劇場公開日 2020年8月21日

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海の上のピアニストのレビュー・感想・評価

全83件中、21~40件目を表示

3.5人生に仮託する航海、航海に仮託する人生

2024年3月3日
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鑑賞方法:映画館

久しぶりに映画らしい映画を観た。筋書きはスッキリ、登場人物のセリフははっきり聞き取れ、無駄な映像的チャレンジはない。ヨルゴス・ランティモスとかアリ・アスターとかばかり観ているとこちらの精神的バランスがおかしくなるからね。たまにはこういう正統派の映画を観なくては。
この監督は「ニュー・シネマ・パラダイス」で映画と人生を並列してみせた。この映画では船と人生、そして音楽が一体になった姿を描く。船と人生っていうと「白鯨」のエイハブ船長とか「海底二万マイル」のネモ船長とかファナティックな話が多いんだけど、この場合は船乗りじゃなくてピアニストなんでね。スマートです。
私は、映画冒頭の乗客がアメリカを発見する(自由の女神を見つける)くだりと、ダニーが子供を拾い「1900」と名付けて育てるあたりがとても好きです。この映画、1900とマックスの交流が主体でその他の船に取り組んでいる人達があまり出てきません。もちろん、イタリア語完全版(170分!)は違うのかもしれないけど。
何と言っても、エンリオ・モリコーネの音楽ですね。先に書いた映画冒頭で集客の一人が自由の女神を見つけて移民たちがアメリカについたんだ、と感激、感動するシーンに高らかにモリコーネのオーケストレーションがかぶさります。
泣きそうになりました。ああ、もうモリコーネもバート・バカラックもいなくなったんだって。

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あんちゃん

5.0名作中の名作

2024年1月23日
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ぽん

4.0大人の寓話

2023年10月8日
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鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

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のっぽ

4.5picnic cinemaにて鑑賞

2023年8月16日
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鑑賞方法:映画館

幸せ

1900のラストの決断がありえないと感じるのは
そもそも生い立ちがありえないから
ありえないが溶け込んで異論が自然と排除されてる完璧な起承転結

ファンタジーとリアルの歯車の噛み合い具合が素晴らしい
1mmでも狂ったら途端に視聴者と作品の距離が空いてしまうような、繊細で精巧に出来た作品

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葉

5.0一度も陸に降りたことがない1900

2023年5月7日
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鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

楽しい

興奮

大西洋を巡る豪華客船の中で、
生後間もない赤ん坊が見つかった。

彼は船内のピアノを弾きながら旅していた。
陸の人間は理由を求めすぎると。

ジャズの発明者との対決シーンも
見応えあった。
ピアノの弦でタバコに火を点けて勝利!

そんな彼が一目見た女の子に心を奪われて
弾いた曲が録音されたレコード。

大量生産を拒み、その娘に渡そうと
するが、、、

陸からなら聞こえる"海の声"を求め、
(断ち切れない彼女への想いから人生で初めて)
船を降りようとするが、タラップの途中で
止まり、考え込み、船に戻った。

その後戦争中も船の中にいた1900.

タラップの途中で街を見た時、
見えるものより見えなかったもの。
最後に行き着く場所が分からなかったと。
ピアノの鍵盤は88.
しかし、タラップの下は無数。

船の上で生まれた。
僕は限りある鍵盤で幸せを届ける。
僕は結局存在しない人間だ。
僕は船を降りない。

ダイナマイトで船は爆破してしまう。

古楽器屋にトランペットを売りにきた
コーン吹きが、このストーリーを語り、
ラストは必要だろと渡される構成も◯。

2024.4.6 DVDにて2回目鑑賞.

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ほんのり

4.0リアルなファンタジー

2023年2月5日
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鑑賞方法:DVD/BD

大好きな作品、久しぶりに観ました。20世紀初頭の雰囲気からしていいですね。豪華客船とエンニオ・モリコーネさんのジャジーな音楽だけで十分に至福の時間でした。でも、一番印象的なのは、1900(ティム・ロス)とマックス(プルイット・テイラー・ヴィンス)の深い友情ですね。海が荒れたときにピアノを演奏しながら船内を動き回るシーンのなんと幻想的で美しいことか!あり得ないような話なのに、何故かリアルに感じてしまいました。主は回想シーンですが、楽器屋の店主に語るという現在パートの幻のレコードやトランペットのくだりがなかなかいいですね。

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赤ヒゲ

4.0船で生まれ、一度も船から降りたことのないピアニスト。 一度は降りる...

2022年6月28日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

船で生まれ、一度も船から降りたことのないピアニスト。
一度は降りる決意をしたものの、無限の外の世界が怖かった。ピアノのさえあればどこでも無限に奏でられるんじゃないかと思うけど、人生の全てを船の中で育って生きた彼だからこその価値観。だからこそ生まれる無限のピアノのなんだなぁと。
ラストは友人マックスと同じくらい無力な気持ちになって切ない。
嵐で揺れる船の中でピアノを奏でるシーンは素敵でした。

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よっしー

3.513年前の感想

2022年4月18日
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移民船に置き去りにされた赤ん坊が、
船の上で成長していく過程をトランペット吹きのデブ男の語りで進む。
赤ん坊は、1900年に生まれたから名を1900(ナインティーンハンドレット)とする。
ある日、赤ん坊が大きくなり、一人で歩けるようになると、
船内にあるピアノに興味を持つ。そこでプロをも驚く演奏で、
皆が驚愕し、1900の才能が開花する。

一番好きなシーンは、夜、ピアノを弾くところで荒波で
船が揺れているにも関わらず楽しそうに弾く。
一種のショーを見ているかの様にとても輝いている。
あと、自分の曲をレコードに録音するときに、
目の前にいた女性に一目惚れし、自分の感情をピアノで
表現しているところはすごい。見ていても1900が恋をしているのがわかる。

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to

4.5ストーリーの完成度が高すぎて非の打ち所がない。ラストシーンの感動は...

2022年2月1日
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P.N.映画大好きっ子さん

5.0映画館で見てよかった

2021年12月10日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

楽しい

幸せ

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はにた

4.0自由について

2021年3月29日
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鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

興奮

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hope

0.5失笑もの

2021年3月14日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

寝られる

面識の無い女性の寝込みを襲う気持ちの悪い中年ピアニストが主人公。廃船になって荒れ果てて港に打ち捨てられてるのにいるのに、頑なに船を降りなかったって。食料も無く電気水道の止まった船でどうやって生き延びたのか。出て来た時は洗い立てみたいな服着てるし、髪も髭も整ってて無理があるでしょ。

嵐で揺れる船床を障害物を避けて滑るピアノで演奏するとか過剰な演出が辛い。
船を降りなかったってだけで何も展開の無いストーリーだから、語り部の目を左右に揺らす過剰な演技と、めちゃくちゃしつこいバン(絵が落ちた表現=突然の出来事らしい)しか後に残らない映画でした。
肝心のピアノも早弾きなだけでそんなに上手くは無いし、感動ものではなく冗長なコメディだと思う。

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FLR

2.0小刻みに揺れる黒目。

2021年2月10日
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あらゆる障害や誘惑を乗り越えて、閉所に閉じ籠るツマラナイはずの話しで撮る。
これにトライをして案の定ツマラナかった一本。
ティム・ロスの指芸は、真田広之の積み込みに似てスリリングではあるが。
助演のポチャ男の小刻みに揺れる黒目だけが印象的。
なんじゃこりゃ。

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きねまっきい

5.0伝説のピアニスト

2021年1月12日
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セロファン

3.0船を下りなかった男

2020年12月14日
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鑑賞方法:DVD/BD

一生を船上でピアノを弾いて暮らした男の映画
下りなかった、、、船と心中した、、、
そして最後まで見届けたトランペッター

キャスターのロックを外したピアノを弾きながら
波に任せて揺れる船上のホールで
フィギュアスケートさながらのシーンが最高!

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mamagamasako

4.5名作

2020年11月22日
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鑑賞方法:映画館

劇場で観て良かったと思う名作でした。
ジャズもかっこよかったし
女性のファッションも素敵でした。
廃墟になった船と豪華客船だった頃の対比もよかった。

1900が感じる
無限で落ち着く先の分からない陸に
生きている私たちは
そこで生きているだけで頑張ってるんだなと
1900に逆に教えられ
そんな自分たちのことが愛おしく感じられました。

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アツコ

4.0音楽が沁みてくる

2020年11月22日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

ニューシネマパラダイスと同じ監督だからなのか、音楽がすごく印象的でした。なんだか、沁みた。心が洗われるような。主人公の浮世離れしたかんじが、なんだか存在していないような、幻みたいに思えて、それが儚くて、美しいなと思いました。

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たね

5.0涙無しには…

2020年10月5日
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約20年前には映画館で観ることができずDVDで我慢していたのですが、遂に映画館で鑑賞することができました。DVDは10回ほどは観てましたが映画館で観ると涙が出る場面がDVDより増えていることに気付きより深い感動を覚えました。後世に語り継ぎたい名画だと思います。

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クルエラ

5.0【人が人であること】

2020年9月15日
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久しぶりに観て、懐かしさの他に「幸福のラザロ」にも通じる感覚を覚える。
世の中は便利になる一方だし、情報の量も、取捨選択するのが大変なほど莫大だ。
だが、実は個人の自由で豊かな想像力の入り込む余地は少なくなり、窮屈になって、閉塞感さえ感じられらる。
それだけじゃなく、ネットの中は繋がるどころか、罵詈雑言が飛び交い、攻撃的な空間が存在したりする。
地上に降り立ったことのない1900は、摩天楼の街並みに違和感を覚える。
航海の度に出会った人々の数は、実は大変な多さで、それぞれに様々なドラマや人生があったのだ。
そして、1900の人生も出会いという意味では、地上に生活する人達と。何ら劣ったところはなかったはずだ。

人が、それぞれ人らしくあることに、住む場所や育った場所が、絶対的な影響力を持つとは信じたくない。

周りの人間の言うことに正しいところがあるかもしれない。
でも、自分の声にも耳を傾けることも大切だ。
それは、分かってはいる。

しかし、ラザロが現代社会に存在する意味を見出すことなく去ってしまったように、1900の運命も切なく悲しい。

ぎすぎすした現代には寓話は不要なのだろうか?
寓話的なストーリーの主人公は消えるしかないのだろうか?
改めて、この作品を観て、いや、そんなことはないのだと感じた。

ラザロも1900も、実は、僕達の心の中に住んでいるはずだ。

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ワンコ

4.5ジーンと感動

2020年9月13日
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特に涙があふれてという感じではないけれど、ジーンと心に重く響いた。

人生は自分の手で終わりにするのも、それはしょうがないのかと…

これからの人生をどうしたらいいのか、考えてる大人に是非ささる映画です。
それにしても音楽が最高に良かった。

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とね