プレステージのレビュー・感想・評価
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手品師も映画もネタがバレてはいけない
クリストファー・ノーランでクリスチャン・ベイル主演の映画で
おもろくないわけがない、素晴らしくよく出来た映画である
この映画の素晴らしさは描写されるマジシャンのあり方である
「種がバレた手品はつまらない」
という基本に則って二人のマジシャンの戦いが描かれる
また、エジソンとテスラの話は理系にはニヤリとさせられる。
普通は納得がいかないような種がうまく編集されて
納得がいくようになっている。
メメントでもお馴染みの時系列シャッフルが素晴らしい
最後までどうなるのか目が離せない。
しかもある仕掛けで一度視聴したあとにもう一度見直す楽しみがある
一度見たらぜひ見なおしてほしい
結末に納得が行きません。
舞台は19世紀のロンドン。ガス灯から電気灯へ移り変わりつつある時代。二人の手品師「グレート・ダントン」ことロバート・アンジャー(ヒュー・ジャックマン)と「プロフェッサー」ことアルフレッド・ボーデン(クリスチャン・ベール)が、互いをライバルとして研鑽しあっていた。しかし、ボーデンが原因と思われるある事故でアンジャーの妻が死亡してから、アンジャーはボーデンへの復讐を誓い、二人は激しく争っていく・・・。そして、ある時、ボーデンがアンジャーの死を目撃したことで、ボーデンはアンジャー殺しの容疑を掛けられてしまう。
これが、物語のあらまし。電気が珍しい時代で、科学と奇術の境目が曖昧な時代。そう言う時代背景が、随所に見受けられます。その時代背景を受け、ニコラ・テスラという実在の人物がこの物語に登場し、物語に重要な役割を果たしています。アンジャーの死ぬシーンから始まり、アンジャーとボーデンの日記を振り返るような感じで物語が進むので、一瞬時間感覚に混乱が生じますが、時計を遡っているということを理解すれば、問題ありません。
サイドストーリー(と言うほどの分量はありませんが)として、テスラとエジソンの交流・直流論争が描かれています。テスラとエジソンの交流・直流論争を少し解説すると、交流と直流のどちらの電気が安全かという論争で、交流派はテスラ、直流派はエジソンで、相手に対して実際に物理的な攻撃に出るほど、激しい争いになったそうです。結果としては、今の電気が交流であることでわかるとおり、交流のほうが直流より安全で、経済的に効率的であるということがわかって今に至っています。
最初の最初に、監督の「結末は語ってはいけません」という旨の表示がされるので、多くは語れませんが、「う~ん、そう言う結末?!」と言うのが率直な感想。ちょっとやり過ぎじゃないですかね。途中までは、逆転に次ぐ逆転の展開で、ドキドキワクワクだったのですが、最後の最後で外されました。ちょっとなぁ・・・。本当に、途中までは最高だったんですけどねぇ・・・。
スッキリする結末かと言えば、私はちょっとダメでした。でも、話としては、見れない話ではないと思います。デヴィッド・カッパーフィールドが、手品を監修したと言うのも話題です。
まだ観てない方は読まない方がいいかも?
というのは終わり良ければ全て良しといっていいほどラスト10分の映画なのであまり情報を入れてほしくないからなんですが、“かも”と書いたのは期待しすぎも禁物な気がするからです。
境界線が曖昧な時系列が複雑でちゃんと観てるつもりでもこんがらがったりして正直私には我慢の時間が長かった。だけど“ちゃんと観てるつもり”がしっかり報われるラストに全部持っていかれたという映画でした。
締めが申し分ないものだったから満足はできたけど、二周目より一周目を大切にしてるような作品(単純を求めてるんじゃなくて観る側に対する親切さというか)の方が私としては嬉しいし、その方が二回も三回も観たくなるので思わずおお〜!っと唸ったものの点数は中の上くらいになりました。
好きな作品かと聞かれたらちょっと考えてしまうし人に勧めたくなるような作品でもないんだけど、ラストに関しては認めざるを得ないしやっぱりみんなに体感して欲しいという気持ちが残りますw
私はアンジャーが舞台下でお辞儀してるのが一番印象的だったので、初め(終盤の)は「落ちた人」が最後に利いてきたのが良かった!けどもっともっと火花散らしてる話かと思ってたな〜と物足りなさを感じてたら全然最後じゃなくそこからが物語の本番で、
アンジャー側のタネもボーデン側のタネも第一印象は肩透かしでがっかりだったんですが、今までのあれこれが全部伏線だったとは恐れ入りました。言葉通り畳み掛けるようなラストでした。
人生をも犠牲にしてまでそこまでするかというほど悲しい男達の物語、役者さん達の凄さを更に堪能するためにも結局私はまたいつか観てしまうと思いますw
面白かった…のかなあ(^^;)??
プレステージというほどの裏がない
真理はいつも誤解のそばにある
この作品は去年の今頃観ました。それも二回観ました。
この作品の監督は時間軸を巧みに使い、観る側まで騙そうとするので、
一度観ただけでは良く理解出来なかったのです。
ヒュー・ジャックマンとクリスチャン・ベールとが
奇術師として凌ぎをけづるライバル役をするのですが、
この二人の、
火花が散りそうなほどの闘争が凄い迫力なのです。
もとはと言えば二人とヒューの奥さんは同じマジックチームにいたのですが、
ある事故でヒューの妻は命を落とします。
それをヒューはクリスチャンのせいと思い込み、
それ以来お互いにお互いの新ネタを面前で暴きたて、対立は深まるばかり。
しかし、クリスチャンがヒューにはどうしても解けないネタを編み出し、
その対抗策としてヒューは足を踏み入れてはならない手段を使い、
とうとう殺人事件が起きてしまいます。
この映画はその殺人事件が起こった所から始まります。
一回目に観た時には、
マジックというネタが必ずある世界で禁じ手を使ったな、
折角の作品が台無しだと思ったのですが、
二度目にこの作品を観て、
実はこれこそがこの監督訴えたかったことなんだと思えてきました。
何のことかは、自分の目で確かめてください。
うむむ
寝ちゃいました
イリュージョンは、命懸け!
手品とかマジックって~のは、もっとお気楽に出来るモンだと思ってました。しかし本作…、いやあ凄い映画でしたよ、いろんな意味で。
最初は『2人のマジシャンが、そのトリックでしのぎを削りあう』というイメージだけで観ていたのですが、途中から『な、なんじゃこりゃ~??』て言うような展開になりまして、そこから話はまったく想定外の方向へとバク進し始め、そしてラストには…(驚)。映画の性格上、あまり詳しいことを書けないのが歯痒いのです(だって、さすがにこの映画で≪ネタバレ!≫なんて書いたら、顰蹙買いまっせ!)が、もおとにかくこれはいろんな意味(良くも悪くも)で、今年1番の“トンでも映画”でございますよ。とにかく観終わってから『あれは実は、そういうことだったのか?』『いや、あのシーンは本当はこういう意味だったんじゃないか?』といった具合に様々な“?”がいっぱい噴出してきまして、吾輩いまだに正解を導き出せていない箇所が幾つかございます(いや、ストーリーはちゃんと理解できてるんですけどね)。そう、正にこの映画が“イリュージョン”その物なのでございます。しかし相変わらず捻った映画を作りますね、クリストファー・ノーラン監督。たまには“素直な映画”、作れんか(ムリ??)?!
キャスティング的には“「X-men」のウルヴァリンと、「バットマン」がマジックで対決!ブルースウェイン家の執事アルフレッドは、何故かウルヴァリンの味方(^^;”っていう構図(本作とは、一切無関係な設定です)が、観ていて何かとっても面白かったです。ここに更に「ロード・オブ・ザ・リング」のゴラムが絡む(だから、無関係だって!)なんて、もう面白すぎます…(^^;。あと、スカーレット嬢は相変わらずフェロモン撒き散らし気味でしたが、今回は何しに出てきたのかイマイチわからん?感じがいたしました。惜しい!
ところでこの映画で、とても重要なキー・パーソンとなる“ニコラ・テスラ”という人物ですが、一般の方はあまりご存じないでしょう(何てこと言ってる、吾輩も知りませんでした)。この方の素性など、事前に少しお知りになっておかれますと、この映画を更に面白く観ることが出来ると思います。予習は大事だよ~。
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