「智恵ちゃん、けっこう、あれ、しつこいだろう」ゆれる shimoさんの映画レビュー(感想・評価)
智恵ちゃん、けっこう、あれ、しつこいだろう
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映画「ゆれる」(西川美和監督)から。
事件の真実は、兄の腕に残る傷跡だけが知っている、
そんな心が揺さぶられた結末であった。
兄が恋心を抱いていた女性は、弟の昔の彼女。(らしい)
それを知りつつ、弟に彼女を送らせた兄は、大人なのか。
彼女の部屋で激しいセックスして帰宅後、
後ろめたさを感じながらも、兄に「ただいま」と挨拶。
そんな雰囲気を感じながらも、またまた大人の会話。
「智恵ちゃん、けっこう、あれ、しつこいだろう」・・
ドキリとする弟の動揺を見透かしながら、
しばらく間を置いて「酒飲みだすと・・」と付け加える。
「あっ、そう、意外と飲めるんだよね」と体裁を整えるが、
事件後、彼女は下戸で、ビール一杯でもコトンとなるくらい
アルコールに弱いことを知り、兄の質問の意味を知る。
前半部分の仕掛けが、後になって利いてくるから面白い。
舞台となるガソリンスタンド「135円・125円・98円」の
価格表が、妙に気になってしまったが・・(笑)
いろいろ考えさせられる映画だった気がする。
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