「平和な国に生まれ育った自分のありがたさを痛感」ホテル・ルワンダ αさんの映画レビュー(感想・評価)
平和な国に生まれ育った自分のありがたさを痛感
“アフリカのシンドラー”とも呼ばれるものだけど、『シンドラーのリスト』と違って、これはたかだか10数年の話。悲惨なルワンダの国状も衝撃的で、そんななかで多くの人々を救ったポールの原動力になっていたのは、妻や子どもたちへの“愛”なんだなあ…と。
ある意味、それは人としてもっとも当たり前の行動なのかもだけど、自分の命すら危ういなかでそのような行動を取ることができる勇気と行動力は、結果としてこのようなドラマになるほどのもの。そして、ドラマになりうる前提として、これが“真実”であると思うと、ますます痛ましい…。平和な国に生まれ育った自分のありがたさを痛感。
途切れることない緊張感といい、ポールの家族を守ろうとする愛情といい、サスペンスとしてもドラマとしても見応え満点。なのに、劇場未公開になるところだったとは、なんともはや…。
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