「3.4」セルピコ onakaさんの映画レビュー(感想・評価)
3.4
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社会派ドラマそのもの。映画『セブン』の中でブラッド・ピッドが「おれは刑事セルピコだ」と言っていたのを覚えている。セルピコは結構有名な人らしい。
憧れていた警察になった正義感の強いセルピコは、賄賂など汚職が横行する警察界に1人で立ち向かう話。
一応物語は最後収束したけど、ハッピーエンドなのかよくわからん。恐らくハッピーエンドなんだろうけど、顔を撃たれたとき死んでいたら、と考えるとハッピーエンドとは思えない。
この映画を観て思ったことは幾つかある。
誤解を恐れずに言えば警察って「みんなの用心棒」のはず。でも実際今ぼくは守られてる気がしない。少し恐れているところもあるし、避けたい存在になっていことに気付いた。その理由はたぶんぼくが警察が権力を持っているように見ているからだと思う。でも間違っていた。警察の見方が変わった。あと映画の中でも言っていたけど、権力には常に監視が必要。その監視役と警察側がお互いにチェックしてバランスをとることが大事だと思う。
2つ目がセルピコの存在について。組織の流れに乗れば確かに楽だし、自分の哲学や道徳を貫くのはかなり大変。そういう経験は誰にでもよくあることだと思う。このテーマはよくあるし、いろんな映画や評論のネタになってるからわかっていると思う。映画の中で出てきた王様と井戸の話が本質をついてると思う。その話をよく考えて理解すれば、この映画の伝えたいことの半分くらいわかると思う。
最後にセルピコの髪や髭と言い犬と言い、映画自体もしゃもしゃしていてああいった感じは好きじゃなかった。
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