「とても良いダメ映画でした(褒めてる)」28週後... すわ・ろふすきーさんの映画レビュー(感想・評価)
とても良いダメ映画でした(褒めてる)
手芸の合間に鑑賞するにはちょうど良いダメ映画でした。
胸クソ悪い映画を見るとワクワクしちゃう人にはオススメですが、それ以外の方は覚悟して見てください。
~以下、ネタバレ有りの蛇足~
パパみたいなクソ野郎は大体ママに殺されるよね、と思っていたら予想を超える展開が始まって、胸熱……と思ったら、あとはイライラの連続でした。
パパは最初から最後までクソ野郎。
パパがママを見捨てたせいなのに、ゾンビ化した途端にママ眼差しがが恐いからって目を潰しちゃうし、ママと同じ瞳を持つアンディに執着してストーカー化までする。しかも襲う。
そしてすぐにどっか行っちゃう、韋駄天アンディ。
誰かあの子に絶対動くなって言ってやってと、何度思わされたことかわかりません……。
特に地下で転んだあと、瞬時に行方不明になってたのは本当に意味不明でした。どうしてその場で待てない……!?
そして、姉弟が渡仏したばかりに広がるゾンビウィルス。
この映画で起きるトラブル、概ね全てハリス家のせいです。
唯一の救いは善人である軍人たちが、ゾンビ化せずに死ねたことでしょうか。
飢えを知ることなく、人のまま死ねたことはせめてもの情けだったかもしれません……とは言え、凄惨すぎる死に方ですが。
とにかくもう、最初から最後まで救いがなさ過ぎて、陰(いん)のゾンビ映画としては最高の仕上がりだったと思います。
ちなみに真面目に感想を述べると、純真さ(パパのママへのキス、タミーの弟への優しさ)は美しきものとして賞賛されるべきはずが、この物語中ではすべてパンデミックへ繫がる悪手でしかない。
その皮肉から生じる苦々しさはとても後味が悪く、視聴後も見た人の心をどんよりと重くさせる要因の一つです。
私が真心と思ってしたことも、巡り巡って誰かを蝕む業の深い行いだったのかもしれない。
そんなことを考えさせられた映画でした。
