「少し拍子抜けする」セブン 根岸 圭一さんの映画レビュー(感想・評価)
少し拍子抜けする
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ストーリーは緊張感があり、それなりに面白い。ただサマセットとミルズの2人が捜査に散々苦戦していたのに、映画後半で犯人が自ら名乗り出てくるので、少し拍子抜けした。
被害者達は「7つの大罪」のいずれかを犯しているから罰を受けるべきだと犯人は主張しているが、よく分からない動機だ。猟奇的殺人鬼に関する本を読んでいると、動機が尋常でない人間がたくさん出てくる。そのため、犯人の動機がよく分からないのは当然のことで、その方が異常者のキャラ設定としてはいいのかもしれない。
映画では犯人が判明するまでは常に雨が降っていて、陰鬱な雰囲気がストーリーに合っている。犯人が判明してからは爽やかに晴れるという演出は素晴らしかった。全体的に映像が綺麗で演出がお洒落なのはデヴィット・フィンチャーらしいと感じた。
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