「丁寧なつくり」ゾディアック tabletapさんの映画レビュー(感想・評価)
丁寧なつくり
演出が丁寧でどの場面も構図が良い、演者の演技がクローズアップされている
作中舞台のクオリティが高い
悪く言えば冗長な演出が多くテンポが悪い
実際に起きた連続殺人事件「ゾディアック事件」をテーマにした作品、という前情報だけで視聴した。
風刺漫画家ロバート・グレイスミスが主人公で、事件の全容解明を描いていくという作品だが、どこからどこまで実際の話なのかよく分からないまま最後まで見て抱いた感想は
「なんでこの主人公の生活と執念をここまで丁寧に演出しているんだ?」だった。
視聴後調べたところこれは原作者のノンフィクション小説を元に撮影されているからで
作品の主軸が「ゾディアック事件」ではなく「原作者による事件の調査」なのが理由だった
事前に知っていればもう少し楽しめたか、あるいは視聴する気がそがれていただろう。
本作で個人的に一番気になった箇所は
ジョン・キャロル・リンチはウェイド・ウィリアムズ(プリズンブレイクのベリック役)と一瞬見間違うほど構成要素が似すぎ
というストーリーと全く関係ないところだけだった。
犯行シーンの描写は実に恐ろしい、必見
クオリティが高く、良い作品ではあるが、
スリラー映画としては犯行シーン以外がいまいちで長い
個人的に後半の展開はあまり好みではなかった。
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