「実に上手に現実を見せた」セルピコ タンバラライさんの映画レビュー(感想・評価)
実に上手に現実を見せた
主人公が 同じことにこだわり続け、 同じ 危険 同じ立場にはまり続けるのをかなり 延々と見せられて 霹靂した。が、 観客に現実を思い知らせるために それが必要だった。 見てるうちに だんだん 主人公のやってることが間違いではないかという気がしてきた。 いや 実際 間違いだったかもしれないということを思った。周りがそういう状況ならそれに合わせるべきじゃないか? 主人公がパラノイア の変人に見えた。 多分 実際にそういう人だったんだろうと思った。 こういう人じゃなきゃ こういう 戦い方、こういう 粘りかたは絶対にできなかっただろうと感じた。 そう感じさせるように描いた 脚本 力に脱帽した。
それにしてもアルパチーノ の警官制服姿、 全然似合わない。 制服が似合わなくても 女にモテて楽しく幸せにやってるところから追い詰められていく様子がリアルで怖かった。
これを見て 汚職の 撲滅 ってのは トップダウンでなきゃできないし、下手すると トップダウンでやろうとしてもトップが下から狙われるというリスクがあるなと思った。 ロシアや中国は 今でも こんな具合だろうなと思った。 そして アメリカも本当に 賄賂 体質から抜け出しているのかと疑問を感じた。
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