劇場公開日 2000年5月27日

インサイダーのレビュー・感想・評価

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4.0『インサイダー』

2015年1月4日
フィーチャーフォンから投稿

泣ける

興奮

幸せ

銃弾、ナイフ、マーシャルアーツでのファイト等一切無い。無敵のヒーローも登場しないし要らない。

所帯を持った中年オヤジが二人。
彼らが我々と何も変わらない同じ生身の人間であるという事が観る者の胸を深く抉る。

誰でも社会に馴染めない小さな部分や普通の人間が持つ弱さを晒け出しそれでも悩み抜く姿に、その生き様に、何かが胸にこみ上げてくるものがあった。

良い夫でありたい。良い父親でありたい。
それも全部解った上で、それでも男でいたい。

何年か経ってその決断を振り返ったときビールが美味い、笑ってビールが呑める、そんな人生をこの映画が教えくれた。

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リッキー Rickie

4.5これが実話なんてびっくりだ

2008年8月26日

泣ける

怖い

興奮

マイケル・マンという監督の名前は「ラスト・オブ・モヒカン」からインプットされてました。「ヒート」で着実に成長し、さて次は。。。で、本作になるわけです。(ちなみに劇場で観てエンドクレジットに出るまで、これがマン監督の作品だとは知らなかった。)

これは、とあるタバコ会社に勤める重役の科学者(ラッセル・クロウ)が、製造するタバコに違法の中毒性のある物質を入れているという隠蔽された事実を明るみにしようとする所から始まります。すると彼は突然首になり、家族の住む家にはブラックメールが来る。そのように八方塞になった科学者のもとに、正義感の強いニュース番組のプロデューサー(アル・パチーノ)が接近するのです。事実を告白したテープを収め、放映間近になった時に、強大な権力の力が加わり、そのテープはお蔵入りする。

ここから先の展開は、ご自分の目で確かめてください。
ここまでの重厚なストーリーをいかにマン監督がさばくかも必見。中盤から後半やや展開が弱いですが、彼特有の青と白の効いたシャープな映像と、演出の仕方には中々のセンスいいオリジナリティがあります。

またこういったドラマチックな感動の実話が成立する所に、アメリカの底力を感じます。日本ではこんな事したら生きていけないでしょう。今でも思い出したら見直してる数少ない一本です。

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あんゆ~る