劇場公開日 2000年7月1日

「顔ぶれはすごいのに、文芸作品の消化不良」サイダーハウス・ルール うそつきカモメさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0顔ぶれはすごいのに、文芸作品の消化不良

2022年3月29日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

トビー・マグワイヤがまだ少年っぽくて、役にぴったりはまっている。といっても、原作を読んだりしたわけでもなく、この映画の世界観には、やや戸惑いを感じる。ちょっと特殊な業務を請け負う医者と、その手伝いをするようになった少年の不思議な関係。

そして、患者としてその医者を訪れた女性と、恋に落ち、やがて。。。
それにしても、表情に出ないというか、トビーは感情の振れ幅があまり大きくない。喜びも、悲しみも、怒りも、全部小っちゃいチャートの中で披露するので、よく言えば、抑制のきいた、悪く言えば無表情。こののちに、スパイダーマンで大ブレイクするまでは、はっきり言って何の興味もなかった。

それに、シャーリーズ・セロンも古いタイプの女性を演じているので、全然彼女じゃなくてもいい。確かに美人だけど、この場合それが、役作りにプラスになってないように感じる。

2018.7.4

うそつきカモメ