プルーフ・オブ・マイ・ライフのレビュー・感想・評価
全3件を表示
証明することの難しさ
晩年精神を病んだ天才的数学者の父を、大学を中退し一人で最期まで看取った次女Catherine。数学の世界に戻りたくても才能を失っていく父親を見ているのは辛かったでしょうし、そんな苦しむ父親に、自分が導き出した数式を報告するのも気後れしたでしょう。
頭脳も性格も父親譲りのCatherineは言動も風変わりで、ちょっと変わった人と言う目で見られ、姉すら彼女をあまり信じていません。
世紀の大発見が、Catherineのものである証明はどこにもない。しかし、Catherineが考え出せない数式であるという証明もできない。
淡々としたお話ですが、内容はとても深いと思いました。
偉大な功績を残す天才は奇人変人が多いなんて言われるけれど、それを証明するのは難しい。
では、正気かどうかの証明は?
ドレスが似合っていることの証明は?
頭が良いことの証明は?出身大学や博士号が確かな証明になるのか?
信頼は?
信用に値するとどう証明するのか。
愛情は?
愛の存在はどう証明するのか。
数字で証明できない感情をなかなか信用できないCatherineですが、たとえ数式で表せなくても、Halや姉の愛情に偽りはないでしょう。
愛=時間×((愛の度合い)(愛の度合い+1)/2)(愛を感じた回数)乗、なんてどうでしょ?(*゚∀゚*)
邦題より原題のままのほうが良かったような気がします。
Jake Gyllenhaal、やや黒歴史気味?のバンド経験が役立ってますね(^^)。
みんなが若い
日テレでやっていたので視聴。
みんなが若くてグウィネス・パルトロウが可愛い。
物語の運び方のせいなのか、お姉さんはとんでもなく非情なだけに見えるし(確かに自己中だが)男も誠実に思えないし、映画全体が陰気で奇妙だった。
せめて最後だけでも、もっとスカッとした終わり方にしてくれたら、その辺のモヤモヤが晴れて良作になると思う。
全3件を表示