劇場公開日 2000年4月22日

「生きると死ぬ」ヴァージン・スーサイズ Momokoさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0生きると死ぬ

2016年6月7日
iPhoneアプリから投稿

が逆転しているような姉妹だった。生き生きしたものを奪われている。奪ったのは両親だけではない。
両親もどこか死んだように生きている。父親には戦争の影を感じた。

男の子達はどうなんだろう? レコードをかけあっている所は良いシーンだった。
トリップは愛とか言っていたけれど、単なる欲求としか思えない。
近所のきれいな女の子、同級生でチャンスがあればデートしたい。でもその人のコアには触れたくない。きれいなところだけ見ていたい。だから救いようがない。
姉妹はまるで五つ子のようだ。彼女らの中で言葉以上の結びつきがあって、他人、親にはわからない。
救いようがない状況では、死ぬ事が出口に見える。夢のように美しくすら見える。その美しさ?を映画は美しくとらえている。

Momoko