「ヨノイの台詞に字幕を」戦場のメリークリスマス 奥嶋ひろまささんの映画レビュー(感想・評価)
ヨノイの台詞に字幕を
初めて観ました。
高校生の頃に観た「御法度」も刺激的だったのだけど、自分が一歳の時に、もう世界観と言うかキャラの構図は出来上がってたのかと驚きました。
大島渚って凄いなと!
どなたかのレビューで低俗なBLとして見るなと
描かれてましたが、
やはりそれはBLに対する嫌悪から来るイメージで、
充分にBLだと僕は思いました。
昨今の盛り上がってるBLをすでに40年前にやってた
と言う先見の明、それが僕にはすごい事に見えました。
BLをどう捉えるかにもよるしBLの中にも様々な
ジャンルがあると思うのだけど、
男が男に惚れる。それがBLだと思うので、
2人の中に流れる空気。
ヨノイのウブな童貞感。
妖艶なボウイ。
BLとして素晴らしいと思いました。
ただテーマは反戦だと思うので、
そちらの観点から観ると何やってんだ?と言う感じは
ありました。
坂本龍一の日本語はほぼほぼ聞き取れず、
日本語にも字幕を付けて欲しかった。
あと1か月で2022年のクリスマスです。
メリークリスマス、ミスターローレンス。
今、ググらせて頂きました。
なるほど、BL作品の作画をなさっておられるのですね。
2gether、拝読してみますね。
他の奥嶋さんの作品や鶴谷さんとの対談なども拝見させて頂きます。
もしかしたら「低俗なBLと見るな」というのは私かな?
(違ったならすみません)
もし私であったならば、「BLに対する嫌悪」という推測は違います。
BLの元祖とも言える森茉莉に始まり、70年代の「BL先祖の名作達」をリアルタイムで愛読し、80年代には「やおい」と称された第一期晴海時代のコミケにてやおい同人誌を出品していた人間です。
(コミケ参加サークル1000、参加者1万人の時代。まだコミケの存在など世にまったく知られていないコミケ創世記です。)
BLの歴史から変遷について実体験を踏まえた論文書くことも出来ます。
なればこそ「男が男に惚れる、それがBL」という程度に薄まってしまった「BL」という単語で戦メリを括って頂きたくはないのですね。
例えるならば、カメラのライカと使い捨て「写るんです」を同一視して欲しくないとか、フェラーリ・ディノとプリウスを「車なんだからおんなじじゃん?」と言われたくないと言う感覚なのです。
「だってカメラでしょ?車でしょ?BLでしょ?」と言われればそうなんですけど、一線を画すというか一括りにするのはちょっと違う。
一般の方のレビューならスルーしたのですが、プロフ拝見したらプロ漫画家さんとの事でしたのでBLの元祖に当たる作品達とその存在意義についてご理解頂けたら幸いと思いコメントさせて頂きました。長文大変失礼致しました。