー・ストラマーのレビュー・感想・評価
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ジョー・ストラマー
今日で4日連続の劇場通いである
休みの日くらい、家でサブスクでも観てろよ、と思うのだが、律儀に電車賃かけて映画館に通う
果たして、そんなに映画が好きなのか⁉と自問することもあるが、多分、映画館に行く用件でも作らないと、外出しないから、今日みたいに、何の思い入れもない、クラッシュのジョー・ストラマーの映画など観に行くのだろう(ファンの人には失礼な発言…)
パンク全盛の時代、自分Sは小学校入る前なので、ピストルズやクラッシュは完全後追い(今月観たリトル・リチャードは生まれる前の話)
クラッシュのアルバムで持っているのは、「ロンドン・コーリング」1枚だけ(よくロック名盤100 に入っているヤツ)
映画でコメントしている有名人も全員、一世代上である(ボノやジャームッシュ、ブシェーミ、コートニー・ラブ マデ(・∀・)あとスコセッシ御大!!
しかし、家のサブスクで配信されたとき観てもいいのに、わざわさ劇場に行くのは東北人ならではの変なマジメさから…モウイイッ! オワリ!
この時代にも強烈な主張がほしい♪
クラッシュが活躍していた当時は、パンクなんて音楽じゃないと思っていた自分。聴いてすぐに歌詞がわかるわけじゃなかったからという理由と、イギリスだけのものだろうという偏見があったからだと今更ながらに思う。貴重な映像に日本語和訳が乗っかると、自然に湧き出るエネルギッシュな体制批判に胸を揺さぶられるくらいにカッコよく感じてしまう。
インドで生まれた父が外交官としてロンドンに生活拠点を移し、世界各国で仕事する父。音楽はハリー・べラフォンテからストーンズなど聞いていた子ども時代から、アパルトヘイト闘争やベトナム戦争の時代を生きてきたジョー・ストラマー。メンバーを何人もクビにしたというが、ストイックで、エネルギー発散するためには必要なことだったのだろう。
デビュー当時からの映像と、元カノやいとこ、友人、ギタリスト・ミック・ジョーンズなどの語りとともにジョー・ストラマーのパフォーマンスを見せてくれる作品で、多くの有名俳優などもストラマーを語る。終盤はクラッシュではなく、ジョー・ストラマー&メスカレロス。彼のメッセージ色は健在で、東京公演、そして消防士のストライキに賛同してコンサートを行った様子など。
先日観た『白い暴動』(2019)ではラストで使われた同名曲が冒頭で演奏され、とにかく見入ってしまった。途中から眠たくなったけど、ガールズ・バンドに全裸の男が乱入してくるコンサートシーンで目が覚めた。
ジョー・ストラマーの人間性
ミュージシャンから映画俳優、監督と元メンバーや友人など豪華なインタビューが収められているのにポール・シムノンが不在なのが誠に残念。
幼少からジョー・ストラマーになる前の貴重な彼の映像が観れてバンド遍歴もThe 101'ersからThe ClashとThe Mescalerosまで凝縮されレア感満載。
昔の友人を冷めた態度で遠退けたりトッパー・ヒードンに対する酷い仕打ちなど怖いイメージもあったり知らなかったジョー・ストラマーの人間性も深く描かれている。
ミック・ジョーンズとの再会のステージが消防士のストライキの場って泣けるサプライズ。
The Clash以前、その後とジョー・ストラマーの歩んだ歴史に人間性など映像で知れる貴重な作品。
未来が少し信じれるぜ!
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