遠い空の向こうにのレビュー・感想・評価
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炭鉱夫の息子は夢を見る
何故、鉱夫の息子は父を逆らい、自分の夢を描こうとするのか。ただ、炭鉱が嫌なだけ? 純粋な気持ちで夢を追っているのでは無く、夢に逃げたい、ただそれだけ? って思ってしまうところですが、まあ、それが原動力であっても良いのかも知れません。苦手な筈の数学に挑み、自分の無実を説明しきったのは流石です。それほど「好きであること」が力であるのか、思い知らされたような気がします。しかし、それまで家庭を守ってきた父親の心情を責めたくはないものです。
夢への執着が立派
いかに逆境とはいえ、夢をかなえる青年たちは羨ましくもあり、そこまで情熱をかけて一生の夢を追ったこともなく。自分の人生と比較して残念な気持ちになってしまう。作品は素晴らしいけど、そういう負い目みたいなムードが離れない。打ちのめされた感じがぬぐえない。
頑固な父と現状を打開したい息子、夢がロケットというのが符合する。成功物語でよかった。クリス・クーパーって、こういう役やらせたら本当に似合う。名バイプレイヤーだなあ。
元NASA技術者のホーマー・ヒッカム・Jrの回顧録『Rocket...
元NASA技術者のホーマー・ヒッカム・Jrの回顧録『Rocket Boys (後にOctober Skyに改題)』を映画化したドラマ映画。
これは夢にあふれた純真な青春映画で無害でもあることから、世間で高評価なのは理解できる。確かに、炭鉱夫になる未来しかない町で、特殊才能のきらめきを見せつけ、人生を切り開く主人公には称賛しかない。ただ映画では綺麗な側面しか描かれていないため、自分には今後心に残り続けるような映画にはならないと思う。この時代は混迷した時代であり、ヒッカムのキャリアをみても恐らく闇の部分もあると思われるが、そこは綺麗に省略されてしまっている。
ヒッカムのその後を記載しておく。1960年バージニア工科大学入学・士官候補生隊に入隊。学位(理学士)取得し、1964年に卒業。アメリカ陸軍に入隊し、6年後の1970年に大尉で除隊。1971年から1978年までアメリカ陸軍航空ミサイル司令部にエンジニアとして所属。1981年から1998年までNASAのエンジニアとして活躍。1998年に『Rocket Boys』を出版。
すがすがしい
恥ずかしながら今まで認識してませんでした。
23年前の作品なんですね。夢と希望に満ちた実話に基づいたこの映画、23年前に観ておけばよかった・・・
ただただ純粋で、そしてひたむきで。最後まで迷いなく主人公たちを応援しながら観終えることができました。
23年たった今となっては、父親に感情移入して感動しました。
ラストの父と息子のシーンに泣いてしまった。 反発することもあるが、...
ラストの父と息子のシーンに泣いてしまった。
反発することもあるが、息子は父を心のどこかで敬愛し、
父は息子をどこかで認め、その成長を願っている。
ロケットに対するブレない思いも良かったが、
自分と父親の関係を想起し、自分には父娘関係の印象の方が残った。
スピルバーグみたい
こういうメルヘンぽいけれどテンポよくツボを押さえた撮り方はスピル選手の独壇場ですが、これも匹敵します。
終盤の盛り上げ方はベタですが泣きそうになります。
一人一人丁寧に描いているところが好感度大です。
夢を追いかける瞳
最高の作品でした。
最初にホーマーが人工衛星スプートニクをキラキラした瞳で見上げるシーンで、涙腺がゆるゆるに。
アンソニーホプキンス主演のアトランティスの心で少年ボビーが自転車を熱い視線で見つめてた時もそうでしたが、少年が夢を抱きながら、何かを見つめるシーンはなぜだか泣きそうなります。
父親にいくら反対されても、周りがとやかく言っても、
ホーマーたちロケットボーイは諦めなかった。
少年たちの友情にも泣けた。
母親はいつもホーマーに寄り添って応援してました。
私も、自分の子どもたちが夢に向かって何かをやろうとした時は、見守り応援してあげれたらと思いました。
そして、自分もホーマーのようなキラキラした瞳を忘れない大人であり続けたいと
そんなことを考えて、胸が熱くなるいい作品でした。
繰り返し見たいです。
少年が夢を追いかけるノスタルジーな作品
1950年代の炭坑、やまの町、汽車が走る
古い時代が描かれていました。
炭坑をする父親に反発がありながら少年が
成長していく青春なストーリーでした。
死んだような街からの脱出
学校の仲間、少年4人がロケットを打ち上げてラストは奨学金をもらえることが出来て
夢が叶う!幸運が舞い込んでくるようなストーリーでした。
流れるギターの音楽の音色に癒やされました。
空を見上げて
炭鉱の町で育った高校生が
1957年、10月4日
ソ連が打ち上げた
世界初の人工衛星
「スプートニク1号」を見て
ロケット作りに夢中になる。
炭鉱のリーダーである
父親との確執や、
兄と比較される中
仲間達と共に
様々な困難を乗り越えながら
諦めず、自分の夢を叶え
後に、NASAの
ロケットエンジニアとなり
宇宙飛行士達を指導した
ホーマー・ヒッカムの自伝を基に
描かれた作品。
ホーマー役には
若き、ジェイク・ギレンホールが
輝く瞳でピュア感溢れる
少年を演じています。
父親役ジョンは、クリス・クーパー
炭鉱夫としての
責任と誇りを持ち生きている男で
将来は
同じ炭鉱で働くようにと
ホーマーに望を抱く。
夢を応援してくれる
ライリー先生役は、ローラ・ダーン
常に、ホーマーを理解し
希望を持たせてくれる存在。
ラストのロケット名が
「ミス・ライリー」🚀というのも
素晴らしい。
宇宙への憧れを抱き
途中、挫折しながらも
友達や、協力してくれた人達と
科学コンテストの優勝を
目指して努力する姿にも感動です。
それにしても
コンテスト会場でも
ハプニングって 💦
競争の世界にありがちですね。
父親の助けもあり
優勝して、奨学金で大学へ
思わず拍手です。
ラストシーン
ロケット打ち上げ最終日
「行けない」と・・言われていた
父も姿を現してくれて良かった。
発射ボタンを押してもらい
空高く打ちあがるロケットを
誰もが、見上げる姿に涙です。
エンドロールでは、それぞれの
その後の姿も見られます。
家の壁に描いていた
海辺の街・・
母親の夢も叶えたみたいで
何だか嬉しいです。
見逃していましたが
久しぶりに素晴らしい映画を
鑑賞できました。
科学技術の素晴らしさと
何事も
最初の1歩は小さな憧れから
始まるんだと言う事。
因みに
ソ連が、1957年に
スプートニク1号を打ち上げ
アメリカは1958年に
「エクスプローラー1号」を
続き、ソ連が
月探査機「ルナ1号」を
「ルナ3号」は、
月の裏側撮影に成功
そして、
ソ連のガガーリンが
有人宇宙船「ボストーク1号」を打ち上げ
地球を1周させました。
「地球は青かった」名言ですね。
1969年、アメリカの「アポロ11号」
世界初の月面着陸に成功。
ニール・アームストロング
バズ・オルドリンによる
月面歩行も
日本は、1970年
東大宇宙航空研修所
日本初の人工衛星「おおすみ」の
打ち上げに成功しました。
世界4番目の人工衛星打ち上げ国。
宇宙開発の歴史も少し
振り返ってみました。
空を見上げてみたくなりましたか?
(#^.^#)
ISS(国際宇宙ステーション)は
地球を1周、約90分の早さで回っています。
日本の実験棟は「きぼう」ですね。
史実に忠実過ぎたためか、演出のオリジナル性が低いためか…
全く知らない映画だったが、
満点投票した専門家が3人もいたキネマ旬報
第13位との評価作品と知り、
NHK放映を機に初鑑賞。
しかし、何か「アメリカン・グラフィティ」や
「スタンド・バイ・ミー」「オールウェイズ」
等と同じ、
古きアメリカを懐かしむ雰囲気に加え、
炭鉱町を舞台として家族が子供の将来に
思いを寄せると言う意味では
イギリス映画の「リトル・ダンサー」を
彷彿させたりと、やたら
他の映画が思い起こさせられて、
当作品への没入感を薄められたような鑑賞に
なってしまった。
ひたすら夢を追う姿や、
父親の持つ強い意思を息子が見事に継承
していたとの一貫した大筋は
感動的ではあるが、
史実に忠実過ぎたためか、
演出のオリジナル性が低いためか、
エンターテイメント作品としては
少しメリハリに欠けた作品になってしまった
印象を受けた。
NASAを舞台にした「ドリーム」が
メリハリが強過ぎたのとは逆のイメージ。
また、史実を上手く改変して製作した
同じ廃坑前の炭鉱町を舞台とした邦画
「フラガール」の方が、映画芸術としての
優れたエンターテイメント作品に
仕上がっているように感じた。
高く昇っていくロケットに、あなたは何を想いますか?
小学生の頃、何かの授業で学年単位で観に行ったのが出会いでした。さして興味も無かったんですが、いざ観たら素晴らしい感動作でした。
主人公の恋愛エピソードは特に踏み込んで描かれてもないし余計な感じでしたが、夢をひたすら追い続けるコトの尊さは大事なメッセージとしてストレートに伝わりました。舞台となる炭鉱場の人間模様、定番の父と息子の確執&和解も重要な要素として描かれていたと思います。
ラスト、打ち上げられたロケットを見上げる人々。諦めた夢に想いを馳せる人、少年たちの偉業を讃える人、少年たちに自身の夢を託す人、新しい夢を見つけた人、願いが叶ったことに安堵する人。注がれる視線のその先にある、あらゆる感情を乗せてロケットはどこまでも高く一直線に昇っていく。
泣きました。小細工の無い、素敵な映画です。
実話のサクセスストーリー
ソ連のロケット「スプートニク」打ち上げに心打たれ、仲間と試行錯誤を重ね、ロケットを飛ばす。
父親との確執もあるが、所々で父親の愛情が見え隠れし、重すぎない。
周りの大人たちも、彼らと共にワクワクしながら真剣に付き合ってくれ、その協力の輪が広がっていく様子が心温まる。
何より、彼らをずっと信じ、そっと後押ししてくれる担任のライリー先生がステキ!ラストシーンで、病気のライリー先生に捧げるミス•ライリー号打ち上げには、スッと涙がこぼれてしまった。
途中、ロケットによる山火事疑惑で逮捕されたり、父親が炭鉱での事故で仕事復帰できないかもしれないことになったりと、諦めざるを得ない状況になるが、ライリー先生の言葉で再び前を向き、苦手な数学を克服して、山火事疑惑を見事払拭する流れは、テンポも良く、非常にスカッとした!
最終的に、父の協力もあり、科学コンテストで優勝し、奨学金を手に入れ大学へ。これが、実話だなんて。。。素晴らしい。
父が炭坑夫として誇りを持って地下に潜るのに対し、主人公も、父と同様に誇りを持って空を目指す対比も、心を打たれるポイント。
将来、子どもにも観せたい作品。
炭坑の街で、ロケットに魅了されてロケットを打ち上げるという夢を追う...
炭坑の街で、ロケットに魅了されてロケットを打ち上げるという夢を追う4人の青年たち。実話もの。
頑固父親も影では息子を応援していたり、道が狭まれた街の中で夢を追う道を示してくれたライリー先生は素敵だった。
ラストは親子の絆に涙します。観終わった時には前向きな気持ちになれる素敵な作品でした。
【”僕らは宇宙に行く!”ビルドゥングスロマン映画の類稀なる作品。若きジェイク・ギレンホール、ローラ・ダーンの姿も印象的。炭鉱の町で暮らす高校生達が夢を抱き、仲間と困難に立ち向かう姿が心に残る作品。】
■米ソ冷戦時代のアメリカ。
炭鉱夫になるしか将来がない町で、高校生のホーマー(ジェイク・ギレンホール)は美しい軌跡を描いて飛ぶソ連のスプートニクを見る。
宇宙に魅入られた彼は変わり者のクエンティンを始めとした、友人たちと「ロケット・ボーイズ」を結成し、ロケット制作に夢中になる。
だが炭鉱夫に長である父親(クリス・クーパー)はそんな彼の姿を理解できなかった・・。
◆感想<Caution! 内容に思いっきり触れています。>
・恥ずかしながらの初鑑賞である。だが、作品が発する魅力にあっと言う間に呑み込まれた。
・炭鉱の町で暮らすホーマーを筆頭とした高校生達が夢を抱き、仲間と支え合い、さまざまな困難に立ち向かう姿が心に残る。
何度も何度も、ミニチュアのロケットを制作し(炭坑夫に、溶接をお願いしながら・・)自分達で見つけた”コールウッド・ミサイル基地”でロケット発射実験を何度もする姿。
・当初は彼らの行動を揶揄い気味に観ていた仲間達の中で、彼らの意志を唯一理解し、支援してくれたライリー先生の姿。(若き、ローラ・ダーン:善性が溢れている・・。)
・そして、彼らは地区の"科学フェア”を突破し、更に上位の"科学フェア”で、見事に金メダルを獲得する。
・彼らのロケット実験により起こったとされる山火事を、それまで数学が苦手だったホーマーが黒板に三角法の数式を書きながら、見事な論弁で反駁するシーンは、沁みたなあ・・。
・自分達を庇ってくれた、ホジキン病に侵され倒れたライリー先生に対し、敬意を払ったミス・ライリー号が、見事に宙を飛ぶシーンも心に沁みたよ。
<何故に、この作品が現在光が当たっていないのかは、良く分からないが(私の知識不足であろう。)昔気質な炭鉱夫の長である父親との衝突や葛藤及び母親が自分の息子が見つけた”夢”を応援する姿も丁寧に描いており、ラストに訪れるカタルシスを感じた際には
”この作品は劇場で観たかったなあ・・”
と思わせるほどのハイレベルなビルドゥングスロマン映画である。>
最高に劇的な伝記映画
何かに魅せられそれを追う者たちへの讃歌。
父親(地下)と主人公(宇宙)の対比も効いてる。
ジェイクの演技も素晴らしいが、ローラ・ダンも安定感に痺れる。
間違いなくタイトルが良ければもっと有名になっていた作品。環境が許さ...
間違いなくタイトルが良ければもっと有名になっていた作品。環境が許さないような夢を必死に追い続け、実現させた青年達の実話。実話だからこそ生まれた感動も多々あり、特別さを感じた。
主人公のロケットが炭鉱の町を一つにする演出も良く、廃れゆく町の人の希望を乗せて飛んでいくようにすら感じた。みんな揃って空を見上げることが素晴らしいことだと気付かせてもらった。
あまり素敵なストーリーでかつ実話である作品にケチはつけたくないが、ところどころ飛躍する話と簡単な数式が持ち上げられる点は気になった。
美しい親子愛と夢を追う素晴らしさに気づかせてくれ、これを見た後は夢に向かって努力する人を応援したくなる作品。
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