劇場公開日 2000年5月27日

エリン・ブロコビッチ : 映画評論・批評

2000年5月15日更新

2000年5月27日より丸の内ルーブルほか全国松竹・東急系にてロードショー

“最もパワフルな有名人”ジュリアが実在のスーパーヒロインに!

エリン・ブロコビッチ。主人公の名前が原題だった「ジェリー・マグワイア」に「ザ・エージェント」という邦題をつけたソニーが、原題どおりヒロインの名前を邦題にした。その事実が、この作品のすべてを物語っている。そう、ヒロインが史上最高額の和解金をゲットしたからといって、いわゆる法廷サスペンスを期待してはいけない。これは、ちょっとケバい肝っ玉 かあさんの奮戦記。やっとありついた法律事務所の仕事が性に合っていたシングル・マザーが、がんがん目標に向かって突き進む生き様そのものが痛快なんである。

しかも、そんなパワフルな母親にジュリアがまたお似合い。「今稼いでいるおかげで子供たちの将来が開けるんだから、寂しくても我慢しろ」と言い切っちゃう一見乱暴な言葉にも、心の底から子供を思う母の愛の深さが滲んでいて、思わず拍手したくなる。サスペンス不足の不満も、仕事に夢中な母親に反発していた幼い息子との心の交流でカバーしてくれるのだ。

エリンのこれみよがしな巨乳は、そんな偉大な母性の象徴なのだが……。ドラマが盛り上がりに欠けるせいもあって、つい胸にばかり目がいってしまうのが困りもの。ジュリアが、衣装の威力を強調しても、豊胸手術したと確信する人が続出するのは間違いないね。

杉谷伸子

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