「相変わらず緩い娯楽犯罪」オーシャンズ13 Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)
相変わらず緩い娯楽犯罪
総合:70点
ストーリー:65
キャスト:80
演出:70
ビジュアル:75
音楽:65
複雑で解りづらかった前作と比較して、今回は原点に戻って真っ直ぐな話になっていてとても理解しやすい。そして相変わらずいろんな仕掛けが出てくる。カジノとホテルのためのコンピューター制御の防犯装置というのがなかなかの曲者で、こんなのが本当に客たちを監視しているのかと思うと凄いものだ。そして色々な困難が出てくるわりには、それをあっさりと解決してしまうとても緩い犯罪劇になっているのはいつも通り。
しかし流石にどんな障害が出てきてもこれほど簡単に解決していけるようになると、何があってもどうせすぐに解決方法を見つけてしまうなという刷り込みが出来てしまって緊張感は薄くなる。そのぶんは豪華俳優陣の演技でなんとか盛り返している。アル・パチーノを焦らせて新しいカジノ・ゲームをあっさりと導入させるアンディ・ガルシアなんてのは見物だった。
ジョージ・クルーニーによると次回作はもうないそうだが、同じような物語で簡単に障害を解決しすぎる展開にちょっと食傷気味でもあったので、飽きてしまう前にこのあたりで終わるのもいい時期なのかもしれない。
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