「ヨーボーヨーボー海賊は年取った♪」パイレーツ・オブ・カリビアン ワールド・エンド kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)
ヨーボーヨーボー海賊は年取った♪
この映画のなかで一番好きなシーンは海賊会議。キース・リチャーズが出てきただけで嬉しくなってしまいました。この9人の伝説の海賊たち。インド人やアフリカ人もいる中で最も目立って見えたのは、ジャック・スパロウでもバルボッサでも、はたまたエリザベスでもありません。なぜか白く輝く東洋女性のマダム・チンだったのです(俳優名確認し忘れ・・・森光子かと思った)。ここでのスパロウの行動は彼の性格のおかげで予測できる展開でしたが、エリザベスがからんでくると、彼の性格が読みやすくて面白いのです。
2番目に好きなのは、ジャック・スパロウの幻影のためか、分身が数多く登場するシーン。もしかするとウンパ・ルンパに影響を受けたのか、多重撮影を楽しんでいるジョニー・デップの姿が目に浮かぶようです。3番目は、桶に足を入れているデイヴィ・ジョーンズだったり・・・
3作目を観る前に前作、前々作をもう一度見ておこうとしたのに、我慢ができなくなってストーリーや伏線も思い出せないままの鑑賞となってしまいました。それはそれで、デイヴィ・ジョーンズの箱と心臓、ティア・ダルマの秘密などを思い出そうと集中したため、じっくりと味わうことができたかと思います。「もう一度観たくなる」読本を読むと、犬とか猿とか剣とかノリントンとか、楽しめそうな小ネタがいっぱい詰め込まれていたんですね・・・買ってあった前売券を使わなかったのでリピートしてしまうかもしれません。
1作目でもそうでしたけど、ブラックパール号の特徴を覚えてなかったので、海賊船を行ったり来たりしているうちに現在いる船はどちらなのかわからなくなってしまいました。特にティア・ダルマがどこにいるのか混乱してしまいます。一番謎だったのがベケット卿や海賊一行の目的だったりしたのは単に勉強不足です・・・
シリーズ通して言えることは、ディズニー映画にしては多くの人が死んでいってるし、主要人物が簡単に甦ったりと、命の尊さが全く感じられないこと。そんな内容だからこそ、「戦ってすぐ逃げる」というスパロウの性格に共感してしまう。さすがに母親の首を見せられたときの台詞には共感できませんが・・・
冒頭ではベケット卿による独裁政治の民衆をを取り締る酷い内容により処刑される人々。また海賊行為による罪人も処刑・・・シンガポールで海賊会議を開こうとしていたバルボッサや、ウィル、エリザベスだったが、ベケットはジョーンズの心臓を手にしていてフライング・ダッチマン号を味方につけていた。エリザベスが海賊王に選ばれてしまい、ベケットの海軍と激突。ジョーンズとの一騎打ちでターナーが刺されてしまったが、心臓を手に入れたジャックが彼の手で心臓を刺し、ターナーがダッチマン号の船長になってしまう。
バルボッサがブラックパール号を乗り逃げし、海図はジャックが・・・そして生命の泉へ。一方のターナーは船長として10年に1年だけ陸地に戻る運命となり、エリザベスとともに孤島へと渡る。