劇場公開日 2007年5月12日

「重い題材」0(ゼロ)からの風 ビン棒さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0 重い題材

2025年12月21日
PCから投稿

同様の事故を米国で起こした場合の刑罰をAIに質問したところ、
『アメリカの飲酒運転による死亡事故の罰則は、州や状況によって大きく異なりますが、
州によっては殺人罪が適用される場合があり、悪質な場合は懲役45年などの重い判決が下されることもあります。一般的には「過失運転致死傷罪(vehicular manslaughter)」に問われ、これは州法によって規定され、重罪とみなされることが一般的です。』とされるそうだ。

日本では交通死亡事故の加害者が、過失という軽い罪にしか科せられないのが不可解。
過失という言葉のニュアンスからは、不可抗力というイメージを受けるのだが、実際には交通事故加害者の安全への配慮を大きく欠いた 結果であることが少なくない。
危険な速度での走行、注意義務の不履行・手抜き、果ては飲酒運転。
そういった悪質な運転による事故が、はたして「認識ある過失」以下だろうか。
それが危険運転致死傷罪が「刑法に新設」された理由だが、適用に裁判所が消極的なのが新たな問題と言える。

ビン棒