劇場公開日 2000年4月1日

「三部作のルール!」スクリーム3 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0三部作のルール!

2020年5月16日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 1作目、2作目ともにさっぱり犯人がわからなかった。冒頭では、前作、前々作で重要人物だったのに、いきなり殺されてしまうコットン。高校生、大学生、電話カウンセラーと成長したシドニーも、リポーターだったゲイルも健在だ。劇中映画「STAB3」にコットンがカメオ出演していたことも面白い。3部作の完結編はどうなるのがルールか?と徐々に引き込まれてゆくストーリー。

 それでも三部作ホラーとして過去作を踏襲するシーンもある。ビデオ出演ではあるが、ランディが三部作のルールを説明する。「1.相手は超人、とどめを刺すには頭を吹っ飛ばすしかない」、「2.主役が犠牲者になり得る」、「3.過去が襲い掛かり破滅的な結果になる」という謎めいたもの。シドニーに母の亡霊が何度も襲い掛かるのだった。ハリウッドの警察でもシドニーや亡母モーリンについてファイルを作ってるみたいだし、空白の2年間に女優をやっていたのではないかと疑念が持たれる展開だ。

 ハリウッドスタジオにて新たな登場人物が多数出演してきて覚えきれなさそうだが、劇中映画の「STAB3」にはそれぞれの配役が与えられているので親切設定ではある。それを取り仕切るロマン監督(スコット・フォーリー)と丘の上の一軒家が出てくると、どうしてもシャロン・テート事件を彷彿させる。いや、絶対に意識させようとしている・・・

 また、驚くべきキャラも登場するのだが、なんとキャリー・フィッシャー本人!ルーカスと寝なかったから双子の姉にスターウォーズ出演を取られたなんてギャグもかましているのです。他にもブラッド・ピットの名前が出たり、ロジャー・コーマンもカメオ出演したりと、何だか探ってみると他にもいそうな雰囲気。おどろおどろしい地下室の着ぐるみなんてのはコーマンの提供なんじゃないかと思ったりする。

 相変わらず犯人はさっぱりわからなかったけど、3作通してシドニーの成長物語(回を重ねるごとに強くなってる!)なんじゃないかなぁ。リアルのデューイとゲイルがこの映画を契機に結婚してめでたしめでたしという完結編でもありました。

kossy