「人間の統治するローハン王国が舞台となるシリーズ第二章」ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔 Jettさんの映画レビュー(感想・評価)
人間の統治するローハン王国が舞台となるシリーズ第二章
フロドと旅の仲間が3つに分かれてバラバラに行動し、悲しい別れもありながら、再び1つに収束していく、ドラマチックで見応えたっぷりのスペクタクル・アドベンチャー
後半のローハン王国・ヘルム峡谷の要塞・角笛城でのラストバトルがもの凄い迫力、VFXで簡単に終わらせそうな所をピーター・ジャクソン監督はリアルにこだわり、ニュージーランドの大自然に大規模なセットを作りスタッフ・キャスト共々極寒に耐えながら撮影を敢行、城壁爆破シーンなども実際にミニチュアセットを爆破したり、という数々の苦労や工夫によって生み出された本物でしか出せない重量感・質感ならではの圧巻の映像がみごとです
今作も音楽が本当に素晴らしい
特にローハンの辺りで流れる北欧をイメージさせる綺麗な音楽がとても印象的でした
そんな素晴らしい本作、映像と音楽だけではなく、ストーリーも見ごたえがあって秀逸です
フロドとサムの道案内として登場する新キャラのゴラム、アラゴルン達と共にサルマンの軍勢と死闘を繰り広げるローハン王国の面々、メリーとピピンを助ける樹木の種族エントなど魅力的なキャラクター達が新たに登場し皆がそれぞれ協力し合い全力を尽くして強大な敵に立ち向かうという熱いストーリー展開
特にショーン・アスティンさん演じるサムが主人のフロドと長く険しい旅で共に危機を乗り越えていくことでフロドの付き人から心の友にまで成長する展開が感動的、ラスト近くのサムが思いの丈をフロドに伝えるくだりはシリーズ屈指の名場面で何度観ても目頭が熱くなります
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