「不思議な、おとぎ話のような映画」海の上のピアニスト ゆり。さんの映画レビュー(感想・評価)
不思議な、おとぎ話のような映画
こういう映画には高評価を付けるものなんだろうなと思いつつも、自分の気持ちに正直に、他の方のレビューを読む前に、星の数を決めました。早い段階で、リアリティは無いと思ったので、あるトランペット吹きが体験した夢のような話、として観る事にしました。
豪華客船が入港後、船内に、レモンの木箱に入れて置き去りにされた赤ん坊。1900年にちなんで”1900”(ナインティーンハンドレッド)と名付けられました。最初のうち隠されたのはしょうがないとして、養父が死んだ時やピアノの才能が知られた時に、なぜ、戸籍をどうにかしようと誰も思わないのか。
不思議な映画としてそこは曖昧にしておくのもアリなのですが、「彼は存在していないも同然」「生まれたことにさえなっていない」と繰り返し強調したのが気になりました。戦争で国を追われた人々を象徴しているのでしょうか。”1900”には実は天才ピアニストの才能があったのですが、開花する環境にあったとは言えなので、かなりの奇跡です。バンドのピアニストとして採用されると、音楽の教育を受けていない彼は即興で美しい旋律を次々と生み出していき、それが大評判となります。音楽の神様に愛されていたわけですが、彼にはたぶんそういう概念は無く、一応キリスト教徒でしたが信仰心もあったのかどうか。
ある時彼はトランペット吹きのマックスと知り合い、生涯の友を得ます。マックスの目には音楽を心から楽しんでいるように見えた彼ですが、一人の少女と出会って心を奪われます。とうとう船を降りようと決心しますが、いざその時になると目の前の街を見て、降りるのを止めてしまいます。その真意は・・・
彼が愛したのは少女なのか、音楽なのか、故郷とも言える船なのか、それとも何も愛してなどいなかったのか、私には理解するのが難しいです。(そういえば、「陸の人間は答えを求めすぎる」と彼は言っていたような・・・)そもそも戸籍が無いから上陸出来るのかもわかりません。そこでファンタジーとして考えるには、船の爆破シーンはリアル過ぎました。
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9月6日、完全版を観ました。1つ訂正、「陸の人間は理由を求めすぎる」でした。映画に対する印象も少し変わりました。不思議な話という印象自体は変わりませんが、幾つかモヤモヤした件について、完全版ではもっと時間が割かれていて、腑に落ちました。
170分の完全版の方をぜひ見てください。
こんばんは、すみません、
共感いただきましてありがとうございました😊
驚かれた事でしょう。
実は、先程コメントする時、ゆり。様のレビューの感想も短いですが、書いて来年の事のコピーを掲載して送ったつもりが何回やっても届かず、試しに、冒頭こんにちはだけにしてゆっくりゆっくりと送ったら成功しました。それでも駄目な方もおられますし、一度目で送れた方もいらっしゃいます。なぜでしょう?
ゆり。様のレビューは大変内容が濃いので少しずつ、
観る度に感想が変わる•執着が無い•拠り所となる知識が無い に惹かれました。
またじっくりと読ませていただきたいと思っています。ご自身で一度お確かめくださいね。返信は結構ですよ。🌹
こんにちは♪
ジャーン❗️新情報❗️
先は長いですが、
本作が『午前十時の映画祭』に
来年3月から2週間かかるそうです。
映画館で観られるとは❗️
一度ご自身でも確かめていただければと
思います。返信は結構ですよ🐱