インサイダーのレビュー・感想・評価
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面白いよ多分。んなわけあるか!絶対だ
カ、カメラが近い!すごく近い。望遠での撮影なんだろうけど画面はもう演者スレスレ。そしてカット割りが早い!
な、なんだコレは?!大手企業の内部告発者とジャーナリストの社会派ドラマのはずだが?
アクションサスペンス、スリラー、マフィアもの、ハードボイルド、そんな感覚だ。いつベッドに馬の頭が出てくるかハラハラしたね。
更に手持ちカメラの多用で揺れる揺れる。戦場ドキュメンタリー観てるのかと錯覚するほど痺れたね。
パッケージにある「銃声のない、荘厳なる戦場へ」これ考えた人、天才だよ。
いや、違うか、むしろそう感じない人がいるのかってレベルだよ。
マイケル・マンは男臭い作品を撮らせたらピカ一なんだけど、その中でも「ヒート」と並んで傑作だと思うね。マイケル・マンは好きじゃないんだけどね。
好きじゃなくても良いものは良い!認めなきゃならん。
途中、ナントカ州がナントカ州を訴えたとか頭にハテナマークが浮かぶこともあったけど、そんなことはどーでもいいんだよ。アル・パチーノがカッケーんだよ。
スペースオペラならぬジャーナリズムオペラだよ。報道活劇なんだよ。
囚われの姫はラッセル・クロウさ。クロウの心を解放するために闘った男の話さ。
己の信念に命を賭して闘う男たちの熱いドラマ。
これからはこう言おう「大丈夫だ。信用しろ。絶対に面白い」
飛ぶ鳥を落とす
ラッセルクロウ。アルパチーノ相手に引けをとらない。ナイーブで頭は良さそうなキャラクターを見事に演じる。何気に日本語を使いこなすエリートぶり。アメリカ人からもそういう見方があった時代。ずっこけ方も秀逸。
巨大企業、新自由主義的な価値観の伸長やメディアの危機に対する警鐘。重厚な語り口。あの60minutesの牙城を巡る攻防とサスペンス感も伴う展開。
内部告発制度が未発達であった状況にも思える。公益性が主張できるところ。今の方が通りやすいかもしれない。あと、タイトルのインサイダーも少し現在の意味とは異なるニュアンス。
近々の作品だったとしても納得するぐらい 古臭さもなく社会派映画とし...
近々の作品だったとしても納得するぐらい
古臭さもなく社会派映画として見難さもなく
まさか1999年公開で20年以上前のモノとは思えない出来
私は喫煙者だけど、
タバコについて人生を燃やし戦った研究者と協力者がいるという事実に禁煙しようと思った。
下手な作り話よりやはり実話は強いな
表向きに脚色されてようが、
人がその人生を生きていたって肉感が心打つ
プライドと意地
主人公3人がそれぞれ自分の仕事や選択を信じ、障害にめげず実現する。家族や周囲との板挟みのジレンマで悩みながらも、意地を通して道を切り開く。簡単に言ってしまうとこれだけなんだけど、骨太の男の生きざまだった。ぜひもう一度見直したい。
実話の重みを感じることが出来る作品です。
タバコ産業の不正告発を行った、タバコ企業の元重役とTVプロデューサーの物語。
ラッセルクロウ、アルパチーノ主演の社会はドラマです。公開直後にレンタルで借りて視聴しているはずで、20年振りの再鑑賞でした。
派手さがない為、当時はあまり面白く感じられなかったのですが、私が大人になったためか、当時と違い高く評価できるように感じました。
ラッセルクロウの演技が素晴らしいです。妬みや反発、動揺や覚悟。そんな気持ちの揺れ動きを素晴らしい演技で表現しています。
アルパチーノも素晴らしいです。アルパチーノ自体は好きな俳優ですが、中々彼が主演する作品を好きになれません。彼の存在感によって「彼のための作品」に見えてしまうせいだと思っています。しかし、この作品では違いました。彼の格好良さはそのままに、TVプロデューサーを好演しています。
実話をもとにしているだけあり設定やストーリーにも無理がなく、必ず見て頂きたい大人のドラマでした。
中途半端では玉砕されてしまう
ザ社会派映画。
真実の隠蔽や権力からの圧力など、いつの時代もどこの国でも変わらないようだ。
きっと権力との闘いは中途半端では玉砕されてしまう。この映画のようにとことん闘わないと。
現在禁煙中・・・
アル・パチーノは中東での取材。かなり危険な地域で目隠しされアジトに連れてこられる。一方、ラッセル・クロウはぜんそくの娘をかかえ、会社を解雇されて妻と議論・・・最初は交互に物語が進行する。あっさりと2人は会うことになるが、B&W社の副社長であったワイガント(クロウ)には守秘義務契約があったため、深くは語らなかった。
状況が変わったのは侵入者があったり郵便受けに弾が置かれていたとか、ワイガントの妄想もあったのかもしれないが、告発を決意するに至った。ニコチン中毒・・・この中毒性についてが焦点となり、タバコ会社側の捏造キャンペーンを反証するのが科学者であるラッセル・クロウというわけだ。科学者なんだからと信頼性はあるものの、大企業の金の使い方、新聞などで博士を攻撃するなどして、CBS局のアル・パチーノが窮地に立たされるハメに・・・
静かな展開なのに、じわじわと巨大企業の恐ろしさが見えてくる。1998年には実際に巨額の示談金で決着がついたようだが、アメリカという司法国家の煩わしさと企業本位の物の見方があらわになる社会派映画。やたらと銃をぶっ放すマイケル・マン映画よりは好きだ。
勇気ある告発。しかしそこには多大なリスクが伴う。相手が巨大であるな...
勇気ある告発。しかしそこには多大なリスクが伴う。相手が巨大であるなら尚更だ。
アル・パチーノとラッセル・クロウの名優二人が告発の苦悩を演じる。二人の妻が対照的なのも面白い。ほぼ実話ってところが怖い。こうやって個人は潰されるってのがよくわかる。社会の汚さを垣間見る映画。
レイプを告発した女性が日本には住めなくなったという最近の記事を思い出した。告発の相手は首相のお友達だそうだ。世の中がイヤになってしまいそうです。
おっと、実話なのね
なんの予備知識もなく観てみたのですが、終わってみてびっくり、これって実話をもとにしてるんですね。
で、マイケル・マン監督って、なんかやっぱり職人だわぁって感じがしましたね。きっちり面白く見せてくれるっていうか、ストーリーと撮り方がちゃんとマッチしてる感じなんですよね。ラッセル・クロウが法廷で証言するかどうか迷うシーンなんて、そこで急に引きで撮って背景に海があるんですよ。そこでトボトボと海に歩くんですね。なんかこのショットを見て、職人だなぁって感心しちゃいました。
昔、深夜によくやっていたCBSの「60ミニッツ」も、あぁ、こんな現場で撮ってるし、こんな風に作っていくんだなってのが見れて、個人的には楽しかったです。
『インサイダー』
銃弾、ナイフ、マーシャルアーツでのファイト等一切無い。無敵のヒーローも登場しないし要らない。
所帯を持った中年オヤジが二人。
彼らが我々と何も変わらない同じ生身の人間であるという事が観る者の胸を深く抉る。
誰でも社会に馴染めない小さな部分や普通の人間が持つ弱さを晒け出しそれでも悩み抜く姿に、その生き様に、何かが胸にこみ上げてくるものがあった。
良い夫でありたい。良い父親でありたい。
それも全部解った上で、それでも男でいたい。
何年か経ってその決断を振り返ったときビールが美味い、笑ってビールが呑める、そんな人生をこの映画が教えくれた。
これが実話なんてびっくりだ
マイケル・マンという監督の名前は「ラスト・オブ・モヒカン」からインプットされてました。「ヒート」で着実に成長し、さて次は。。。で、本作になるわけです。(ちなみに劇場で観てエンドクレジットに出るまで、これがマン監督の作品だとは知らなかった。)
これは、とあるタバコ会社に勤める重役の科学者(ラッセル・クロウ)が、製造するタバコに違法の中毒性のある物質を入れているという隠蔽された事実を明るみにしようとする所から始まります。すると彼は突然首になり、家族の住む家にはブラックメールが来る。そのように八方塞になった科学者のもとに、正義感の強いニュース番組のプロデューサー(アル・パチーノ)が接近するのです。事実を告白したテープを収め、放映間近になった時に、強大な権力の力が加わり、そのテープはお蔵入りする。
ここから先の展開は、ご自分の目で確かめてください。
ここまでの重厚なストーリーをいかにマン監督がさばくかも必見。中盤から後半やや展開が弱いですが、彼特有の青と白の効いたシャープな映像と、演出の仕方には中々のセンスいいオリジナリティがあります。
またこういったドラマチックな感動の実話が成立する所に、アメリカの底力を感じます。日本ではこんな事したら生きていけないでしょう。今でも思い出したら見直してる数少ない一本です。
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