「映画史に残る伝説的スリラー、衝撃が体中を突き抜ける!」セブン ratienさんの映画レビュー(感想・評価)
映画史に残る伝説的スリラー、衝撃が体中を突き抜ける!
映画のラストについて語った時、この作品を上げる人は多いと思う。 突然襲い来る最悪の結末・・・。この衝撃的な事実は、鑑賞当時から今に至るまで自分の中にトラウマのように刻み込まれている。
この作品と「ミスト」は後味の悪さで言ったら自分の中では、まさにツートップ。救いようのない作品です。 と、いきなりラストから話してしまった。まあ、それだけ、この作品のラストが衝撃的だったということで、もし、これから見ようという人がいたら、変な印象付けてしまって重ねてお詫び申し上げます。
まず、この作品で思い浮かぶのが、ブラッド・ピットとモーガン・フリーマンのコンビ。なんか見覚えありませんか?この作品のすぐ後でしたよね、「踊る大捜査線」。長さんと織田裕二はこのふたりがモデルだったと思うのですが、どうでしょう?比べるのもどうかとは思うのですが、この二人、名コンビでしたよね。
作品自体は猟奇殺人ものですが、ホラーって言ってもいいような雰囲気です。
横溝正史の小説みたいですよね、変な死体のオンパレード。聖書?に記された7つの大罪をモチーフにした異常殺人。 まぁ、日本のそれとは違って血筋がどうこうって話じゃありませんが、だからこそ余計に乾いた恐怖感とでもいいましょうか。ゾゾゾってくるものがあります。
この作品のもうひとつの特徴は、最初の部分が全て雨だってところ。ジメっとした雰囲気の中で異常殺人が繰り返され、晴天のもとで、衝撃的なラストを迎える。
ブラッド・ピットが撮影中に怪我をしたそうで、途中から包帯を巻いているんですが、これもリアルで良かったです。
今回、久しぶりの再見でしたが、今見ても全然見劣りしない作品でした。
後味の悪さが判っていながら、何度も見てしまう自分もどうかとは思うのですが・・・
判っていながら、ラストのミルズ(ブラッド・ピット)の切なさがジンジン伝わってきて、涙が溢れ出てしまいました。そして、サマセット(モーガン・フリーマン)もまた、最後の事件であったはずが、生涯に刻まれるような深い傷を心に受けてしまった。
共感ありがとうございます。
この映画の舞台は明かされてないのですが、ロケ地はLAとか。
毎日毎日雨を降らせたそうですね。
この雨のじめじめした雰囲気が、新妻グイネス・バルトローにも影を落としてますものね。
そしてラストの日は快晴。
グイネスの清純な美しさが永遠に失われる衝撃。
モーガン・フリーマンも打撃を受けるんでしたか?
その辺りは忘れています。