ダーティハリーのレビュー・感想・評価
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殺人鬼のスコーピオン ずる賢いもやし野郎。 逃げながらファイトバッ...
殺人鬼のスコーピオン
ずる賢いもやし野郎。
逃げながらファイトバックするような奴。
こういう奴いるよね。
ごめんごめんって謝りながら隙を突いて殴ってくるような奴。
人を貶めるためなら金を払ってボコられる。追い詰められてもジタバタし、人権を主張する往生際の悪さなど、そのゲスさが良かった。
表情も最高だった。見開いた青い目と、ちょっとシャクれた顎と、舌の長い感じ。
時計仕掛けのオレンジの彼に似てる。
ハリーに関しては、オープニングで、飯を咀嚼しながら銃撃する所で笑った。
悪党を殺すのには全く躊躇しないハリーだが、実は結構マヌケで、捜査中に覗きと間違えられたりする。ボコられて、新人に助けてもらうという…笑
イーストウッドって、あまり身体能力高くなくて、動きは割と鈍臭いんだよな…
そこんとこ、結構愛らしくみてる。
金の受け渡しでスコーピオンに翻弄され、公衆電話から公衆電話へと走らされるシーンは、日本映画の大誘拐の元ネタじゃないのかなぁと思う。ダイハードでも似たようなシーンがあった。
ダーティハリーが出た後は似たような映画が多く作られたという。ジョンマクレーンやランボーなど、あらゆる映画がダーティハリーに影響を受けたんだなぁと思う。
抑えて抑えて実行する
久しぶりに観ましたよー。小学生の頃にTVで観た以来で、すでに記憶もないぐらい。クリント・イーストウッドの監督作を見てきた今になって、もう一度、この名作を見てみたくなりました。
キャラハン刑事の抑え気味のスタイルとか好きでしたし、演出も、『恐怖のメロディー』以降の自身の監督作に引き継がれているような感じがして面白かった。スコルピオの目だけを見せてるところとかね。
一番好きだったのは、スタジアムのシーンでしたね! スコルピオの言うセリフがホンとにムカついてくるんですよ。それで目をひん剥いてグッと傷んだ脚を踏みつけるキャラハン刑事! そして、カメラはそこからグッと引いていく! こことか好きだったなぁ。
もう何歳になったのか分からないですけど、イーストウッド監督にはまだまだ頑張ってもらいたいですね。
カッコイイを超えてる!
ポリスアクション
ハリー・キャラハン
これが噂のダーティハリーか!
名キャラクター、ダーティ・ハリーの確立
総合:75点
ストーリー: 65
キャスト: 80
演出: 75
ビジュアル: 70
音楽: 65
問題も起こすが凄腕の刑事。奇麗事ではどうにもならない犯罪者相手にも、遠慮することがなく強引な手法で追い詰めていく。だから彼の相棒には常に危険がつきまとう。そして右手にはマグナム44という、人を撃つには重くて反動が大きくて扱いにくい銃をわざわざ持って「この銃は世界で一番強力な拳銃だ。一発でお前の頭など吹っ飛ぶぞ」と犯人に向かって丁寧にご自慢の愛銃の説明をしてやる。この普通じゃない銃が彼の象徴となり、彼が普通じゃない刑事というのを簡単に理解させてくれる。
こうしてハリー・キャラハン刑事という、映画至上に残る名キャラクターの確立に成功した。題名が「ダーティ・ハリー」なのだから、健全な正義漢などである必要がない。このくらい癖のあるほうが印象はかえって強いものだ。だからハード・ボイルド劇として迫力が出る。
物語は凶悪犯が証拠不十分というだけであっさりと釈放になったり、それを警察が野放しにしてみたりと釈然としないものもある。でもハード・ボイルドだからいいのだ。それがキャラハンが活躍する場面を後で見られる伏線なのは、みんな最初からわかっているのだから。
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