劇場公開日 2007年6月9日

「真理はいつも誤解のそばにある」プレステージ カサキショーさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5真理はいつも誤解のそばにある

2009年4月29日

興奮

知的

この作品は去年の今頃観ました。それも二回観ました。
この作品の監督は時間軸を巧みに使い、観る側まで騙そうとするので、
一度観ただけでは良く理解出来なかったのです。

ヒュー・ジャックマンとクリスチャン・ベールとが
奇術師として凌ぎをけづるライバル役をするのですが、
この二人の、
火花が散りそうなほどの闘争が凄い迫力なのです。
もとはと言えば二人とヒューの奥さんは同じマジックチームにいたのですが、
ある事故でヒューの妻は命を落とします。
それをヒューはクリスチャンのせいと思い込み、
それ以来お互いにお互いの新ネタを面前で暴きたて、対立は深まるばかり。
しかし、クリスチャンがヒューにはどうしても解けないネタを編み出し、
その対抗策としてヒューは足を踏み入れてはならない手段を使い、
とうとう殺人事件が起きてしまいます。
この映画はその殺人事件が起こった所から始まります。

一回目に観た時には、
マジックというネタが必ずある世界で禁じ手を使ったな、
折角の作品が台無しだと思ったのですが、

二度目にこの作品を観て、
実はこれこそがこの監督訴えたかったことなんだと思えてきました。
何のことかは、自分の目で確かめてください。

カサキショー