劇場公開日 2007年2月10日

「夜中に一人でじっくり観たい名作」善き人のためのソナタ live_at_luxorさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0夜中に一人でじっくり観たい名作

2009年10月23日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

怖い

幸せ

夜中にひとりでじっくり…とは言ったものの、
実は最初に見始めたときは前半で眠気に負けてしまいました。

全体を通して冷戦最中だった旧東ドイツの暗い色調で淡々と進むストーリー。
序盤での掴み所もポイントというポイントが少なく、入り込めるまでには多少時間が掛かる印象です。(疲れて帰った真夜中だったのもありますが…)

数日後の昼間に改めて観始めると、今度はしっかりと入り込んで観ることができ、
タイトルでもあり、物語のポイントとなる中盤の「善き人のためのソナタ」辺りからはすっかり主人公に感情移入。序盤~中盤~ラストへの主人公の表情の変化に共感を覚えます。

特に衝撃のシーンからラストに至る終盤ではここでの評価の高さにも納得。
最後の1シーンは素直にいいシーンだなーと自然にニッコリ顔になっていました。

エンターテイメント好きには退屈なのかも知れない作品ですが
個人的にこういうシリアスな題材を基にした人間ドラマが好物なので、見事ストライクです。

幼い頃の記憶にあるベルリンの壁崩壊のニュース。
その裏には数え切れないドラマがあったんだろうなーと、当時は全く意識せずに同じ世の中に生きたいた事を少し考えさせられました。

※他サイトより転載(投稿日:2008/01/26)

live_at_luxor