「ビジビジビジの音が氣になる」黒い家 Don-chan(Daisuke.Y)さんの映画レビュー(感想・評価)
ビジビジビジの音が氣になる
1999年当時、83万部を超す大ベストセラーとなった同名の小説(著者:貴志祐介)を森田芳光監督が映画化。
俳優(敬称略)が皆若く、各々が演じるキャラクターの個性が強い。
内野 聖陽、優しくて不器用な"若槻 シンジ"が主人公。
大竹 しのぶ、ボウリングが得意な"コモダ 幸子"は巨乳の設定。
西村 雅彦、不気味で言動が普通じゃない幸子の夫。
小林 薫、今作の中で2番目に好きなキャラクター。
石橋 蓮司、額の汗をハンカチで拭き取りながら作り笑いをする頼りない上司。
田中 美里、心理学研究所に勤務する優しくて美しい″黒沢 恵″。
黒沢 恵のセリフが、この作品をただのホラー映画ではなく、崇高な芸術作品にしていると思いました。
巨乳設定がなぜ必要なのかと思っていたら、クライマックスで印象に残るシーンがあって納得です。
黒い家はコモダ家のことだと思いますが、家の中が細部まで丁寧に作られていて良かったです。
劇中にちょくちょく鳴るビリビリ音というかビジビジビジッの音は、放電時に発生する音でもありガムテープの音でもあったのですね。
タイトルの"黒"は、犯人のクロと闇の両方の意味があり、劇中で目立つ黄色と緑は、花と葉の関係でしょうか。
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