「実話ベースっていうのが凄いですね。」エリン・ブロコビッチ よしさんの映画レビュー(感想・評価)
実話ベースっていうのが凄いですね。
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法律家でないにも係らず、大手企業から多額の賠償金を勝ち取った女性の闘いを描く物語。
実話を基にした作品のようです。
流石にオスカーを獲っただけのことはあり、ジュリア・ロバーツの魅力満載の映画です。自由奔放で、豪快で、常識の斜め上を超えていく主人公を、見事に演じ切りました。
映画は、大企業との法廷闘争をメインストーリーに、主人公の心の成長も描き物語に深みを与えます。生活に困窮した主人公が、偶然得た法律事務所での仕事。依頼人の窮状に同情し、その依頼人の信頼に自らの存在意義を見出すストーリーは、男性の私にも強く共感を感じるものでした。
ただ、大手弁護士事務所・・・特に女性弁護士とのやり取りは、少々やり過ぎに感じます。
確かに女性弁護士はエリート意識を感じさせる嫌味なキャラ設定でしたが、決して「悪」の設定ではなかったはずです。その彼女に癇癪を起こし喧嘩を売っているシーンは、観ていて気持ちが良いものではありませんでした。
映画では、女性弁護士は依頼人達の信頼を得ることが出来ずに、惨めな立場に立たされてしまうのですが、それにカタルシスを感じるよりは気の毒に感じてしまいました。
主人公側から謝罪和解することで、主人公の成長軌跡を見せた方が、映画としては深みが増したように思います。
やや恋人とのストーリーが冗長であったことも含めて、私的評点は4にしました。
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