「壮大な歴史の渦中に於ける、小さな一個人の革命」善き人のためのソナタ kakerikoさんの映画レビュー(感想・評価)
壮大な歴史の渦中に於ける、小さな一個人の革命
自分が実存している世界史の一遍は常に衝撃的。多くの事を考えさせてくれます。
一番感動したのは、主人公が人である道を選び、最後までぶれなかったこと。そして、歴史は善き人を裏切らなかった。1つの時代が終わり、世の中が様変わりしていく中、ひっそりと慎ましく暮らしていた一人の初老が偶然見かけた本屋のディスプレイ。彼のラストシーンの微笑みに胸が詰まりました。もう一人の善き人は自分のもてるもの(芸術)で彼の心に報いることができたのです。
まぎれもなく心と心のこだまを今作で見せてもらいました。静かな感動をありがとう。
(4.7点)
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