マグノリアのレビュー・感想・評価

死に直面するとき、自分の人生を幸せだったと思うのか、後悔するのか…。後者だからといって、懺悔し赦されたいと思うのは、自分勝手なのでは…。残された人のためには、地獄まで持っていくべきこともあると思う。そして、みんなにふりかかる災難…。スラング満載の会話も含め、なんだこりゃの映画でした。

やっぱりカエルで、わっ！！てなってしまった。。。あんなにカエル見たのは初めて。
カエルのことしか残ってないけど、なんでだろう、とにかく3時間見入ってしまった。

今の一押しポールトーマス。
とにかくカメラセンスがいいというか、カメラ回しにぐっときます。
ダメ人間ぷりをかくのがうまくて、ラストシーンも衝撃的ですごく斬新。

知人の紹介で観てみました。
カエルが空から大量に降ってくるシーンが
なんとも印象に残ってしまう。

難しい。
でも、また観てみたい。

ＰＴＡ監督というお方は、本当に観る人に対しての配慮ができない人です。

人生に傷をもっている人々を描くのはいいが、なにせ息つく間を与えず、三時間とことん続けている。これに付き合えるのは、監督のファンか、トム・クルーズファンくらいでは。そしてあの最後。観ていた時、一体何が起こっているのか理解不能でした。

それでも、そこにはどこか子供だましを感じざるえない。
親をびっくりさせたい子供が、なにか大げさなことをしてみせるあれに似ています。わたくしはあれが何だったのか理解したい気持ちがまったく湧きませんでした。

この人の映画はいつも俳優がオーバーアクティングになる。
今回は、トム・クルーズがしつこい演技です。オスカーが欲しくてたまらないといった感じにしか映りませんでした。

ｱﾒﾘｶ西海岸
郊外の住宅街
直接は関係の無い数名の登場人物
人それぞれの24時間
大なり小なりの人生の危機
その暗雲が通り過ぎた時

『平等に訪れるｸﾗｲﾏｯｸｽ』

PTｱﾝﾀﾞｰｿﾝお気に入りの
監督作品には常連のｸｾのある
良い役者が勢ぞろいした本作

そんな中でも特に素晴らしいのは
一般的な感覚では嫌悪感を覚えそうな
屈折したSEX教団の教祖役を
迫真の役者魂で演じきったﾄﾑｸﾙｰｽﾞ

彼はPTｱﾝﾀﾞｰｿﾝ監督の前作『ﾌﾞｷﾞｰﾅｲﾂ』に惚れ込み
出演を熱望し　役を勝ち取った

この作品の中で唯一の世界的ﾊﾘｳｯﾄﾞｽﾀｰの彼は
ｲﾝﾃﾞｨｰｽﾞ作品のような地味な面々の出演者の中で
全く浮くことなく抑えた演技で見事に溶け込んでいる

しかも誰もが避けるであろう猥褻なｾﾘﾌと
振る舞いや暴言が連発するこの『汚れ役』で

そして僕は人生の壁にﾌﾞﾁ当った時に
この作品を必ず観ているが
必ず《最後の３秒》のｼｰﾝで号泣する

これから先の人生も
辛いときや悲しいとき

《最後の３秒》で
また何度も生き返らせてもらうでしょう