私は貝になりたいのレビュー・感想・評価
全35件中、21~35件目を表示
配役が不適切
総合:60点
ストーリー: 70
キャスト: 50
演出: 50
ビジュアル: 70
音楽: 70
かつての日本軍の酷さとその後の連合軍による一方的な裁判の不公平さはつとに有名である。そんな不条理を取り上げるのは悪くない主題だとは思うのだが、どうも主演の中居正広の立ち振る舞いが田舎の苦労人の散髪屋には見えない。科白の言い方一つとっても洗練され過ぎていてあまりに現代人らしくて、戦後すぐの時代設定という映画を見ているという印象を持つことが出来ない。それを除いても演技が上手とは言い難い。いい演技をする実力者もいるのだが、全体に他の出演者もとてもきれいですっきりとした演技をしすぎていて逆に不自然。そんなわけで映画にのめり込むことが出来なかった。
映画の中では日本側ばかり描いているのであまり触れられていなくて、彼らの背景どころか名前すら出てこないほどの軽い扱いだが、戦時捕虜として正当な扱いをされることなく殺される必要もなかったのに殺されたアメリカ軍パイロットもいい迷惑。一応捕まって縛られているうちに死んだのだから直接殺されたのではないかもしれないが、すぐに手当をしていれば助かったかもしれない。こちらも不条理な死に方であるし、作品中のその扱いの低さにも不条理を少し感じた。
仲間さんに泣かされた
久しぶりに見ました
私が初めて「私は貝になりたい」という作品に出会ったのは、15年くらい前。所ジョージさんが主演でリメイクされたものをテレビで見ました。(確かそれは映画じゃなかったような。。。)当時小学生だった私には、「A級・B級戦犯」という言葉やストーリーの細かい背景など、理解できなかったことが多かったと思いますが、最後の処刑シーンがあまりにも衝撃的で、眠れなくなるほどだったことを今でも覚えています。
大人になった今、ストーリーはかなり理解できるようになりましたが、やはり処刑されるシーンは少し見るのが怖かったし、涙が出ました。直視できない現実。でも、日本人として知っておかなければならない現実。世代交代が進む中、今度は私たちが子孫に伝えていかなければなりません。
ストーリー云々は別として、この映画の演出には、所々で少し違和感を感じました。特に、減刑されると思っていたところで処刑を言い渡されたシーン。その瞬間の主人公(中居くん)を映したときの効果音と演出に、一番大事なシーンだけにちょっとしらけてしまった。
まぁ総合的にいい映画でした。ぜひいろんな人に見てもらいたい作品。
キャストの豪華さだけではない!
中居正広、仲間由紀恵、笑福亭鶴瓶を始めとしたそうそうたるキャストで贈る半世紀前の作品のリメイク。
日本人が一生考えなければならない第二次世界大戦(太平洋戦争)の凄惨さと理不尽さを上手く表現していた。
「戦犯」とは?
「敗戦」とは?
そういった、重く苦しく惨く、しかし直視しなければならないテーマが綴られている。
残虐描写はあまりないが、内面から来る何かがある。
キャストは名前が売れているだけでなく、演技力も高かった。真面目な中居くんに完敗。
仲間由紀恵もあんまりセクシー系の役は似合わない。どちらかと言えば本作のような薄幸、地味系か「TRICK」のようなお笑い系で真価を発揮する。
期待していなかっただけに、満足できた。
邦画で昨今増えているチャラい恋愛映画より遥かに芯がある。
鑑賞劇場:TOHOシネマズ西宮OS
思ったよりは。。。
親になって分かる感動のシーン
金網ごしの親子の面会のシーン。1歳にもならない我が子を抱きしめることのできない父親の虚しさ・・・・。親を持つ者にしか分からない特別な感情に涙が出ます。
思ったより秀作♪
豪華キャストだったんだけど・・・^^;
「私は貝になりたい・・・」この名セリフが、そのままタイトルになった1959年のリメイク版がこれ。
オリジナルは観ていない私ですが、ラストとこのセリフは有名ですよね^^
戦争時代のあまりにも理不尽な哀しい話。
主演に中居君、ほか豪華キャストに初めは興奮してましたが
SMAPの剛君が出たときには唖然!!
もう笑うしかありませんでした^^;
剛君にしろ、鶴瓶さんにしろ、何だか身内がこぞって出演してるよ~な感じになっちゃって、
これじゃっ、開局記念特別番組とかでTV放映してもいいじゃん!!!
お金とるなよぉ~!!!
しまいにゃっ、そんな気分になってました^^;
せっかく頑張って痩せた中居君も、演技がイマイチだったしなぁ~^^;
私的には思いっきりバラエティーの中居君そのまんまで、イメチェンにはなりませんでした。残念っ(>_<)
12月4日109シネマズ高崎にて観賞
私は砂の方がいい。
テレビドラマの歴史に伝説を刻んだ名作「私は貝になりたい」。
1959年に橋本忍監督・脚本、フランキー堺主演で映画化された。
その後…おそらくTV再放送で何度か観た記憶があるのだが、
それがいつ頃だったのか、自分が何歳だったかも覚えていない。
ただただ強烈に残っているのが、絞首台への階段を上りながら、
例の「貝になりたい」理由を彼が切々と語るラストシーンだ。。
未だに自分の記憶から消えていない。
そこまでの不条理さに怒りを覚えながら、この遺書ともいえる
彼の小さな切望には涙が止まらなかった。
深い深~い海の底の…と彼が語るところで、モノクロの画面に
海の底へと沈んでいく小さな二枚貝が映る。
その貝と彼がリンクされて交互に映し出される長い語りの場面、
どうしてこのおじさんがこんな目に合わなければいけないの!?
子供でだって絶対そう思うはずだ。こんな結末でいいのか、と。
そんな戦争の不条理と悲劇を描いた不朽の名作を、同じ
橋本忍の脚本でリメイクした本作、特に違和感はなかったけど…。
まぁ、、どうしたって過去作と比べられるのは仕方ないし、
なんで中居と仲間??みたいな違和感も多少はあると思うけれど、
ある意味現代版:貝になりたい。という感じで観ればいいと思う。
訴えていることは同じだし、どうしたってこの不条理さを感じざるを
得ない作りになっているので、初めて観る人でも大丈夫だと思う。
原作者:加藤哲太郎の手記も最近ドラマ化されていたが、
全てがノンフィクションではないものの、BC級戦犯死刑囚の悲劇と
その後、講和条約締結で釈放されることを信じていたくだりなどは、
今作で描かれているのと同じだった。助命嘆願を続ける妻の苦労も
同じように描かれていたと思う。アチラは逃亡劇だったのに対し、
コチラは誰もがもう釈放されるものだと信じ、
それを待つ流れにのっていた矢先の、突然の悲劇ということになる。
実際には豊松のような二等兵が処刑された事実はないそうだが。。
こんな悲しい時代に生まれ、嫌な時代を生きた人々にこそ、
本当の人間らしい暮らしがもたらされなければいけなかったのに、
戦後にそれが叶う反面、不当な扱いを受けた名ばかりの戦犯達が
たくさんいたのだということ。
米国主導で執り行われる裁判のアチラ側とコチラ側の温度の違い、
中居くんでなくても叫びたくなるだろう…!と思うほどの意識差、
無情な国家犯罪に巻き込まれた市民には、本当に固く口を閉ざし
深い海の底の貝になるしか方法はないのか…と思うばかりだった。
(辛いけどもう一度フランキー版が観たい。これぞ必見反戦ドラマ。)
やな時代に生きて、やなことをしたものです
映画「私は貝になりたい」(福澤克雄監督)から。
ストーリー的には、やや物足りなかったけれど(笑)
この映画を思い出すには、この台詞かな、と選んでみた。
従軍中の事件の戦犯として、拘留される部屋にいたのは、
なんと、SMAPの「草薙」くんだった。
今回の気になる一言は、そんな彼の台詞である。
「やな時代に生きて、やなことをしたものです」
重たい雰囲気の中、ボソッと呟いた言葉に力があった。
「士官の命令は、陛下の命令だ」と過酷な命令を出す辛さ、
そしてそれを実行しなければならない辛さ。どちらも辛い。
そう考えれば、今の時代、確かに違った意味で辛いこともあるが、
戦時中の彼らに比べれば、まだ耐えられる時代だと思う。
彼(草薙)が絞首刑にされる前日に出逢い、一晩で別れを迎える。
「一晩だけでしたがこれも何かの縁でしょう」の台詞が、
妙に面白くて、重い映画なのに笑ってしまった。(汗)
リバイバルとあって、ストーリーがわかっているのも、
ちょっと、新鮮さに欠けた理由かもしれない。
戦争はやっぱり嫌だ...
せつない・・・でも観ておくべき素晴らしい映画
重くも軽くもない。
面白くない
試写会で無料で見たから腹立たしさもなかったけど
お金を払って貴重な時間を使って見る映画ではありません
中居さんのファン以外は見ないほうが良いと思います
歴史資料だと思って見るのには少しは価値が見出せます、
免許更新時に見せられる映画の部類です。
同じ死刑囚を題材にしたグリーンマイルとは雲泥の差、
比較するのもおこがましいくらいです、あちらは残酷シーンもありますが
見たあと感動の名作という感じがしましたし、また見たいです。
こちらは二度と見たくはありません。
この差は監督の資質の問題だと思います。
それとシナリオ、ストーリーを見たときに撮影許可を出した企業の
責任さえ感じます。営利企業として利益が出せると思ってるのでしょうか。
この映画は単に歴史資料です、そう思ってみれば少しは救われます。
暗く重い作品です・・・。
全35件中、21~35件目を表示