劇場公開日 2007年6月9日

「マジックのタネ、手品師同士の戦い。」プレステージ アルさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0マジックのタネ、手品師同士の戦い。

2021年1月19日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

知的

難しい

手品師の持っているタネ、テクニック。普段は客として、鑑賞者として表面しか見られないマジックだが、その舞台裏、水面下での駆け引きと戦いが新鮮。

マジックへの探究心、ライバル心、嫉妬。興行という難しさの中で相手を研究しつつ、そこに復讐・報復という終わりなき負の連鎖。何処で断ち切れるかは"勝ち負け"の確定時。

ヒュー・ジャックマンにクリスチャン・ベール、マイケル・ケインにスカーレット・ヨハンソン。
とにかく豪華なキャスト、これだけでも必見。相変わらず説明は最小限でストーリーは進み、気付けばノーラン監督お得意の時間軸に感嘆させられる。

何故お互いがお互いの日記を読んでいるのか、
何故その日記に対して把握が出来ているのか、
伏線に次ぐ伏線。
後半に一気に繋が、、、あれ?どうなってる???笑
と、上手く繋がらず理解に苦しむのもノーラン監督ならでは。それでもグイグイ惹き込まれていくストーリーは流石。

わかってしまえば『単純』と言うのは簡単、それを考え生み出して『マジック』という形にして、エンターテインメントにして成功させるのが何より難しい。
まさに[映画のストーリー]と[マジックのタネ]、
同じ様にも感じた。

マジックという魅力に取り憑かれてしまった、2人の手品師に翻弄される周りの人達。どんでん返しから、予想を上回る衝撃のラストシーン。オススメ。

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アル