「猟奇の果て」セブン SpicaMさんの映画レビュー(感想・評価)
猟奇の果て
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私は、これは大画面で観なくてよかった; ;
脚本を書くのに8年かかっているそうだが、確かに話は独創的かつ文学的でよくできていると思った。犯人の背景については全く触れられていないが、時間的にも精神的にもついていける丁度なボリュームになっている。
ミルズが言った通り、犯人は、社会に罪(キリスト教で言うところに七つの大罪)が蔓延っていることを明らかにする体を取りながら、自分の社会への欲求不満を見知らぬ人々にぶつけていたのだと、私も思った。
ラストの、ミルズ刑事が犯人への怒りに駆られて殺してしまうか、身柄を確保するか、自分の心の中で怒り(悪魔)と闘うシーンでは、私もサマセット刑事と一緒に、ダメェ!堪えて!と応援したが、ダメだった。悪魔は強かった…。
サマセット刑事はこのまま引退するのはもったいない。所長の信頼も厚いことだし、これまでのキャリアの総仕上げとしてはキツかったけれどもここまで凄惨な事件を経験したのだから、ミルズの見守りついでに嘱託として、時々は力を貸して欲しいと思った。最後のモノローグで「戦う価値はある」とあったから、そのつもりがないわけでもないのかな…。
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