ダーティハリーのレビュー・感想・評価
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抑えて抑えて実行する
久しぶりに観ましたよー。小学生の頃にTVで観た以来で、すでに記憶もないぐらい。クリント・イーストウッドの監督作を見てきた今になって、もう一度、この名作を見てみたくなりました。
キャラハン刑事の抑え気味のスタイルとか好きでしたし、演出も、『恐怖のメロディー』以降の自身の監督作に引き継がれているような感じがして面白かった。スコルピオの目だけを見せてるところとかね。
一番好きだったのは、スタジアムのシーンでしたね! スコルピオの言うセリフがホンとにムカついてくるんですよ。それで目をひん剥いてグッと傷んだ脚を踏みつけるキャラハン刑事! そして、カメラはそこからグッと引いていく! こことか好きだったなぁ。
もう何歳になったのか分からないですけど、イーストウッド監督にはまだまだ頑張ってもらいたいですね。
カッコイイを超えてる!
ポリスアクション
ハリー・キャラハン
これが噂のダーティハリーか!
名キャラクター、ダーティ・ハリーの確立
総合:75点
ストーリー: 65
キャスト: 80
演出: 75
ビジュアル: 70
音楽: 65
問題も起こすが凄腕の刑事。奇麗事ではどうにもならない犯罪者相手にも、遠慮することがなく強引な手法で追い詰めていく。だから彼の相棒には常に危険がつきまとう。そして右手にはマグナム44という、人を撃つには重くて反動が大きくて扱いにくい銃をわざわざ持って「この銃は世界で一番強力な拳銃だ。一発でお前の頭など吹っ飛ぶぞ」と犯人に向かって丁寧にご自慢の愛銃の説明をしてやる。この普通じゃない銃が彼の象徴となり、彼が普通じゃない刑事というのを簡単に理解させてくれる。
こうしてハリー・キャラハン刑事という、映画至上に残る名キャラクターの確立に成功した。題名が「ダーティ・ハリー」なのだから、健全な正義漢などである必要がない。このくらい癖のあるほうが印象はかえって強いものだ。だからハード・ボイルド劇として迫力が出る。
物語は凶悪犯が証拠不十分というだけであっさりと釈放になったり、それを警察が野放しにしてみたりと釈然としないものもある。でもハード・ボイルドだからいいのだ。それがキャラハンが活躍する場面を後で見られる伏線なのは、みんな最初からわかっているのだから。
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