「イリュージョンは、命懸け!」プレステージ mori2さんの映画レビュー(感想・評価)
イリュージョンは、命懸け!
手品とかマジックって~のは、もっとお気楽に出来るモンだと思ってました。しかし本作…、いやあ凄い映画でしたよ、いろんな意味で。
最初は『2人のマジシャンが、そのトリックでしのぎを削りあう』というイメージだけで観ていたのですが、途中から『な、なんじゃこりゃ~??』て言うような展開になりまして、そこから話はまったく想定外の方向へとバク進し始め、そしてラストには…(驚)。映画の性格上、あまり詳しいことを書けないのが歯痒いのです(だって、さすがにこの映画で≪ネタバレ!≫なんて書いたら、顰蹙買いまっせ!)が、もおとにかくこれはいろんな意味(良くも悪くも)で、今年1番の“トンでも映画”でございますよ。とにかく観終わってから『あれは実は、そういうことだったのか?』『いや、あのシーンは本当はこういう意味だったんじゃないか?』といった具合に様々な“?”がいっぱい噴出してきまして、吾輩いまだに正解を導き出せていない箇所が幾つかございます(いや、ストーリーはちゃんと理解できてるんですけどね)。そう、正にこの映画が“イリュージョン”その物なのでございます。しかし相変わらず捻った映画を作りますね、クリストファー・ノーラン監督。たまには“素直な映画”、作れんか(ムリ??)?!
キャスティング的には“「X-men」のウルヴァリンと、「バットマン」がマジックで対決!ブルースウェイン家の執事アルフレッドは、何故かウルヴァリンの味方(^^;”っていう構図(本作とは、一切無関係な設定です)が、観ていて何かとっても面白かったです。ここに更に「ロード・オブ・ザ・リング」のゴラムが絡む(だから、無関係だって!)なんて、もう面白すぎます…(^^;。あと、スカーレット嬢は相変わらずフェロモン撒き散らし気味でしたが、今回は何しに出てきたのかイマイチわからん?感じがいたしました。惜しい!
ところでこの映画で、とても重要なキー・パーソンとなる“ニコラ・テスラ”という人物ですが、一般の方はあまりご存じないでしょう(何てこと言ってる、吾輩も知りませんでした)。この方の素性など、事前に少しお知りになっておかれますと、この映画を更に面白く観ることが出来ると思います。予習は大事だよ~。