セブンのレビュー・感想・評価
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悪くないけど、も。
セブン見る直前に「LAコンフィデンシャル」見たせいかなぁ…セブンが名探偵コナンくん的なノリを感じちゃって。(コナン君ファンの方ごめんなさい。けなしてるわけじゃないです)何て言えばいいのかな?もう少し張りつめるような緊張感が欲しかったかも。グロいとこは、私はあまり得意じゃないので目線ちょっと外したりして、ガッツリ見ないようにしました。「いい?これはお芝居よ。血糊塗ったくって超優秀な凄腕のメイクさんがその力を余すことなく発揮して、その上この役者さんか全身全霊で死体になりきってらっしゃる、渾身のカットなのよ。周りではカメラさんが…」って自分に言い聞かせながら見ないと辛いタイプなので。
奥さんをやたら絡ませたがるなぁ…とぼんやり思いながら鑑賞し、ラスト近くに来て「あーそういう終わり方にするのね」って気付いた。私はだいぶ鈍いようだ。
ケビンスペイシー、この人独特な雰囲気のある役者さんでわりと好き。役がよく似合ってて良かったです。
でもやっぱり「LAコンフィデンシャル」に出てくるケビンスペイシーの方がさ~~…
パパラッチのシーンは見返せ
ようやく観れた!
オチがヤバい系映画に毎度名前が上がる本作ですが、何故か今までズルズルと引き伸ばしにしていて先日ようやく観れました。
セブン。それは七つの大罪がモデルになっていて、要するに7つのそれぞれ手法が分かれた殺人事件が展開されていくというお話になっております。そしてこんな猟奇的事件を起こす犯人の正体は?そもそもどういう動機なのか?なにより、この不気味な事件の結末は!?とどんどん引き込まれていく脚本はもう30年弱前とは思えないクオリティ。
特にエグいと思ったのが、途中で出てくる”パパラッチ”が後に犯人だったと明かされるのですが、それで見返してみると一瞬なんですが確かに”ケビンスペイシー”なんですよ!!!勿論声も一緒。おいおいユージュアル・サスペクツと一緒じゃねえかよぉ!!!と最近観たので変に興奮しました。
し・か・も!その直前のシーンでモーガン・フリーマンに『冷静になれ』とブラピが諭されていて、それに対しブラピは『俺は感情で生きてる』なんて返してるんです。いやあ~これ完全に最後の展開を予言してるセリフですよね(笑)。
期待していたオチは個人的にはあっさりめ(感覚麻痺)でしたが、95年当時の感覚からすると衝撃のラストだったことは想像に難しくありません。ユージュアル・サスペクツもそうですが、こういう何度も観たくなる映画って良いですよね。見返せば見返すほど、全部のシーンとセリフが「これ〇〇の事を指してたんか!!」って気付かされるもうあの快感が素晴らしい。
ただ、やはり今基準だと少し昔の映画ですので、今の感覚ですと淡々と物静かに進行していく感は否めません。そういう昔の映画だよって前もって気持ちを整えておかないと、「これ面白いから見ようぜ~」って誘っても観終わった友達は「まあまあ」とか言いそうです。その時はぶん殴ってやりましょう。
猟奇の果て
私は、これは大画面で観なくてよかった; ;
脚本を書くのに8年かかっているそうだが、確かに話は独創的かつ文学的でよくできていると思った。犯人の背景については全く触れられていないが、時間的にも精神的にもついていける丁度なボリュームになっている。
ミルズが言った通り、犯人は、社会に罪(キリスト教で言うところに七つの大罪)が蔓延っていることを明らかにする体を取りながら、自分の社会への欲求不満を見知らぬ人々にぶつけていたのだと、私も思った。
ラストの、ミルズ刑事が犯人への怒りに駆られて殺してしまうか、身柄を確保するか、自分の心の中で怒り(悪魔)と闘うシーンでは、私もサマセット刑事と一緒に、ダメェ!堪えて!と応援したが、ダメだった。悪魔は強かった…。
サマセット刑事はこのまま引退するのはもったいない。所長の信頼も厚いことだし、これまでのキャリアの総仕上げとしてはキツかったけれどもここまで凄惨な事件を経験したのだから、ミルズの見守りついでに嘱託として、時々は力を貸して欲しいと思った。最後のモノローグで「戦う価値はある」とあったから、そのつもりがないわけでもないのかな…。
この世界に安息(日)はないという皮肉か?
言わずと知れたモーガン・フリーマンとブラッド・ピット主演のバディものの金字塔。
治安の悪いその街で残忍な殺しをする連続殺人事件が発生。
定年間近の生粋の老刑事と着任したての幼さの残る若手刑事、
そんなふたりによる月曜から日曜までの最初で最後の7日間の捜査を描く。
犯人は犯行現場に7つの大罪のいずれかの罪の言葉を残していく。
果たして犯人の目的は?
そしてこの残忍かつ計画的な犯人によって7つの大罪はすべからく断罪されてしまうのか?
結末はやはりバッド・エンドだった。
物語は月曜から始まるのだが、のっけから天気は土砂降り。
以後、悪天候が続く中、犯行と捜査が続けられる。
そして、来たる日曜日犯人が自首し、やっと晴れたと思ったのも束の間、
ラストに向けた緊張感とともに最終的に絶望感をたたきつける。
そして、物語のラストカットの夜空には結末とは裏腹に星々が憎たらしいほど輝いていた。
サスペンス映画。
胸糞映画を見たくて鑑賞。
胸糞映画を期待していたせいで、ラストで絶対嫁やってなってしまった。
多分よくない見方なのかな?
サスペンス映画としてめちゃくちゃよく作られてた。
一つ一つの事件を経て2人の関係が変わっていくのも丁寧に描いていた。
あと、雨のシーンとか暗い画面の作り方が秀逸。
全体を通してのバッドエンドへの布石感がすごい。
胸糞映画とか関係なく、いいサスペンス映画を見たなって感情になった。
82/100
He is just human. 一分の隙もないストーリー
本作を観ても感動する事はないし、いわゆる名作と言われる作品ではないかも知れない。でも観た人は記憶に刻みつけられる間違いない傑作です。
いやいや、ホントにスゴいですって。冒頭からずっと不穏な空気が流れててエンディングまで一気に持ってかれるストーリー。スゴい良くできた脚本だなぁ。観た後は全くスッキリしないですけどね💦
若い頃のプラピの熱演も(最後の撃つかどうか迷ってる時の表情とか!)、当時からお爺ちゃんだったモーガン・フリーマンも、短い出番ながら強烈なインパクトを残すケヴィン・スぺイシーも、美しいグウィネス・パルトローも主演陣はもちろん素晴らしかったのです。それでも、この作品のキモは脚本力にあったとしか思えません。失礼を承知で言えばもし俳優を変えても衝撃は変わらなかったのではないかと思ってしまいます。何も足す事も引く事もできない、続編なんて作りようのない完璧に完結しているストーリー。いやー、参りました。
明るく楽しい80年代の反発が起こったのが90年代だったのではないでしょうか?あの「羊達の沈黙」も90年代でしたし、調べればもっとありそうですね。スゴく時代を写しているような作品でした。
名作と聞いていたのですが・・・
ネタバレなしの状態で鑑賞しました。
好きな人には好きな作品なのかもしれませんが
個人的には受け付けませんでした。
大きな理由としては
こちらの作品は
七つの大罪という神話を扱っていたことで
アメリカ人には馴染みのある話でも
日本人の自分には
馴染みのない話が題材で
そこがこの話の土台になっていため
受け付けにくい作品だったように感じます。
ストーリーも殺人事件が起きてるのは
理解できるのですがそれが
中盤までが退屈に感じます。
そのあと起こることも
期待していたほどのどんでん返しでもなく
自然と入ってきてしまっていた前情報の煽り文句ほどではなかったと
肩透かしを感じてしまいました。
マニア向けな作りのようにも感じました。
10年後に見ればまた違った感覚なのかもしれませんが
現時点では見る必要はなかったと感じてしまいました。
衝撃のラスト
犯人の巧みな仕掛けに、人間の欲深い気持ちに対する考え方を見直すいい機会となった。
正直、バッドエンドものはあまり得意ではないが、演技、脚本、映像とどこをとっても魅力的で、作品の中に引き込まれた。
名作(ただしR15)
表現がグロ過ぎる部分があまりに多く、面食らいましたが、
慣れるとそれほど気にならなくなりました。
サスペンスであり、ミステリーであり、ややホラー要素、
そして哲学的な要素もあります。
ハッキリ言って面白かった。
グロい部分だけを何とか耐えればとても素晴らしい映画だと分かります。
役者さんたちの自然な演技も良く、
自然とその中に溶け込めるような感じもいいです。
最後の、ブラッド・ピットさんの目が、本当に妻を殺された人の目をしており、
怪しいと思った私が、観賞後に調べたところ、
本当にトレーシー、つまりグウィネス・パルトロウさんと恋仲になっており、やはりと思いました。
七つの大罪に、人は勝てず、どうしても業は背負ってしまう・・・というメッセージがあるようにも思いますが、
というかそれもあるでしょうが、
もうひとつ、
「それでも、やはり大罪だろうがなんだろうが人間だからしょうがないじゃないか」と
ハッキリと神に逆ギレではなく主張することもある、人間は。
・・・というメッセージもあるように、思います。
ラストシーンについて
衝撃のラストシーン
妻が殺されて、それに憤怒して
ミルズに嫉妬したジョンを殺して七つの大罪が完了
と思っている方も多いと思う。
しかし、この映画の設定は
七つの大罪を犯した者が殺害されるという設定。
肝心なのは大罪を犯した者が殺されるというところ。
上記のラストシーン妻が殺されていたとすると
憤怒を犯した者が殺されていない。
おそらく、妻は殺されておらず
届いた荷物には顔が分からなくなった女性の首が入っていたと推測する。サマセットもミルズも誰か分からない状態。
ジョンは妻が妊娠したという情報を話すことでダンボールの中の死体をミルズに妻だと思い込ませた。しかし、その情報を知っていたのは妻以外にサマセットのみ。妻が他の人に話すとは考えられない。そう考えるとジョンは妻と接点を持っていたと推測する。妻から署に電話があったことをミルズに伝言するシーンがあった。それは妻がジョンに脅されてミルズがいない時に電話させられたかもしれない。
妻は絶望はしていたが憤怒はしていなかった。
おそらくダンボールの中に入っていた死体は
おそらく憤怒を犯した者の物だろう。
大罪を犯した者が殺されるという設定を重視すると
こういう推測になる。
と推測していたが
弁護士の発言「依頼人はあと2人死体を隠してるそうだ」
この2人とは妻と子供?
それともジョンの嘘?
生まれていない子供を死体と呼ぶ?
見た者に推測、考察させる余地を持たせる。
良い映画とはそういう物だと思う。
最後の救いようのないバッドエンドが、
猛烈に記憶に残る。
犯人は七つの大罪を犯した人間に対し、無差別に裁きをしていた。
ただの猟奇殺人と思ったら実はつながっていた。
ベテラン刑事サマセットの推理で明らかになる。
血気盛んの若手刑事ミルズとそれををたしなめる、ベテラン刑事サマセットというコンビ。
踊る大捜査線のわくさんと青島はこのコンビを参考にしたそうだ。
物語終盤、追っていた犯人が突然、2人の前に血だらけであらわれる。まだ殺人は5つしか終わってなかった。
犯人のジョンドウはある場所に2人を連れていって言う。
ミルズに嫉妬をしたと。
6番目の罪嫉妬の罪を犯したのでミルズに殺させることで完結させようとした。
警察官のサマセットとミルズは欲望に負けないかの試練をかせられた。
七つの大罪の一つ、7番目の憤怒。
妻を殺されて怒りを捨てられるのか。
そしてこの瞬間に妻の妊娠をしるミルズ。
そして怒りを抑えられずに殺してしまうというバッドエンド。。
つらい。。
サマセットは引退してしまうし、
ミルズはこのあとどうなるのでしょうか。。
考えるだけで胸がいたい。
全編に漂う異様な不安感
結局、この不安感が、ラストに結び付く。モーガン・フリーマンと同じように叫びたいが、それが叶ったとして、どこに救いがあるのか? ブラビは救われたと思う。
ただ冷静になってみると、どうして箱の中に彼女の首が入る? 「嫉妬」で彼女が殺されたとするなら、他の殺人と違い理由がない。今までそれなりに意味を持たせていたジョン・ドゥーの殺人への美学と違う。「憤怒」へのプロセスとするなら納得いかない。
罪意識の再確認
犯人のジョン・ドゥは人々が日々小さな罪を犯しているが、それを周りは許し続けていることに対し疑問を感じ、7つの大罪を元に現実世界でその罰を下すことで、罪を犯すことがいけないことであり、罰は下るということを示したかったのだと思った。
カトリックの人とそうでない人で罪意識の考え方の違いはあると思うが、罪意識について再考するきっかけになった。
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