脱出

劇場公開日:1947年11月11日

解説・あらすじ

1940年、フランス降伏直後、ビシー政権下のマルチニック島フォールド・フランス。釣り船の船長をしているアメリカ人ハリーは、ホテルの支配人ジェラールからフランス奪還を狙うドゴール派への協力を持ちかけられるが、ハリーは政治闘争への関与を拒み……。ホークスが長らく望んでいたヘミングウェイ原作の映画化。ホークスの妻が雑誌のモデルをしていたローレン・バコールを見つけて夫に推薦、主演に大抜擢したという。

1944年製作/100分/アメリカ
原題または英題:To Have and Have Not
劇場公開日:1947年11月11日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第30回 ゴールデングローブ賞(1973年)

ノミネート

最優秀作品賞(ドラマ)  
最優秀主演男優賞(ドラマ) ジョン・ボイト
最優秀監督賞 ジョン・ブアマン
最優秀脚本賞 ジェームズ・ディッキー
最優秀主題歌賞
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映画レビュー

3.5 【”貴方を繋ぐ糸はまだないわ・・。と美しき女スリは漢気のある船長に言った。”今作は漢気のある釣り用大型ボート船長とアメリカ女スリとの恋を、ヴィシー政権下でのレジスタンス運動を軸に描いた作品である。】

2025年10月27日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

知的

幸せ

癒される

■1940年。ナチスの傀儡であったヴィシー政権下のフランス領マルティニーク島で、釣り用大型ボートの貸しだし業を営むハリー(ハンフリー・ボガート)は、ホテルの主人からヴィシー政権に対するレジスタンス運動への協力を頼まれる。
 初めは渋っていたハリーだったが、ヴィシー政権下の横暴な振る舞いに、彼も巻き込まれ自身のパスポートや金を奪われる。
 文無しになったハリーに、レジスタンス達はある男と連れを潜伏している近くの島からマルティニーク島へ運ぶことを依頼してきて、仕方なく彼はそれを引き受け、得た金で、少し前に知り合ったアメリカの女スリ、マリー(ローレン・バコール)にマルティニーク島にいるのは危険だと思い、アメリカへの旅券を買い渡すのであった。

◆感想<Caution!内容に触れています。>

・今作でも、ハンフリー・ボガート演じるハリーは、粋で漢気があるのである。そりゃあ、アメリカの女スリ、ローレン・バコール演じるマリーも、惚れるよねえ。(ダブル・ミーニング)

・レジスタンスに協力すると決めたハリーの活躍もナカナカで、ある男バルザックとその美しい妻を自らの船でマルティニーク島へ連れて行く途中に巡視船に見つかり跳弾を胸に受けたバルザックの銃弾摘出をしたり、アル中の相棒エディが警察に捕まると、逆にホテルに来た警察を脅し、エディを釈放させるシーンなどは、実に格好が良いのである。

・一連の場に居たマリーは、アメリカには帰らずにホテルに残りバーのピアノに合わせ、まるでハリーへの思いを告げる様な歌を歌うのである。
 このシーンでのマリー演じるローレン・バコールの妖艶な眼と、独特の低音ヴォイスで歌を歌うシーンが、コレマタ良いのである。
 そりゃあ、ハンフリー・ボガート演じるハリーは、惚れるよねえ。(マタマタ、ダブルミーニング。)

<今作は漢気のある釣り用大型ボート船長とアメリカ女スリとの恋を、ヴィシー政権下でのレジスタンス運動を軸に描いた作品なのである。>

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NOBU

4.0 カサブランカか脱出か

2025年10月16日
PCから投稿

ボカート先輩炸裂のハードボイルドの傑作。ハワード先輩のシビアな演出やバコール姉さんの魅力も最大級ですが、やはりリックのカフェやスペード探偵事務所と比較してしまいます。抒情性のあるリック、ハードボイルド一辺倒のスペードのちょうど中間に位置しています。尤も、ハードボイルドが服着て歩いているようなボガート先輩なので、どれも存在感抜群ですけど。

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越後屋

4.0 ローレン・バコールの圧倒的存在感

2025年9月4日
iPhoneアプリから投稿

ヘミングウェイが原作で、なんとなくカサブランカに似ているような映画だが、正直、カサブランカほどの深みはない。ただ、ローレン・バコールの魅力満載で、そのおかげでカサブランカと同じ位の満足度の高い映画に仕上がっている。制作時、何とローレン・バコールは19歳!彼女のデビュー作でもある。
ちなみに、彼女は映画公開の翌年、主演のハンフリー・ボガートと結婚している。

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ジョニーデブ

4.0 ボギーとバコール‼️

2025年5月29日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル、DVD/BD

楽しい

興奮

ドキドキ

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活動写真愛好家