セブンのレビュー・感想・評価
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温故知新
デビッド・フィンチャー
1962年コロラド州デンバー生まれ
ILMのアニメーターを経て映像会社を設立
著名アーティストのMVを作成しながら
1992年に26歳の若さで「エイリアン3」の
監督に抜擢されるがこれは挫折の連続
その次作がこの「セブン」で
大成功を収め名声を手にし
今でも一線級で活躍
「ゲーム」「ファイトクラブ」
「ベンジャミン・バトン」など
傑作のメガホンを握った
父親がライフ誌の記者だったことも
あるのか作中に社会問題を投影する
場面が多い
高校生の時観に行った今作
ほぼそれ以来くらいでしたが
やはり面白かった
やはり名作は寝かせて寝かせて
自分の変化があってから観ると
感慨が変わります
アニメや漫画にオマージュ
されまくったメッセージ性をもつ
サイコサスペンス
今見るとベタすぎて観てらんない
かもと少し思ってしまいましたが
全然そんなことなく
むしろ公開当時ネットのネの字も
なかった世界と今のネット時代の
共通性すら感じました
まず舞台が「どこかの大都市」
で具体的な地名がない
荒れ果てた治安で
凶悪な犯罪が繰り返され
もう1週間で定年を迎え
もうこの凄惨な世界を見るのが
つくづく嫌になっているサマセット
そこへ新任された
犯罪者を捕まえて名を挙げたい
若い刑事ミルズ
そこで起こった「七つの大罪」
を基にした一連の事件
このフィンチャー監督特有の
漠然とした世界観だからこそ
暴食(Gluttony)
強欲(Greed)
怠惰(Sloth)
傲慢(Pride)
色欲(Lust)
嫉妬(Envy)
憤怒(Wrath)
のキリスト教における
「人を死に至らしめる7つの大罪」
の存在感が引き立っているんだなと
今回すごく感じました
欲望のままに他人を攻撃し騙し
逃げ回り際限なく卑猥なコンテンツが
現れ攻撃されたものは憤怒する
それを「仕方が無い」と思うか
「頭がおかしい奴」と思うか
「正さなければならない」と思うか
サマセット・ミルズ・ジョン
この3人で役割が分かれています
そして互いに共感できそうでできない
ネット空間と何ら変わりが
ないものです
フィンチャー監督の先進性には
驚かされるばかり
後にネット社会そのものがテーマの
「ソーシャル・ネットワーク」
も撮ってますしね
確かに粗も感じるとこはあります
トレーシーのサマセットへの
アプローチはなんかつっけんどんだし
傲慢で殺されたモデルも取って付けた
感じ(まぁ予定を急に変えたとは
言ってましたが)
自首したあとの弁護士の要求も
このやりとり録音してたら
まったく無意味じゃんと思って
しまいます
ラストに向けての間に合わせ感は
もう少しじっくりでもとは
思うところはあります
特有のノワールな色調の映像が
リマスターIMAX上映で暗部のトーンが
細かくなったことで印象が変わりました
この映画で名を挙げたケビン・スペイシー
既に新進気鋭で今も活躍するブラッド・ピット
ほんと仕草などからキャラ付けをするのが
この頃から神がかかっています
CGなんかない時代のSFXの到達点
とも言える名作
おすすめです
SE7EN
どこでいつ頃何で見たのかも記憶にないが、何シーンもよく覚えている作品。
今回のリバイバル上映を知り、劇場で観られる機会が訪れた事を喜ぶ自分と、絶対観ない方がいい!と、拒否反応MAXの自分との板挟み。。
で、8割はもう観るって気持ちが固まっているから厄介で、そんなの自分次第なのに、止められなくて困ってしまって泣きそうでした。
ワンワンワン。
結果、やっぱり、
あーーーーーーー(´ཀ`): orz
この後も色々せなあかんのに、もうダウンしてました。。
この作品は、
ブラピの俳優としてのキャリアの転機になった事は間違いないし、当初はサマセット役もミルズ役も他のビッグネームにオファーしたようだが、結局モーガン・フリーマンとブラピが演じる事になったりと、個人的に興味深い作品である。
そして、
レクター博士に並ぶ、卓越した頭脳を持つ、絶対的なシリアルキラーのアイコンになった
ジョン・ドゥ。
彼をケビン・スペイシーが演じた事。
原作、脚本が絶品だった事は言うまでもないが、フィンチャー監督の意地と覚悟の作品で、主要人物がこの3人だった事も絶対的に勝利の要因だったと思う。
だからこそ、時代を超えて語られるあの地獄オチは、見せられた者を絶望に突き落とし、立ち直るまでに数日かかる程のトラウマを植え付ける作品になったのだと思う。
(偶然か必然か、本作でも要となる音楽を担当したのが「羊たちの沈黙」同様ハワード・ショアだった事も鳥肌モノです)
そして、
キリスト教や聖書、信仰心など、一部の人々にとってみれば馴染みのない、関心の薄いテーマ(乱暴に言うと"興味がない"事)を扱っているにも関わらず、実は人間誰しもが持っている"罪"にスポット当てている作品だというのも特筆すべき点だと思う。
誰しもが身に覚えのある、そして無意識に犯している"罪"を扱っている。。
ここぉ!!!
(はいここ大事ですよテストに出ますよ)
宗教感や人種・性別に関係なく"通じる"
っていうのがポイントだと思う。
(心当たりがある)
観客はミルズの視点で鑑賞し、自らを重ねていたと思うが、正にミルズ自身がこの"七つの大罪"を犯しているのがわかるから恐ろしい!
(だから人は宗教に赦しや救いを求めるのかな。。)
「大食」「強欲」「怠惰」「肉欲」
「高慢」「嫉妬」「憤怒」
=七つの大罪=
クライマックスに向けての車内。
三人の会話の中で、
「この腐った世の中。本当にあいつら(ジョンの被害者)は罪なき人間か?
普通の人々の罪。些細な事だとゆるされ続けている。朝から晩までゆるされ続けている。
だけどもうゆるされない。
私のしてきた事を学べ」
という様なセリフをジョン・ドゥが言いますよね。
それに反論し否定するミルズですが、続けてジョンに
「早く君に見せたいよ。素晴らしい結末を」と言われる。。
(その時のジョンの表情がぁーー!
冷静で、むしろ穏やかで、少しワクワクしている様子なのが余計に恐怖!)
そして
ミルズに「嫉妬」したジョンによって
"七つの大罪"の最後の一つ「憤怒」をミルズが実行してしまう皮肉!
ああああーーー_:(´ཀ`)_:(´ཀ`)
ジョン・ドゥ。。名無しの男。
この身元不明な"匿名の男"によって
七つの大罪が見事に完了する過程を見せられ続けてしまう。もはや苦行です。。
運命の出会いというにはあまりにも残酷な出会いをしてしまうミルズ。
"計画は変更"されてしまった。
それによって、
当初のジョンのシナリオよりも、彼にとっては満足度の高い、完成度の高い結果になってしまう残酷さよ。。orz
"7"という数字にも異常な執着をしていた
ジョン・ドゥ。
事件発覚が月曜日(しかも朝7時!)で、そこから日曜日までの7日間で完遂する事が重要。
【そして死者も7名】
(サマセットも退職まで残り7日なのは偶然か)
綿密に練られた計画。
それも彼のシナリオだったと思う。
そして、
散々たる死の現場は、その罪に対しての強烈な怒りをデザインしているかのようで、言い換えれば彼の"作品"の様だった。
その"自分の作品"をミルズによって完成させる事に"成功"したジョン・ドゥを、ミルズの手によってあの着地で締めくくった、フィンチャー監督の強烈なメッセージに胸がえぐられた。
✔️罪を罪として認識していない、無自覚な我々への警告か?
✔️あの光景に目を逸らしてしまうのは、私が何かしらの罪を犯している証なのか?
と考えると心臓が止まりそうになった。
私達は些細な罪を犯し、ゆるされ続けていたし、ゆるされ続けている。
でも、もう赦されないのだと。。
これからも生き続けなければならないミルズ。
やり場のない怒り、絶望や後悔を抱えたまま、その時が来るまで、ジョン・ドゥの呪縛から抜け出す事は出来ないのだと思うと、想像を絶する未来しか見えない。。
でもこれは私達の事だったりするのかも。。
ジョンは言っていた。
「私のしてきた事を人々は考え、学び、従う。永遠にな」
そして日曜日は晴天なのだ。。
○本作を語る上で外せないのが、こちらも強烈なインパクトを残した、カイル・クーパーの
オープニング映像だろう。
色々な書体、大きさの文字が
"チカチカ点滅"したり
"グラグラ揺れ"たり。。
それに合わせた不協和音。
本編のネタバレにはならない様に、しかし鑑賞後改めて思い返すと、重要なヒントが散りばめられていた事がわかる、こちらも語り継がれるオープニングだった。。
(エンドロールも最高で、はっ!!)
鑑賞後部屋を出る時に、私の前にいたおじさまが、階段を一歩踏み外し転びそうになっていたり、私も持っていた携帯を落としたり、後ろでは水筒?が落ちたようなカーーンって音がしたり、もうみんなヨボヨボでした(°▽°)
バッドエンドはイケるくちですし、見応えたっぷりで、鑑賞料金プラスしても良い位の作品なのですが、、、
アタシ ハ モウ イイカナ (´ཀ`)
強烈なオチに感嘆!
7つの大罪になぞらえて人を殺していく殺人鬼vsベテラン&新人刑事の話です。
モーガン・フリーマンとブラッド・ピットが素晴らしい演技をしていました。
新人刑事の妻役のグウィネス・パルトローはチャーミングでしたし、
犯人役のケビン・スペイシーも気持ち悪い演技で凄みがありました。
殺害描写は激しいので、観るのは注意が必要ですが、
ストーリーのスピード感&緊迫感が絶妙で、ラストまでグイグイと引き込まれていきました。
モーガン・フリーマン演じるサマセットとブラッド・ピット演じるミルズが
徐々に信頼関係を構築していく姿にはグッときますし、
ミルズの妻が孤独に悩んでいて、サマセットに相談をすることで、なんとかここで生きていこうという
姿を描くことで、ラストに大きなインパクトを残していたり、
犯人ジョンの異常性を際立たせる殺人描写(ソウ 並みに酷いです)だったりで、
実に巧みに紡ぎあげられているなと感心しました。
ラスト20分の展開で、オチはなんとなく予想がつくのですが、
直接的な表現を用いず、ミルズの妻の死を表現し、
且つミルズがジョンを殺すことで、7つの大罪に対する罰が完遂するという壮絶なオチで、
さらには、ミルズも憤怒の罪を背負い続けることで、犯人ジョンの思惑通りになってしまうという
何とも気持ちの晴れないエンディングです。
ただ、ミルズの葛藤の描写は素晴らしいです。
私も同じ立場だったらと思うと、
ミルズと同じ行動をとっていたかもしれません。
私にとってはフェイバリットにはなりづらい作品ですが、
このつくり上がりには感嘆した次第です。
観ておいて良かったですが、すぐには再度観たいとは思わないですね。少し間を置きたいと思います。
必ず最後に悪は勝つ‼️
まず、この作品を語る上で欠かせないのはクライマックスの衝撃でしょう‼️すべての観る者のトラウマとなり、鬱病にしてしまうくらい殺伐としたあのエンディング‼️ただ27年くらい前の初見の際に、この衝撃はいずれ薄れるだろうと思いました‼️その後、何度も観返してますが、初見の衝撃は薄れてしまい、今では「セブン」という作品の一部として、このクライマックスを観させてもらってます‼️そして観返せば観返すほど、犯人であるジョン・ドゥの "7つの大罪" を元にした犯罪のプロセスと、その黙示録のような世界観に驚嘆させられます‼️この作品は言ってみれば、7つの地獄めぐりのような映画‼️一つ一つの罪を元にした殺人の方法、ビジュアルはグロテスクに残酷に工夫されていて、一度観ると脳裏に焼きついて離れない‼️そして汚く、暴力的で、陰気な都会を舞台として演出するために、常に雨が降ってるような映像や、市川崑監督お得意の「銀残し」が使用されてるのがホントに効果的ですね‼️ブラピ扮するミルズがジョン・ドゥに雨の中、銃口を突きつけられるシーン(ミルズの顔を流れる雨水が、エイリアンのヨダレのように観える)、自首してきたジョン・ドゥが、血まみれの姿で奇妙に冷静に振る舞っているシーン、そしてクライマックスの荒野でのミルズとジョン・ドゥの会話のシーンにおける、ケヴィン・スペイシーの不気味な表情なんか、ホントに戦慄させられます‼️そんな恐ろしい場面の連続ゆえに、若きグウィネス・パルトロウの可憐さがいつまでも心に残る‼️そんな事も含めて天才デヴィッド・フィンチャー監督の才能に脱帽させられる傑作ですね‼️そんな天才ぶりついでに素晴らしきオープニングのタイトル・バック‼️不協和音というかノイズのような音楽、ジャンプするようなカット割り、殴り書きされたようなクレジット、膨大な量の日記と、自分の指先を切り落とすジョン・ドゥの心の闇を凝縮したような、そして「セブン」という作品を集約したような、恐ろしく素晴らしいタイトル・バックでした‼️最後に「正義は必ず勝つ」という言葉がありますが、この「セブン」ほど、時には悪者が勝つことを思い出させてくれる作品はないですね‼️
IMAX の大画面と音で、より不気味に・・。
大学生のとき、レンタル ビデオで鑑賞してから、かれこれ4回は観てますが、
大画面且つ、音が良くなった影響で、映画体験が劇的に変わりました。
これは「ジョーズ」の IMAX 上映でも感じたこと。
今後も IMAX 再上映、増えると嬉しい。
セブンを観たことある方、観たことない方、
どちらにも、この IMAX セブン を体験してほしい。
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ブラピが、とても若い、グウィネス姉さんが美しい。
モーガン・フリーマンの渋さと、ブラピの若さのコラボが素晴らしい。
そして、彼の配役も凄い。このキャスティングは、神だと毎回、思う。
エンド ロールが戻っていく演出も好き。
"彼" の台詞のとおり、この事件を思い出し、考えざるを得ない雰囲気が出てる。
そして、何回観ても、この虚無感・・・。
まさに、伝説の作品だと思う。
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別件では主人公だったり、ホムンクルスだったりするけど、
個人的に「七つの大罪」ってのは、
こっちの表現 (罪、罰、説教)の方が、より良いと感じる。
最後の2つは読めますよね
大罪の最後の2つは、読めました。
そのまま、刑事が怒ってブッ殺して終わりって、そのままじゃない。
せめて、最後の自制が効いて7つが完成しないようにして欲しいもんだ
成長しないミルズにイライラ
ミステリー映画のおすすめで必ずといっていいほど名が挙がる作品。ミステリー好きだから観なければ、と今更ながら鑑賞したけどぶっちゃけ微妙だった。つまらなかった理由は2つある。
1つめは、「ぱっと出の犯人が黒幕だった」こと。
ミルズとサマセットのどちらかが犯人だと思ってたのに、終盤でいきなり出てきたジョンが黒幕で白けた。デカい犯罪の裏に隠れてる日常の小さい罪に怒ってる、という動機は分からなくもない。しかし、それをぱっと出の得体の知らない男に言わせてもイマイチ説得力がない。制作陣の「とりあえずケヴィンスペイシーに黒幕やらしときゃ何とかなるだろ」感が否めなかった。前評判で「どんでん返しがスゴイ」って見たけど、どこがどんでん返しなのかも分からず。
2つめは、「ミルズが成長しなかった」こと。
感情のままに生きてるミルズは、まるで大きい子供のよう。そんなミルズがどんな風に成長するか楽しみにしてたのに、結局最後まで成長を見られなかったのが残念。
ミルズが最後にジョンを撃っちまったからだ。妻の首をプレゼントされて逆上するのは分かる。でも、あそこで撃っちゃったら今までしてきたことが白紙になり、映画の主人公としてはダメだったと思う。「ここで撃ったらお前の負け」サマセットの言う通り、ミルズが負けて妻と子を失う最悪のエンドとなってしまった。後味はかなり悪い。胸糞悪い映画は好きな方だけど、この映画はあまりにも主人公が成長しなさすぎて、ただただ後味悪い映画になってしまった。
観る前にハードル上げすぎたのがいけなかったのだろうか。それとも最近の綿密に練られた脚本のミステリー映画に慣れたせい?いずれにせよ期待はずれだった。主演がブラピとモーガンじゃなかったから観ることは無かったな。
観る勇気なかったけど、観た。
ずっと気になっててやっと観れました。
観終わった後、どんよりした気分に…
1.2時間は引きずりました。
7人目は…の正体に気づいた時にショックを受けました。
確か映画の途中で『子供も容赦なく…』
みたいな本の中の1文がありましたもんね。
ずっと雨が降ってて気持ち悪かったですが、最後はしっかり晴れてました!!
映画史に残る伝説的スリラー、衝撃が体中を突き抜ける!
映画のラストについて語った時、この作品を上げる人は多いと思う。 突然襲い来る最悪の結末・・・。この衝撃的な事実は、鑑賞当時から今に至るまで自分の中にトラウマのように刻み込まれている。
この作品と「ミスト」は後味の悪さで言ったら自分の中では、まさにツートップ。救いようのない作品です。 と、いきなりラストから話してしまった。まあ、それだけ、この作品のラストが衝撃的だったということで、もし、これから見ようという人がいたら、変な印象付けてしまって重ねてお詫び申し上げます。
まず、この作品で思い浮かぶのが、ブラッド・ピットとモーガン・フリーマンのコンビ。なんか見覚えありませんか?この作品のすぐ後でしたよね、「踊る大捜査線」。長さんと織田裕二はこのふたりがモデルだったと思うのですが、どうでしょう?比べるのもどうかとは思うのですが、この二人、名コンビでしたよね。
作品自体は猟奇殺人ものですが、ホラーって言ってもいいような雰囲気です。
横溝正史の小説みたいですよね、変な死体のオンパレード。聖書?に記された7つの大罪をモチーフにした異常殺人。 まぁ、日本のそれとは違って血筋がどうこうって話じゃありませんが、だからこそ余計に乾いた恐怖感とでもいいましょうか。ゾゾゾってくるものがあります。
この作品のもうひとつの特徴は、最初の部分が全て雨だってところ。ジメっとした雰囲気の中で異常殺人が繰り返され、晴天のもとで、衝撃的なラストを迎える。
ブラッド・ピットが撮影中に怪我をしたそうで、途中から包帯を巻いているんですが、これもリアルで良かったです。
今回、久しぶりの再見でしたが、今見ても全然見劣りしない作品でした。
後味の悪さが判っていながら、何度も見てしまう自分もどうかとは思うのですが・・・
判っていながら、ラストのミルズ(ブラッド・ピット)の切なさがジンジン伝わってきて、涙が溢れ出てしまいました。そして、サマセット(モーガン・フリーマン)もまた、最後の事件であったはずが、生涯に刻まれるような深い傷を心に受けてしまった。
無関心な大衆こそが大罪なのか
七つの大罪になぞらえた連続殺人だが犯人はなぜそのような犯行を行ったのかあまり掘り下げて言及されておらず、最後に嫉妬、憤怒への贖いとして行われたものが非常に悲しい結末につながっていることも含め、無力さ、虚しさが残るが、人たるもの七欲に溺れず徳を積むべし、と言われている気はした。
7つの大罪は7人の死で完成する
原題
Seven
感想
全米No. 1。息をのむスリル&アクション!緊張度120%
緊張、衝撃、興奮、戦慄…あなたはきっと目が離せない
よく出来た作品だと思いました。
血気盛んなブラット•ピッドはイケメンでしたし退職まで1週間のモーガン•フリーマンは渋いです。
ラストは嫌な予感しましたし衝撃で鳥肌が立ちました。
ミルズを止めたいサマセット、憤怒のミルズはジョンの思惑通りそうなるよねと思いました。
七つの大罪
傲慢PRIDE、美人モデル
憤怒WRATH、ミルズ
嫉妬ENVY、ジョン
怠惰SLOTH、前科者
強欲GREED、弁護士
暴食GLUTTONY、肥満男
色欲LUST、娼婦
※この世はすばらしい戦う価値がある
七つの大罪
面白かったけど奥さんが殺されるのは読めちゃったなあ。
あと七つの大罪が完成したみたいになってるけど、よく考えたら最後だけ法則から外れてない?それまでは〇〇の罪で殺されていたけど、奥さんはなんの罪にも当てはまらないよね?犯人は妬みの罪で死んだ(殺された)のはわかるけど、怒りの罪の主人公は生きてるよね。七つの大罪は揃ったけど、罪により死ぬ(殺される)流れから少しずれちゃったと思う。
それと何も悪いことしてないのに主人公がかわいそうすぎるし、このバッドエンドはあまり好きじゃなあ。後味悪い系映画なんだろうけど。
七つの大罪になぞらえた殺人はドキドキしたし、ブラピとモーガン・フリーマンは良かった。
7つの罪に基づく計画が成就される斬新な脚本に、圧倒される思いがした。
デビッド・フィンチャー 監督による1995年製作(126分)のアメリカ映画。原題:Se7en
配給:ギャガ・ヒューマックス、劇場公開日:1996年1月27日
エイリアン3にはガッカリしたが、本レビューサイトでフィンチャー 監督はその後傑作を撮ったらしいことを知り、本作を視聴。
まず、出だしのタイトルバックにとてもゾクゾクとさせられた。この凝ったタイトルバックをデザインした のは、カイル・クーパーだそう。自分が印象に残ってる彼作のものとしてはスパイダーマン2が有るが、インパクトはそれを超える。
そして、ストーリーというかアイデアがとてもユニークで、脚本のアンドリュー・ケビン・ウォーカーというヒトは凄いと思った。ペンシルバニア州立大卒後、ニューヨークでタワーレコードの店員として働いた時に書いたらしい。確かに、沈鬱とした都会的怖さが充満していた。
ブラッド・ピット演ずる刑事の妻役グウィネス・パルトロウが、妊娠したことを部長刑事モーガン・フリーマンに打ち明けるなど、やけに登場して不思議な感じがしていたが、ああいうかたちで最後に彼女が登場してくる伏線であったとは!やはり衝撃を受けた。
新たにこの街にやってきた若い刑事を演じたブラッド・ピットも定年間際の部長刑事役モーガン・フリーマンも好演とは思ったが、ケビン・スペイシー演ずる猟奇犯が醸し出す知的な不気味さには圧倒された。背景も動機も不明であるが、この街の人間には激しい憎悪を抱いていることがセリフから伝わり、ダンテの神曲煉獄編に登場するカトリックにおける7つの大罪、それらを象徴する様な人間を殺害していく。
「GLUTTONY(貪食)」、「GREED(物欲)」、「SLOTH(怠惰)」、「LUST(色欲)」、「PRIDE(高慢)」、「ENVY(ねたみ)」、「WRATH(憤怒)」の順で。最後の2つの殺人が起きていない段階で、犯人は意外にも自首してくる。その前に、ENVYのよる殺人が実は行われていて、最後の殺人は主人公のブラッド・ピットにより実行される。そうして、猟奇犯の綿密な「神曲」的計画は成就される。とても斬新なアイデアのストーリーに、圧倒される思いがした。
監督デビッド・フィンチャー、製作アーノルド・コペルソン、 フィリス・カーライル、製作総指揮ジャンニ・ヌナリ、 ダン・コルスラッド、 アン・コペルソン、脚本アンドリュー・ケビン・ウォーカー、撮影ダリウス・コンジ、美術アーサー・マックス、衣装マイケル・カプラン、編集リチャード・フランシス=ブルース、音楽ハワード・ショア。
出演
ブラッド・ピットデヴィッド・ミルズ刑事、モーガン・フリーマンウィリアム・サマセット部長刑事、グウィネス・パルトロウトレイシー・ミルズ、ジョン・C・マッギンレーカリフォルニア、R・リー・アーメイ警部、リチャード・ラウンドトゥリーマーティン・タルボット地方検事、ダニエル・ザカパテイラー刑事、ケビン・スペイシージョン・ドゥ、リチャード・シフ、マーク・ブーン・ジュニアFBIの男。
少し拍子抜けする
ストーリーは緊張感があり、それなりに面白い。ただサマセットとミルズの2人が捜査に散々苦戦していたのに、映画後半で犯人が自ら名乗り出てくるので、少し拍子抜けした。
被害者達は「7つの大罪」のいずれかを犯しているから罰を受けるべきだと犯人は主張しているが、よく分からない動機だ。猟奇的殺人鬼に関する本を読んでいると、動機が尋常でない人間がたくさん出てくる。そのため、犯人の動機がよく分からないのは当然のことで、その方が異常者のキャラ設定としてはいいのかもしれない。
映画では犯人が判明するまでは常に雨が降っていて、陰鬱な雰囲気がストーリーに合っている。犯人が判明してからは爽やかに晴れるという演出は素晴らしかった。全体的に映像が綺麗で演出がお洒落なのはデヴィット・フィンチャーらしいと感じた。
感想です。
私は感情と罪は相容れないものと思う。
私は最後共に泣いていた。殺して欲しかった。
殺してくれたことにより映画になったと思う。殺してくれなかったら私は耐えられない。
世界を敵にしてでも妻をまだ見ぬ子供を救いたかったのだろう。私は彼を責めることはできない
劇中サマセットが「あの決断は間違ってなかっただが1日として違う選択をしていればと思わない日はない」と言っている。
これから彼がしなければいけないのは贖罪である。
後悔をする日はないだろう。
ブラピかっこ良すぎ
演技うますぎワロタ
イケメンなのに演技超絶って反則やんか!
泣いた
頭の中で何度も真似をした!
100回見た!
数えてない!100回見るってニートやん!
この脚本が許せない!だって奥さん可愛いそうやん!
てかバッドエンド全て許せない!
だってこの世で一番嫌いな言葉は「犠牲」だから!
(ほんまHappyENDもの詰まらんよな何にも頭に残らんわ)
あ、こういう映画なんだ!!
おもしろかったです。
前半の刑事ふたりの関係性から、ベテラン刑事が事件を追い始めるまでが
丁寧に書かれていて引き込まれました。ちりばめられたモチーフや、要所要所で
伏線回収される感じが気持ちよく、画面上ではグロな展開があっても
あまり気にならず見続けることができました。
これ、奥さんぜったい殺されるよなぁ~と思いながら見ていたので、
ラストはあまり驚きませんでしたが、それが幕切れになるとは思いませんでした。
たしかにある意味、後味が悪い(笑)
でもあまり登場人物に思い入れ持たないように描写されていたので
そこまでショックでもないな、と思いました。
表現したいことと見せたいもののバランス取れててよかったです。
衝撃的なラストを知ってても楽しめる
28年前に1回観てなんとなくのストーリーと衝撃的なラストだけ覚えてたけど、改めて。
図書館の緑のランプやミルズ夫妻の部屋やマンションの廊下のインテリア、警察署のドアやら素敵すぎる。雨や夜の光とか演出がキラキラで雰囲気がぷんぷん。
奥さんグヴィネス・パルトロウだったのね、全然覚えてなかった。シアーのシャツとか今年流行る服着てて、流行は巡るな、なんてことも感じつつ、殺し方の異常さに震える。
それぞれの正義や罪の感覚は千差万別で基準なんて設けられないけど、犯人の言うこともわかる。
でも、殺人犯は現場に戻るっていう話→カメラマンとして現場に戻ってきた時にミルズに会っていなければ、ミルズが品行方正なおとなしい刑事だったら、犯人の計画は変わらず違う誰かを7人殺して終わりを迎え、奥さんは殺されず生きていたのかもしれない。それにしても首を切り落として届けさせるなんて。ひどすぎる。
ラストのブラピの葛藤シーン、たまらん。
奥さんが殺されて首だけがダンボールの中にあるって言われて、嫉妬からの憤怒で7つの罪が裁かれる=ニュースになって犯人の思う壺になるってわかっていても、若さとお腹の子供がいることを犯人から知らされる屈辱、なにより愛する罪のない、ブラピの転任のせいで友達もいないこの嫌いな街に住むことを我慢している美人奥さんを自分の計画の為になんの躊躇いもなく殺されたら、いや殺すよね。私だったら殺すわ、死刑で誰かの手を汚すくらいなら、私がやるわ。
自分事化したら、私もブラピと同じ行動するわ。
その場合は、7つの罪の殺人がずっと繰り返された未来があったのかもしれない。
信仰心は心の支えや行動指針決定や精神コントロールにポジティブに作用するけど、人によってはそれがネガティブ作用することもあるから信仰って難しい。
中弛みが一切ない何十年経っても色褪せない作品。
いや、でもさ、死体を見つけたのが夜とはいえなんで部屋の電気つけないの?という素朴なツッコミは消えない。
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