劇場公開日 2000年4月15日

「やっぱり2人が痺れるほど上手いなぁ。見応え十分。」ボーン・コレクター Marikoさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0やっぱり2人が痺れるほど上手いなぁ。見応え十分。

2019年4月29日
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泣ける

怖い

久しぶりに観てみたら、初めて観た前回よりもとてもガッツーン!ときました(映画って、その時の自分の感性とか経験値がもろに影響して、数年経って同じ映画を再び観ると、また違う感動や発見があって、ほんと面白い)。

19年前だから、主演のデーゼル・ワシントンもアンジーも、若い。アンジーは今も綺麗だけど、20代のこの頃は、妖精並みに透明感溢れ、ほんとに見惚れるほど美しい。そして演技力はこの頃からピカイチ。
新米警察官ながら、たまたま最初に通報現場に駆けつけた事で、天才的な犯罪分析官のワシントンにその才覚を見出され、街を脅かす連続猟奇殺人事件の解明に挑むことになったアンジー。
ワシントンは、4年前の仕事中の事故で首から下を動かせず、ベッドから動けない。
初めはワシントンに対して警戒しツンツン尖ってたアンジーが、悪戦苦闘しながらもチームとなって、ワシントンの手となり足となり犯人を追ううちに、何かが、変わる。

ワシントンがアンジーの過去を知り、ある魔法の言葉をかけると・・・
パチンと指を鳴らして呪文から覚めたように、アンジーは大粒の涙と共に過去の囚われから解放されて。次第に心を開き、自分の力を信じて全力で前に進む姿に、今回はすごく、ビビッ!ときて。

(今の私にも少しリンクするのでしょうか?わかりませんが…)
ワシントンがアンジーにかけた言葉、ぜひちゃんと聞いてください。グッとくる。

一方でそんなワシントンの方も、脊髄の損傷により時折酷い発作に見舞われ、いつかは植物人間になると宣告されている身。そうなる前に、安楽死を考え、その時期をそう先ではないと、自ら準備もしている。
この事件を解決するまでは、死ねない…
なんとしても、ホシを挙げてみせる…という執念と、その頭脳明晰ぶりには周りも舌を巻く。

そう、最強のタッグを組んだ2人。

さぁ、ラスト、全く予想のつかない犯人に見た人は驚くことでしょう。

凄惨な連続殺人事件の結末は・・・
そして、2人の運命は・・・

この2人が出逢って良かった。
心からそう思う。
2人の人生が、180度変わった。

ラストシーンのアンジーの幸せそうな顔!
ワシントンの、優しい笑顔!

これ以上書きませんが、残酷な描写もあって基本的にはクライムサスペンスだけど、ドラマチックな終盤がとても好きです!

Mariko