その夜の妻(1930)のレビュー・感想・評価
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【人間は眠ってはいけない時に眠くなる生きもの。それを人間の善性と結び付けたサイレントヒューマンドラマ。】
■病床の娘・みち子の治療費を工面するために強盗を働いた周二。
金を盗んだ後、警官隊の追跡から逃れてタクシーで自宅へと向かった彼は、妻・まゆみに奪った金を渡し、娘の病気が治った暁には自首をすると誓う。
だがその時、予期せぬ人物の刑事が家を訪ねてくる。
◆感想
・小津安二郎監督がオスカー・シスゴールの短編小説を映画化したモノだそうである。
・故に、洋風のセットに洋式の生活スタイルと、至るところにアメリカ映画の影響を色濃く感じさせる作品となっている。
・刑事が寝たふりをしている間に、夫は逃げるが、その夫は玄関前で刑事が出てくるのを待っている。
<困惑し、娘の病状を心配する妻の姿や、治療費のために強盗を働いた男の姿や、そんな状況を見て二人に人間的な態度で接する刑事の姿が印象的な作品。>
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