「おもちゃ一行の大冒険!」トイ・ストーリー2 movie mammaさんの映画レビュー(感想・評価)
おもちゃ一行の大冒険!
スターウォーズのオマージュもあり、最高。
舞台はアンディ一家の新しい家。
声が出なくなったペンギンのおもちゃが、遊んで貰えず埃をかぶるうちガレージセールへ出されそう!なんとかウッディが救うが、ウッディ、まさかのコレクターには眉唾物のレアアイテムだった!
レア物としてセコいおもちゃ会社社長の目に留まり、ガレージセールから盗まれて、日本の博物館に高額で売り飛ばされそうになるウッディ。
50年代に大ヒットしたシリアル会社提供の人形劇番組のメインキャラクターだったウッディ、そして、その番組の人気がスペースレンジャーアニメにシフトする形で登場したバズ。2人とも、公開当時の90年代から見てもかなり年配だった事にびっくり。でも、バズの番組はアンディの世代まで続く、かなり長者番組という事なのだろう。まさしくスターウォーズ。
でも、大人になってから見直しても、2人のキャラクターデザインが全く古臭くないのがすごい。
そして、話の時代考証的には、スターウォーズよりスペースレンジャーの方が昔では?悪役がまさかのパパだった!でもパパとキャッチボールするニセバズの展開が楽しすぎ。
1ではバズが、2ではウッディの腕が取れる!
そして、ウッディと同じ番組のキャラクターおもちゃ達にも出会う。
どのおもちゃも、大切に遊んで貰うのが夢で、一度その経験があると幸せすぎる忘れられない思い出でもある。
いずれ大きくなってしまうアンディから離れ、名誉な事として同じ番組の仲間と共に博物館に飾られる選択を一度はするウッディだが、そこに、連れ去られたウッディを取り返しにバズ率いるアンディのおもちゃチームが登場!バズの的外れ推理がまさかのご明察で、遠いところ危険を顧みずはるばる助けに来てくれた一行。1ではお留守番だったウッディとバズ以外のおもちゃ達が、外の世界に飛び出す。正直しっかりしてるとは言い難い此処でも、なんとか助け合って任務遂行する様子がとっても楽しい。
おもちゃ屋さんでのバービーとのドライブや、量産された大量のバズを見て、かつての自分を見る本物のバズ、バズの宿敵ザーグの倒し方が攻略本にあるのを見つけチームから一時はぐれるレックスなど、小さなおもちゃ屋さんの中に、未知の世界を見た衝撃や発見や不安がいくつものキャラクターを通して盛り込まれていて、中身の詰まったシーン。
子供の頃見た時は、三角コーンを被って大道路を渡るシーンが子供にとってはハラハラドキドキスリル満点で強く記憶に残っていたなぁ。ポテトヘッドがガムを踏んで済んでのところで引かれずに済むところなんて、ヒヤヒヤ。
ビルの配管を使い、エレベーターにくっついて無事ビルからは脱出できたが、ウッディを乗せた車とバズ一行の車はバラバラで空港へ。バゲージレーンに入るがこれまたウッディを取り戻すのは至難の技。それでも決して諦めない一行。結局、貨物用飛行機からギリギリのところでウッディと新入りカウボーイガールジェシーは飛び降りるが、助けに来てくれたカウボーイホースのブルゾーイ、バズを乗せてもいるのに、飛行機に追い付くなんて脚が速すぎて衝撃!前作でもラジコンカーが車に追い付いたりと、大人が見るとありえないが、子供にとっては躍動感、疾走感いっぱいのシーン。
長い長い旅を経て、みんなで帰宅。
最後に、アンディがカウボーイキャンプに腕がほつれたウッディを連れて行かなかったのは、腕が取れたら困るからと理由を明かしたアンディの言葉に、ウッディは本当に嬉しくホッとした事だろう。
今作でもウッディに一途で、1人客観的な大人びた視点を持つボー。
そして、毎話必ず登場する、大切に遊んで貰えずひねくれてしまいアンディ家のおもちゃを邪魔する存在が、今回はカウボーイ仲間のプロスペクター。3のロッツォの印象が強烈だったが、プロスペクターもツルハシで脅したり脱出口をネジで封じたりとなかなか手強い。
4まで来ても大きな謎。アンディやアンディ両親よりも古い年代のおもちゃのウッディは、一体どこからアンディ家に来たのだろうか。保存状態も良く、アンディは人形劇番組を知らないにも関わらず、大切に楽しんで遊ばれていて。不思議〜。