劇場公開日 2007年9月8日

「期待は裏切られません。」HERO(2007) 勝手な評論家さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5期待は裏切られません。

2013年3月20日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

単純

レギュラーテレビ放送の11話すべてと昨年7月に放送された特別編が、視聴率30%を超えたと言うドラマの映画化。

前回のレギュラー放送から実年月で6年の時を経ているわけですが、物語上も6年経過しています。この6年と言う時間が経過しているにもかかわらず、東京地検城西支部のメンバーに全くの変更はありません。あまり小さいことはいいませんが、検事は国家公務員なので、実際にはありえないことでしょう。まぁ、メンバーが変わってしまっていたら物語は成り立たないと言えますが。

今回の話題の一つが、イ・ビョンホンの出演。韓国検察庁の敏腕検事を演じている訳ですが、実際の出演シーンはほんのちょっと。セリフも、ほんの、一言、二言です。もう少し出番があっても良かったんじゃないかと思います。一応、物語の重要な手がかりになる訳ですが、韓国に行くのを無理にストーリーに入れたとも言えなくも無いかも知れませんね。って言うか、決まったのは、韓国が先か、イ・ビョンホンが先か。

ストーリーは、普通の傷害致死事件であったはずが、被告が収賄疑惑のある代議士(森田一義)のアリバイを証言していることから、簡単な事件が代議士の疑惑解明への入り口へと一変します。しかも、事件の被告の弁護士は刑事事件無罪率日本一と言う超大物弁護士蒲生一臣(松本幸四郎)。そして、指揮権発動により捜査を止められた東京地検特捜部が首を突っ込んできて、簡単だったはずの傷害致死事件が、政界疑獄と絡み合って、複雑な様相に・・・。とは言っても、この手の話では比較的オーソドックスな、内容ではないでしょうか。

実は、昨年7月に放送された特別編が実は今回の伏線。特別編で事件と絡んでいた代議士が、今回の疑惑の代議士です。それ以外には、その特別編との接点は無いのですが、特別編で出ていた中井貴一と綾瀬はるかも出ています。

どうでも良いですが、今回対決する蒲生一臣弁護士の事務所は、東京駅となりのパシフィックセンチュリープレイスにあるようですね。そういえば、蒲生弁護士と久利生と雨宮が初めて会うシーン。久利生が雨宮に「知ってる人?」と聞いたら、雨宮が「全然。」と言っていましたが、あれは、狙いでしょうか?(松本幸四郎は、松たか子の実の父。)

今回のHEROへのフジテレビの力の入れ方は、尋常ではないですね。『めざましテレビ』では、公開前の1週間企画モノのコーナーをやっていましたし、公開前日に至っては、木村拓哉と松たか子が、フジテレビジャック? 朝は『めざましテレビ』から始まり、夜は、基本的には音楽番組であるはずの『僕らの音楽』に出ていましたからね。まぁ、レギュラー放送でアレだけの実績を誇っているので、こける訳には行かないと言うことなのでしょう。あ、それと、木村拓哉が使っていた携帯は、CM契約の関係から、FOMAのF703iか、F704iでした。

驚いたのが、HEROの公式サイト。所属タレントの肖像権には異常に厳しいジャニーズ事務所ですが、木村拓哉の写真が出ています。これは、ビックリですね。それと、宣伝番組で、何かと話題とされている久利生と雨宮の関係ですが、まぁ、アレだけ囃せばね。想像の通りの結果と言えるのではないでしょうか。

今回、異常なまでに力を入れたフジテレビですが、関係者の首はつながったと思って良いんじゃないですかね。

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勝手な評論家